私の仕事は、クルマの部品の調達です。ワイパーやガラスなどの部品を担当しており、どのサプライヤーさんから購入するのか、部品の価格をどうするのかを取引先と相談して決めています。

調達の仕事は前職から続くものです。ただし、以前は間接材の取り扱いでした。調達には、クルマの部品のようなものを示す直接材と、製品以外の領域に必要な間接材という２つがあります。私の前職は、会社の出張に関する旅費を扱う業務に携わっていました。間接材の調達という仕事です。間接材なので、モノを作るわけではありませんでしたが、自分でいろいろと考えて、いかに旅費を安くできるかなど工夫するのが面白くなってきたんですね。それで調達の仕事を、もう少し深掘りできないかなと転職を考えるようになりました。

そうした転職活動の中で、三菱自動車と面接をしたところ、間接材での募集だったのですが、「直接材をやってみないか」と。思ってもみなかった話で、驚きました。30歳を超えていましたし、直接材の調達は未経験だったからです。ですが、言ってもらえてうれしかった部分もありますし、自分のキャリアを考えれば、これはチャンスだと思いました。この「直接材をやらないか」というのが転職で一番大きかった部分です。

入社して２年経ちましたが、三菱自動車は「人を大切にする会社」だということが感じられました。いろいろと研修もありますし、社内の横のつながりを深める機会も用意されています。私のいる調達部門も、働きやすくて心地よい空間を作ろうと、リノベーションの計画があります。私のような中途採用に向けては、人事や総務からも定期的に連絡があります。メンタル的なケアもしっかりと用意されているんですね。

あと、社風なのかもしれませんが、「自分で考えてやってみなさい」という土壌があるように感じます。自分でやりたいなと思ったことがあれば、それを上司に伝えれば、「じゃあ、やってみれば」と言ってもらえます。「何を言ってるんだ」と拒絶されることは、たぶんないんじゃないでしょうか。ある程度の裁量を持たせて、やらせるという会社だと思います。だからこそ、自分のような経験のない人間にも新しい仕事を任せてくれたのではないかと思います。おかげさまで、新しい仕事に対して、強いやりがいを日々感じております。