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「チーム三菱ラリーアート」
三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、本年8月11日(日)~17日(土)、タイ南部~中部で開催されるアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)に新型『トライトン』の4台体制で参戦します。
ピックアップトラック『トライトン』でのAXCR参戦は今年で3年目を迎えます。参戦初年度で総合優勝を果たすと、新型モデルに切り替えた昨年度は総合3位に入賞するなど、『トライトン』の悪路での優れた操縦性と走破性、高い耐久性を発揮。今年度は主に動力性能を大幅に高め、2年ぶりの総合優勝を目指します。
ピックアップトラック『トライトン』でのAXCR参戦は今年で3年目を迎えます。参戦初年度で総合優勝を果たすと、新型モデルに切り替えた昨年度は総合3位に入賞するなど、『トライトン』の悪路での優れた操縦性と走破性、高い耐久性を発揮。今年度は主に動力性能を大幅に高め、2年ぶりの総合優勝を目指します。
AXCRスペシャルサイト
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/
「チーム三菱ラリーアート」はタントスポーツ(タイ)が運営し、三菱自動車からはダカールラリーで2連覇した実績をもつ増岡 浩が総監督として参画するほか、開発部門のエンジニアが参戦車両の開発を行うとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行います。ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)、2023年大会で日本人ペア最上位の8位となった田口 勝彦/保井 隆宏を引き続き起用。加えて経験豊富で三菱車を熟知するサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)/ジュンポン・ドゥアンティップ(タイ)、さらに三菱自動車開発部門のテストドライバーである小出 一登、そのコドライバーにはAXCRで入賞経験のある千葉 栄二を起用し、新型『トライトン』のT1仕様(改造クロスカントリー車両)で王座奪還に挑みます。
今回は昨年の参戦結果を振り返り、高速ステージで大排気量の競合車に対抗できるよう動力性能を大幅に向上させるとともに、トルク容量の大きい競技用トランスミッションを新たに採用し、耐久性と操作性を向上させています。また、トレッドを拡大するとともにリヤサスペンションをリーフスプリング式からコイルスプリングを用いた4リンクリジッド式に変更することで荒れた路面からの大きな衝撃を吸収し、凹凸の激しい路面での追従性を高めることで悪路走破性を大幅に向上させています。
チームは6月21日~27日にタイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで本番を想定した高負荷の耐久テストを実施。今回の耐久テストでは、7日間で約800km走り込み、加速性能を強化したエンジンや車体の信頼性・耐久性を確認しながら、本番に向けた調整を行いました。
チーム三菱ラリーアート総監督 増岡 浩のコメント
「昨年は発売直後の新型『トライトン』で2連覇に挑みましたが、ポテンシャルを十分に引き出すことができず3位入賞に終わりました。今年の『トライトン』は主に動力性能と悪路走破性を大幅に高め、4台体制に強化して王座奪還に挑みます。また、今年は、これまで長年にわたり、私と一緒に三菱車の開発に携わってきたテストドライバーである小出が参戦します。『過酷なモータースポーツ現場での経験をクルマづくりに活かす』という三菱自動車らしいクルマづくりの伝統を、次の世代にしっかりと受け継いでいきたいと考えています」
「昨年は発売直後の新型『トライトン』で2連覇に挑みましたが、ポテンシャルを十分に引き出すことができず3位入賞に終わりました。今年の『トライトン』は主に動力性能と悪路走破性を大幅に高め、4台体制に強化して王座奪還に挑みます。また、今年は、これまで長年にわたり、私と一緒に三菱車の開発に携わってきたテストドライバーである小出が参戦します。『過酷なモータースポーツ現場での経験をクルマづくりに活かす』という三菱自動車らしいクルマづくりの伝統を、次の世代にしっかりと受け継いでいきたいと考えています」
1.「チーム三菱ラリーアート」チームプロフィール
- 総監督:増岡 浩(三菱自動車)
- チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タイ:タントスポーツ)
- テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タイ:タントスポーツ)
- テクニカルサポート:相羽 規芳 (三菱自動車:車体)
牧田 哲也、築城 政隆(三菱自動車:エンジン)
出場ドライバー/コドライバー:
- チャヤポン・ヨーター
- 出身:タイ・ウドーン タニ
- 生年月日:1987年8月16日(36歳)
- 略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。AXCR2022では、「チーム三菱ラリーアート」に初出場初優勝をもたらし、前回大会では3位入賞。
- コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)
- 田口 勝彦
- 出身:日本・岡山県
- 生年月日:1972年2月7日(52歳)
- 略歴:2007年ラリージャパン・グループN優勝。その他FIAアジアパシフィックラリー選手権(APRC)王者に2度輝く等、海外でも活躍。
- コドライバー:保井 隆宏
- サクチャイ・ハーントラクーン
- 出身:タイ・チェンマイ
- 生年月日:1962年11月29日(61歳)
- 略歴:30年以上のラリー経験を持ち、1996年のダカールラリーで三菱パジェロをドライブするなど、三菱車に精通。
- コドライバー:ジュンポン・ドゥアンティップ (タイ)
- 小出 一登(こいでかずと)
- 出身:日本・愛知県
- 生年月日:1979年6月19日(45歳)
- 略歴:1998年4月、三菱自動車入社。社内テストドライバーとして『パジェロ』、『ランサーエボリューション』等の車両試験を担当。現在はそれに加え、社内の運転教育インストラクター、国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。
- コドライバー:千葉 栄二
2.『トライトン』ラリーカー概要
全長×全幅 | 5,320mm×1,995mm |
---|---|
ホイールベース | 3,130mm |
トレッド | 1,730mm |
エンジン型式 | 4N16 (インタークーラー付ターボーチャージャー) |
燃料噴射装置 | 高圧コモンレール式DI-D |
排気量 | 2,439㏄ |
ターボチャージャー | 「三菱重工エンジン&ターボチャージャ」製 |
最高出力 | 150kW以上 |
最大トルク | 470N・m以上 |
エキゾーストシステム | 「HKS」製 AXCR 2024コンペティションモデル |
変速機 | 6速シーケンシャルトランスミッション 「Moty’s」製ギヤオイル |
4WDシステム | フルタイム4WD |
フロント/リヤデフ | 「CUSCO」製 LSD |
フロントサスペンション | 独立懸架/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
リヤサスペンション | 4リンクリジッド式コイルスプリング |
ショックアブソーバー | 「CUSCO」製 減衰力調整式ツインダンパー |
バンプストッパー | 油圧式 |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン(パワーステアリング) |
ブレーキ | 「ENDLESS」製モノブロックブレーキキャリパー、 ベンチレーテッドディスク、パッド 「FORTEC」製競技用ブレーキフルード |
ホイール | 「WORK」製 アルミニウムホイール(17in×7J) |
タイヤ | 「横浜ゴム」製 GEOLANDAR M/T G003 (245/75R17) |
その他特長 | カーボン製:フロントフェンダー、前後ドアパネル、カーゴアウターパネル |
3. パートナー企業(50音順、2024年7月4日時点)
「チーム三菱ラリーアート」は、以下のパートナー企業からの支援を受け、AXCR2024に参戦します。
企業名 | サポート内容 |
---|---|
ENEOS株式会社 | エンジンオイルの提供 |
株式会社エッチ・ケー・エス | ラリーエンジン開発協力 |
株式会社エンドレスアドバンス | ブレーキキャリパー、ローター、パッドの提供 |
株式会社キャロッセ | 前後サスペンション、前後LSDの開発協力、提供 |
株式会社トライボジャパン | ギヤオイルの提供 |
株式会社阪急阪神エクスプレス | 活動支援 |
株式会社ワーク | アルミホイール(CRAG T-GRABICⅡ)の提供 |
TPR株式会社 | ピストンリングの提供、活動支援 |
フォルテック株式会社 | レーシングクーラント、ブレーキフルードの提供 |
三菱自動車販売協会 | 活動支援 |
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 | ターボチャージャーの提供 |
横浜ゴム株式会社 | マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」の提供 |
有限会社CARRY ART | 活動支援 |
4.大会概要
AXCRはアセアン最大規模のクロスカントリーラリーです。29回目の開催となる今年は、8月11日(日)にタイ南部、タイランド湾に面するスラタニでのセレモニアルスタートによって開幕し、翌12日(月)から本格的な競技がスタート。当初発表されていたコースから変更となり、スタート後はタイ国内をミャンマーとの国境に沿うように北上。王室の保養地として有名なリゾート地であるホアヒンを通り、17日(土)には、バンコクから約130km程西に位置するカンチャナブリでゴールを迎えます。総走行距離は約2,400km、スペシャルステージと呼ばれる競技区間はその内1,000kmを超える見込みで、コースは山岳部、密林地帯、川渡りなど変化に富み、走破性と耐久性、さらに今年はスピードが問われる難コースが予想されます。