事業を通じた地域経済への貢献

三菱自動車は、事業活動を展開する地域との共生なくして持続可能な経営及び成長は実現しないと認識し、「事業を通じた地域経済への貢献」をマテリアリティと特定しています。

特に、当社の主要な中核市場であるアセアン地域においては、お客様に求められる製品を提供することで更なる成長を目指すとともに、雇用の維持創出、人材育成の支援、投資の拡大、技術移転の推進、輸出の拡大により、社会課題の解決に積極的に取り組み、「地域経済の発展」と「当社の発展」の実現を目指します。

アセアン地域でのマテリアリティへの取り組みは、現地子会社が活動計画の策定及び実行を担い、管理監督機能を果たす当社営業部門が責任部門として取り組みを推進しています。生産拠点を持つタイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの4カ国については、半年に一度、現地子会社に取り組みの進捗や実績を確認し、サステナビリティ委員会を通じて経営層に報告を行っています。

TOPICS

製品を通じたカーボンニュートラル社会の実現

電気自動車(バッテリーEV)戦略

  • タイにおいて、2022年度に続き国営郵便や物流企業などと軽商用電気自動車『ミニキャブ EV』を使った実証実験を通じてEV普及の基盤を固める検証を行った。
  • インドネシアにおいて、2024年2月、軽商用電気自動車『L100 EV(ミニキャブ EV)』を生産

ハイブリッド自動車(HEV)の普及推進

  • タイにおいて、2024年2月、『エクスパンダー』シリーズのHEVモデルを販売開始
  • タイで実証実験で使用している充電中の『ミニキャブ EV』

  • インドネシアで軽商用電気自動車『L100 EV(ミニキャブ EV)』を販売

  • タイで『エクスパンダー』シリーズのHEVモデルを販売開始

再生可能エネルギーの普及を推進

  • タイにおいて、地域病院に太陽光発電システムの設置を進める「Solar for Lives」活動を推進(※1)。
  • インドネシアにおいて、ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)の塗装工場建屋屋上に太陽光発電パネルを設置(※2)(5.6MW、2024年2月より稼働開始)
  • フィリピンにおいて、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)の工場に太陽光パネルを設置(※3)(2.8MW、2024年2月よりトライアル稼働開始)
  • 環境プロジェクト「Solar for Lives」太陽光発電設備を設置した病院

  • MMKIの工場屋根に太陽光パネルを設置

  • MMPCの工場屋根に太陽光パネルを設置

  1. 2022年に開始された「Solar for Lives」はMMThがタイ当局の公衆衛生省、発電公社(EGAT)、温室効果ガス管理機構(TGO)などのパートナーや国家機関と協力して推進している活動である。総額6,000万バーツ(約2億2,000万円)を投じて、2032年までにタイの地域病院40カ所に太陽光発電システムを寄贈する。この活動により40カ所の病院の二酸化炭素(CO2)排出量を1万7,300トン/年削減できると期待される。2022年開始以来、合計8カ所の病院に設置済み。
  2. インドネシア政府の2060年カーボンニュートラル実現政策にもとづくMMKIでの取り組み。2022年度に本プログラム開始以来、今回は第二弾となる。
  3. フィリピン政府の2030年温室効果ガス排出量75%削減目標にもとづくMMPCでの取り組み。