仕事と想い
1 先行開発

世界の最先端を走る興奮。
AI技術を駆使して、クルマと
自在に対話できる世界を創りたい。

Staff Interview 01
PROFILE
※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。
所属部署
先行車両開発部 先行開発グループ
2010年入社 機械工学専攻修了
経歴
中国出身。母国の高校を卒業後、日本に留学して機械工学を専攻。大学院ではエンジンルーム内の燃焼反応のシミュレーションを研究。中国でも“パジェロ”や“ランサーエボリューション”は高性能車として有名であり、その技術力の高さとグローバルに事業展開していることに魅力を感じて三菱自動車を志望。

入社後、中長期的な研究開発戦略の立案や、
海外向け試作車の評価業務などを経験。

「先進的な技術に関わりたい」「国際的に活躍したい」という思いから三菱自動車に入社した私。すでに当社でのキャリアは8年に及びますが、この間、さまざまな仕事にチャレンジしてきました。最初に配属されたのは、中長期的な研究開発戦略を企画立案する先行技術企画室。三菱自動車が今後どのような技術に注力していくのか、新人ながらも会社全体を見渡す立場でその方向性を理解することができ、たいへん貴重な経験を得ることができました。その後、試作車両の評価を行うグループに移り、主にシートやインテリアなどの内装部品についてユーザー評価を点数化し、設計部門にフィードバックする業務に従事。そこではインドネシア向けの新型MPVなどの評価を担当し、自らハンドルを握ってテスト走行を実施したことも。この評価業務を通じて、日本と海外の自動車文化の違いや、お客さま視点での設計思想などを身をもって学び、自分の幅がとても広がりました。

自ら希望して先行開発グループへ。
音声でクルマを制御する技術の開発に奮闘。

そして5年目、転機が訪れました。評価業務で経験を積むにつれて「開発の仕事がしたい」という気持ちが募り、部長との面談でそうした希望を伝えたところチャンスを与えられ、先行技術を手がけるグループに異動させてもらえることに。そこで取り組むことになったのは、未来を見据えた車内の新たなインターフェイスの開発。具体的には、人間の声やジェスチャーなどで自動車を制御する技術であり、なかでも私は音声対話のシステムの研究開発に奮闘しました。例えば、車内で「寒い」と話しかければ自動的にエアコンをつけてくれたり、あるいは走行中に危険を察知すればその内容を教えてくれたり、音声を通じて安全快適なドライブを自動車が完璧にアシストしてくれるものです。その後、この成果は2017年の東京モーターショーの車載AIコンセプトに引き継がれました。今は、車内で過ごすさまざまなシーンを想定してアプリケーションを開発し、より拡張性に優れた車載プラットフォームを追求しているところです。

自動運転時代を迎え、音声対話はますます重要に。
どこよりも早く優れたシステムを世の中へ。

音声対話を実現するために注目されているのが、クルマ自身が学習して対話できるようになるAI。私もディープラーニングについて研究を重ねており、大学との共同研究にも参加して新しい知見を吸収しています。AIによる音声対話はまさに最先端の領域。そこに自分も関わり、新技術に触れる感動を世界中の技術者と共有できるのはとてもエキサイティングです。これから訪れる自動運転の時代において、容易に自動車を制御できる音声対話はますます重要になる。世界の有力なIT企業もこの領域に参入していますが、機械学習のベースになるデータを持っているのは私たち自動車メーカー。この強みを活かし、他よりも早く優れた音声対話システムを世の中に送り出し、ゆくゆくはグローバルな舞台で自分の技術をもとに大きなプロジェクトを動かしてみたい。女性の先輩技術者の中には、育児をしながら大きな仕事を担っている方もいらっしゃるので、私もチャンスを掴みたいと思っています。

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