コンプライアンス基金の活用について

三菱自動車はリコール問題の反省を踏まえて、社会的な期待に応え、誠実な企業として活動していくため、「コンプライアンス第一のアクションプログラム」を実行してまいりました。

このプログラムの実行には、2004年以降、コンプライアンス基金(※)を活用してまいりましたが、このたび、2021年4月をもちまして、コンプライアンス基金の活用が終了いたしましたので、その詳細を下表(「収支報告」)の通りご報告いたします。

  • コンプライアンス基金・・・2001年3月、リコール問題により提起された株主代表訴訟において、当社の元取締役11名が和解金として当社に供出した1億6千万円を、2004年2月にコンプライアンス基金として設置し、もっぱら内部通報制度の運営、コンプライアンス体制整備のためのコンサルタント、マニュアル整備、研修プログラムの充実、その他環境対策等の当社のコンプライアンス施策に充当しました。

当社は、今後も引き続き、「グローバル行動規範」を遵守し、コンプライアンスを重視した経営を行うべく、様々な施策(下表記載の外部専門家による内部通報制度の運営やコンプライアンス研修プログラムの充実のための施策等を含みます)の実施に引き続き誠実に取り組んでまいります。

収支報告(2004年3月~2021年3月)

収入の部 使用金額(単位:千円)
和解金 160,000
利息 14
160,014
支出の部 使用金額(単位:千円)
1. 外部専門家による内部通報制度の運営
会社のコンプライアンスを高めていく機能として、外部の弁護士が専門的・中立的な立場から対応するヘルプラインを2004年4月に設置し、運営。
64,143
2. コンプライアンス研修プログラムの充実
会社の役職員および関連会社に対するコンプライアンス研修を継続的に実施
  1. ① 役員対象のコンプライアンス研修 ② 全社員対象の企業倫理セミナー
  2. ③ 企業倫理問題検討会(各職場単位)④ コンプライアンス・オフィサー、コードリーダー対象のコンプライアンス研修
  3. ⑤ 関連会社対象の企業倫理担当役員研修 ⑥ 関連会社対象の企業倫理実務者研修
65,522
3. 企業倫理浸透度調査
社員が企業倫理を理解し業務を行っているか、また、今後の企業倫理実践プログラムを検討するため、企業倫理浸透度調査を実施。
10,495
4. コンプライアンスマニュアルの整備
社員のコンプライアンス意識を高めるために、次のマニュアルを作成し、各職場および社員に配布した。
  1. ①コンプライアンス・ヒント集
    企業倫理問題検討会で洗い出された課題を基に、解決の考え方を示したヒント集を作成
  2. ②「三菱自動車企業倫理」改訂
    社員が守るべき企業倫理を実用性の高い内容に改訂
  3. ③「三菱自動車行動基準」改訂
    企業理念・企業倫理・品質方針・環境方針・個人情報保護方針・ヘルプライン等を取りまとめたポケットブックを改訂
8,021
5. 環境問題の啓発活動・その他
環境保全についての社員への啓発活動、小中学校への環境教育の支援活動を実施
11,833
160,014

収入合計:160,014千円

支出合計:160,014千円

残高  :    0