三菱自動車工業株式会社
東日本三菱自動車販売株式会社
新島村
東京電力パワーグリッド株式会社
三菱自動車工業株式会社(以下、三菱自動車)、東日本三菱自動車販売株式会社(以下、東日本三菱自動車販売)、新島村および東京電力パワーグリッド株式会社東京総支社(以下、東電PG)は、2026年11月より新島・式根島において、EVの活用を通じた地域レジリエンスの向上に向けた取り組みを開始します。
島民が利用するEVのデータを分析し、離島におけるEVの経済性や利便性、防災面での価値を可視化し、地域での活用の可能性を検証します。また、島民の皆さまにこれらのEVのメリットに対する理解の浸透を図ることで、停電時の電源として利用できるEVの保有台数増加を促進し、離島地域のレジリエンス向上を目指します。本取り組みは、環境省の「デコ活」(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)推進事業の採択を受けて実施するものです。
背景
一般的に離島ではガソリン価格が高く、EVによる燃料費削減効果を実感しやすい環境にあることに加え、災害時に停電するリスクが高い地域性から、非常時の電源としての活用も期待できます。
東電PGおよび東日本三菱自動車販売は、2023年から実施している「EVで島をMOTTO元気にプロジェクト(島プロ)*」を通じて、新島・式根島の地域循環共生圏の実現に向け取り組んできました。その結果、離島でのEV普及率は向上してきました。これにより、実際に島内で利用されているEVを対象として、その利用実態や利用傾向を把握し、離島でのEVの価値を定量的に評価することが可能となりました。
本取り組みでは、実際に離島で利用されているEVに車載通信機器を取り付けて車両データを取得・分析することで、これまで不足していた離島でのEVの活用に関する定量的な評価を行います。また、その結果をもとに地域の実情に即したEVの活用方法を検討し、島内のレジリエンス向上を目指します。
- 「EVで島をMOTTO元気にプロジェクト(島プロ)」:東日本三菱自動車販売が東電PGおよび島しょ自治体と連携し、自然災害等による停電時の非常用電源確保に向けて、離島地域における三菱自動車製中古EVおよび外部給電器の普及を促進する取り組み。
実施概要
| 対象地域 | :東京都新島村(新島・式根島) |
| 対象車両 | :島内で使用されている三菱自動車製EV |
| 実施規模 | :最大50台 |
| 取組期間 | :2026年11月1日~2027年2月28日 |
取り組みの内容
① EVの経済性・利便性・防災価値を定量化
走行距離、電費、充電頻度、バッテリー残量などのデータを取得・分析し、実際に離島で使用されているEVの走行データに基づくガソリン車とのコスト比較やCO₂削減効果、災害時に活用可能な電力量などを算出し、離島の実態に即したEVの価値を定量化します。
② 「説明×体験×データ」で行動変容を創出
自治体と連携して実施する説明会では、実際に現地で収集されたデータ分析結果に加え、試乗体験や給電実演を組み合わせることで、日常での利便性を実感していただく機会を設け、EVへの理解・活用の促進を図ります。
③ EVを活用した防災・レジリエンス強化
車両の位置情報やバッテリー残量などをリアルタイムでモニタリングする仕組みを構築し、避難所や診療所など地域の重要施設への給電も想定しながら、災害時におけるEV活用の運用プロセスを関係者と検証します。これにより、停電時のレジリエンス向上につながるEV活用の可能性を検討します。
今後の展開
2026年度内に、取得したデータをもとに、EVの利用実態や経済性、災害時の活用可能性を分析・検証します。2027年度以降は、新島・式根島で得られた知見をもとに、東京都内の他離島をはじめ、国内の離島地域や過疎地域への展開を目指します。
各者の役割
| 三菱自動車工業株式会社 | :車両データの取得・分析、可視化システムの構築 |
| 東日本三菱自動車販売株式会社 | :島内でのEV普及活動、試乗体験・給電実演の運営 |
| 新島村 | :地域・防災課題の整理、島民との連携、説明会など地域調整 |
| 東京電力パワーグリッド株式会社東京総支社 | :地域レジリエンスに関する知見提供 |