生物多様性の保全

全ての生きものはさまざまな関係で複雑につながり合い、バランスを保ちながら生きており、私たち人類の生活は、この生物多様性による恩恵を受けています。

三菱自動車は、事業活動を通じて生物多様性に直接的または間接的に影響を与えています。当社は、人類が生物多様性による恩恵を持続的に受けられるよう守っていくため、「三菱自動車グループ生物多様性保全基本方針」を策定するとともに、「生物多様性の保全」をマテリアリティと特定し、国内外での保全活動を推進しています。

主要な国内事業所において、当社の事業における土地利用が地域の生態系に与える影響を把握するため、生態系調査を行いました。その調査結果をもとに、事業所内の緑地整備や地域に根ざした希少植物の保全を進めています。また、海外の関係会社においても植林などの保全活動を推進しています。

国内外での森林保全活動

当社は2006年から山梨県早川町の山林「パジェロの森」(約7.23ヘクタール)にて早川町及び公益財団法人オイスカと協働し、森林保全活動を実施しています。2023年度の活動として、4月に新入技能訓練生が森林内の歩道の整備を行い、9月には社員とその家族が歩道延伸やベンチづくりを行いました。また、2023年3月、当社製作所の所在地である愛知県岡崎市と「森林保全活動連携協定」を締結し、その一環として岡崎市額田地区の森林(約50.7ヘクタール)を「岡崎アウトランダーの森」と命名して、森林保全活動を実施しています。海外では、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コー ポレーション(MMPC)とフィリピンの環境天然資源省(DENR)が、約5年間でルソン島の100ヘクタールの土地に植林を共同で行う植林プロジェクトを2018年3月より開始し、合計78,700本を植樹して、2023年7月に完遂しました。2023年7月の植林活動では、ケソン州インファンタの38ヘクタールの土地に竹やマングローブなどの数種の苗木を植え、海岸林を作りました。海岸林を育成することは、周辺地域の土壌浸食防止にも繋がります。MMPCは、今後もDENRの支援を受けながら森林を継続的に管理し、環境保護のみならず地域社会にも貢献していきます。

  • パジェロの森での歩道整備の様子

  • MMPCの植林プロジェクト

これまでの活動実績

国内の各拠点の生態系調査を実施しました

生態系調査の結果を踏まえて保全活動を実施しました

三菱自動車の生物多様性の取り組みを紹介する動画を作成しました