スペアタイヤのない場合は!

最近はスペアタイヤのないクルマが増えています。
その場合は修理キットを使いましょう。
ポイントだけ注意すれば難しいものではありません。

[アドバイス]

次のような場合はパンクタイヤ応急修理キットを使用することができません。
ディーラーまたはJAFなどに連絡してください。

  • およそ4mm以上の切り傷や刺し傷
  • タイヤサイド部がカットを受けた場合
  • ほとんど空気の抜けた状態で走行した場合
  • タイヤがリムの外側へ完全に外れている場合
  • リムが破損している場合

タイヤレッド部に刺さった釘やネジなどによる軽度のパンクは応用修理できます。
タイヤに刺さった釘やネジなどは抜かずにそのまま応急修理してください。

パンクタイヤ応急修理キット 取扱説明

1. パンクタイヤ応急修理キットを取り出す

1. パンクタイヤ応急修理キットを取り出す

i(アイ)の場合は、後部座席の下にパンクタイヤ応急修理キットが格納されています。シートを起こし修理キットを取り出します。

●パンクタイヤ応急修理キット内容

  • 取扱説明書
  • コンプレッサー
  • シール液
  • キャップ、注入ホース
  • コア回し
  • 速度制限シール
2. キャップ、注入ホースを取りつける

2. キャップ、注入ホースを取りつける

キャップを外して注入ホースをシール液のボトルにねじ込みます。ボトルの中蓋が破れ、シール液が注入できる状態になります。

【アドバイス】
シール液のボトルはホースをねじ込む前によく振ってください。ホースはボトルの中蓋を外さずにそのままねじ込んでください。

3. バルブコアを外す

3. バルブコアを外す

タイヤバルブからキャップを外し、ビニール袋に入っているコア回しでバルブコアを外します。バルブコアは汚れないようなところに保管しましょう。

【注意!】
バルブコアを外すとき、タイヤに空気が残っているとコアが飛び出す危険があります。慎重に外してください。

4. ボトル内のシール液をタイヤ内に注入

4. ボトル内のシール液をタイヤ内に注入

注入ホースの栓を外し、ホースをバルブに差し込みます。ボトルを逆さまに持ち、手でボトルを何回も圧迫し、ボトル内のシール液を全てタイヤ内に注入します。注入後、ホースをバルブから引き抜き、バルブコアをバルブにしっかりとねじ込みましょう。

4. ボトル内のシール液をタイヤ内に注入

5. コンプレッサーを取りつける
5. コンプレッサーを取りつける

5. コンプレッサーを取りつける

コンプレッサーのホースはタイヤバルブにねじ込み、プラグはシガーライターのソケットに差し込みます。エンジンキーをACCかONに合わせましょう。コンプレッサーのスイッチを入れ、タイヤを指定空気圧まで昇圧します。

【注意!】
コンプレッサーは10分以上連続して作動させないでください。故障につながるおそれがあります。

タイヤが5分以内に十分昇圧しないようなら、ジャッキでタイヤを地面から浮かせて手で2、3回転以上回し、シール液をタイヤ全体に行きわたらせてから、再度昇圧操作を行ってください。
タイヤのビートがリムから外れている場合は、空気が漏れないようにリムとタイヤの隙間をなくすようにしてコンプレッサーを作動させてください。(隙間がなくなれば空気圧が上がります)

指定の空気圧に昇圧しないときは、タイヤがひどい損傷を受けている可能性があります。
この場合は、パンクタイヤ応急修理キットで応急修理することができません。ディーラーかJAFなどに連絡してください。
(JAFの営業所はメンテナンスノート参照)

6. 昇圧後、ただちに走行を開始

6. 昇圧後、ただちに走行を開始

指定圧まで昇圧できたら、ただちに走行を始めます。80km/h以下の速度で注意深く運転しましょう。速度制限シールをハンドルのスリーダイヤマーク上方に貼り、すみやかにディーラーまで慎重に運転してください。

【アドバイス】
空気を入れすぎた場合は、ホースの口金を緩めて空気を抜いてください。

7. 再度コンプレッサーでチェック

7. 再度コンプレッサーでチェック

10分間もしくは5km程度走行後にコンプレッサーに付属している空気圧計でタイヤ空気圧を再度チェックしましょう。
空気圧が130kPa{1.3kgf/cm2}以上あれば応急修理は完了です。空気圧が不足の場合は、再度指定の空気圧まで昇圧します。
もし空気圧が130kPa以下に低下していたら、パンクタイヤ応急修理キットによる応急修理はできません。運転を中止してディーラーかJAFなどに連絡しましょう。
(JAFの営業所はメンテナンスノート参照)

【注意!】必ず空気圧のチェックを行い、応急修理の完了を確認してください。

[アドバイス]

パンクタイヤ応急修理キットで修理したタイヤは、
新しいタイヤに交換されることをおすすめします。
修理・再使用される場合はディーラーに相談してください。
ホイールは、付着したシール液を拭き取り、新しいバルブと取り替えれば再使用できます。
空ボトルは、ディーラーで、新しいシール剤をお求めの際におわたしください。

修理・交換にあたって

タイヤからのシール液の抜き取り方法

タイヤからのシール液の抜き取り方法

シール液の抜き取りは下記の方法に従ってください。
タイヤからシール液がこぼれないように注意してください。

〈1〉車両からタイヤを外し、ナイフなどでバルブを切り落とします。

〈2〉注入ホースの先端に付属の抜き取りホース(200mm)を接続してください。

〈3〉抜き取りホースの先端をバルブ穴からタイヤ内部に挿入します。

〈4〉タイヤを立てかけホース端が液面に沈むようにしてください。

〈5〉ボトルを圧迫して、シール液を吸い出してください。(タイヤを台などに置いてボトルより高くすると作業がしやすいです。)

〈6〉ホース先端の位置を変えて吸い出せなくなるまで繰り返してください。

〈7〉シール液をタイヤから抜き取り回収したボトルは、液がボトルから漏れ出ないように、キャップを取り付けてください。

〈8〉回収ボトルは、新しいシール液をお求めの際にディーラーまでお待ちください。