学生のころはモータースポーツが好きで、WRC（世界ラリー選手権）で三菱車が戦うのを応援していました。大学では機械工学を学びましたが、就職氷河期ということで、卒業後は建設関係に。それでも自動車への思いを忘れられず、20代後半で自動車の塗装設備メーカーに転職しました。そこでは建築で培った技術を生かして自動車生産ラインの設計および試運転、立ち上げを担当し、新しい工場の図面を書いて、実際に現地に赴き工事を行い、最終的に導入するまでをやっていました。

そこで、たまたま元三菱自動車の方と一緒に仕事をする機会がありました。その方が言うには、「三菱自動車は幅広くやらせてくれる」と。そして、本当にいろいろなことに精通していたのに感心しました。

そうしているうちに、だんだんと完成車メーカーに携わりたいなという思いが、また高まってきたんです。そういう環境であれば、自分のやれることがあるんじゃないかなと。また、自分の知らないことも知れて、面白さを感じることができるんじゃないかなと思って応募しました。

転職するときは40歳を超えていましたが、妻も「今しかないんじゃないの」と後押ししてくれて。それで吹っ切れて、思い切って飛び込んでみようとなりました。実際に、その後のコロナの影響で募集も止まりましたから、まさに運命だったと感じています。

三菱自動車に入社して思ったのは、いろいろなことにチャレンジさせてくれるというのは本当だったなということです。なんで、そういう環境になるのかなと考えると、それはまわりの人のサポートがあるからだと思いました。わからないことがあって質問すると、期待の10倍くらい教えてくれるんですね。それも聞く人みんなが本当に親切です。僕は40代で転職しましたが、上司だけでなく、若い人も、どんどん教えてくれる。そうしたベースがあるからこそ、いろいろなことにチャレンジできると。そういうことなんだなと納得できました。そして今、自分がそういった部分を引き継いで、新しい人にもやっていかないといけないと感じているところです。

今、本当に転職して良かったと感じています。もともと、自分がやってきたことがベースになっている仕事内容です。それが生かせる環境で働かせてもらえるっていうのは、なんて嬉しいことなんだと。

ですから、今、三菱自動車への応募を検討している人に言いたいですね。周りのサポートがあるから、不安にならなくていいと。また、クルマというのは、今、大きく変わろうとしています。そこには、いろいろなキャリアの人が、いろいろな知見を持って入ってきてほしいですね。それが刺激になって新しい方向に進んでいくはずです。どんどん新しい人が入ってくれば、それで新しいことが生まれるかもしれない。そんなワクワクした気持ちで仕事をしています。