いきもの調査の結果を生かした生物多様性への取り組み
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京都工場で育成した
希少水生植物ミズアオイの開花
当社は、事業における土地利用が地域の生態系に与える影響を把握するため、主要な国内工場において、いきもの調査を実施してきました。こうした調査の結果から、京都工場および滋賀工場内の緑地は、かつて地域に見られた在来植物が局所的に生き残っている場所(レフュージア)になっており、地域の生物多様性を保全するうえで重要な環境であることがわかりました。調査結果を踏まえ、両工場では地域と連携した在来植物の保全活動を進めています。
京都工場~地域の文化や環境に根ざした在来植物の育成~
工場内の緑地「憩いの広場」では、京都固有の在来植物であるフタバアオイを育成しています。工場内で育成したフタバアオイは、京都三大祭りの一つである葵祭の装飾として使っていただくため、毎年5月に上賀茂神社(京都市北区)へ奉納します。
また、「憩いの広場」の池では、希少水生植物のオニバスやミズアオイなどを育成しています。11月にはミズアオイの種子を収穫し、その一部を苗を株分けいただいた京都市南部クリーンセンター内の環境学習施設「さすてな京都」に里帰りさせました。里帰りした種子は、「さすてな京都」から希少水生植物の育成・繁殖に協力する京都市内の企業や学校などへ提供される予定です。
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憩いの広場
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フタバアオイの上賀茂神社への奉納
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ミズアオイ(左)と収穫した種子(右)
滋賀工場~サギソウが咲く湿地の保全~
工場内にある湿地の保全を通じて、希少植物であるサギソウの保護に努めています。メリケンカルカヤなどの外来草本を社員ボランティアが定期的に駆除し、湿地の環境を維持することにより、毎年夏にサギソウの可憐な花を楽しむことができます。こうした地道な活動が認められ、滋賀県の「令和2年度しが生物多様性取組認証制度 3つ星」を取得しました。
![サギソウの開花](/jp/sustainability/sustainabilitynews/2022/03/images/07_5.jpg)
サギソウの開花
![外来草本の駆除](/jp/sustainability/sustainabilitynews/2022/03/images/07_6.jpg)
外来草本の駆除
![「令和2年度 しが生物多様性 取組認証制度 3つ星」認証書](/jp/sustainability/sustainabilitynews/2022/03/images/07_7.jpg)
「令和2年度 しが生物多様性 取組認証制度 3つ星」認証書