仕事と想い
5 商品企画

市場の声を丹念にリサーチし、
社内のあらゆる知恵を集めて、
魅力的なクルマを企画していく。

Staff Interview 05
PROFILE
※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。
所属部署
商品戦略本部 CPSチーム(C&D seg1)
2015年入社 システムデザイン学科卒
経歴
大学時代は、ハード・ソフト・デザインと「ものづくり」全般について学ぶ。もともと好きだった自動車をつくる仕事がしたいと三菱自動車を志望。電動車に早くから取り組むなど個性的なメーカーであること、また他社と比べて規模が小さいため、若いうちからいろいろな経験ができることに惹かれて入社を決意。

1年目から商品企画部門に配属。
こんなチャンスが掴めるのも三菱ならでは。

自動車業界に関わるからには、ぜひ新しいクルマをこの手で企画してみたい。そんな志を抱いて三菱自動車に入社した私ですが、いきなり大きなチャンスが訪れました。入社後、私が配属されたのは商品戦略本部。ここはまさに新たに市場に投入する三菱車を企画するセクションであり、1年目から望んでいた仕事にチャレンジすることになったのです。どんなクルマが求められているのか、お客さまのニーズを分析してコンセプトを立て、開発部門と折衝しながら実現できる機能や装備を検討。一方、並行して営業部門とも調整を重ね、販売価格やプロモーションの方向性なども決定していく。おそらく、一般的にはこうした商品企画に1年目から関わることはあまりないかと思いますが、当社では新しい発想をクルマづくりに取り入れようと、新入社員も積極的に配属されています。就職活動中に「三菱自動車は若いうちから大きな仕事ができる」と聞いていましたが、まさにその通りでした。

“RVR”の特別仕様車の企画を担当。
私の考えが形になり、世の中に披露される。

ここで私はコンパクトSUVのカテゴリーの車種を担当することになり、2年目には“RVR”の国内向けの特別仕様車“アクティブギア”の企画に携わりました。以前に欧州のモーターショーで発表したモデルで、「“RVR”をアウトドアツールとして楽しむ」というコンセプトのもと、内外装にオレンジ色のアクセントカラーを配した印象的なデザインが特徴です。これを日本市場で市販化すべく、先輩方と3人のチームで企画を進めました。まず、現行車種のユーザーの方々や販売店の声をリサーチし、お客さまが何を求めているのかを分析して企画を立て、社内に向けて提案。このモデルは、ドアミラーなどのエクステリアの要所に鮮やかなオレンジ色のパーツを使用するのですが、果たしてそれが市販車に搭載可能なのか、開発部門とも協議。“RVR”を生産している岡崎製作所にも何度も通い、実物の試作品を見ながら議論を重ねつつ、また営業部門とも販売に向けてのスケジュール調整などに追われました。

世界にも飛び出して企画を推進。
いつかはこの手でまったく新しいクルマを。

商品企画は世間では花形部署のイメージもあるようですが、実際は社内の調整など地道で泥臭い業務も多く、また、ただアイデアを出せば良いというものではなく、きちんと利益の上がるクルマにしなければならない。大変な労力と時間を要する難しい業務であることを実感しましたが、お客さまの声をもとに自分が提案したことが認められ、実現へ向けて動きはじめた時は本当にうれしいですし、東京モーターショーでこのクルマを披露できた時は胸が熱くなりました。おかげさまで販売も好調です。その後も引き続き“RVR”の企画に携わっていますが、この車種は全世界に展開されており、各市場のニーズに合わせた商品戦略を考えているところです。“RVR”販売地域であるヨーロッパ出張の機会も与えていただき、ドイツでの試乗会に参加し、アウトバーン走行などを体験することができました。こうしていろんな知見を蓄え、クルマの未来も見据えて、いつかは私がコンセプトづくりから関わった新型車を世の中に送り出したいと思っています。

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