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2018年のルノー、日産、三菱自の年間販売台数は前年比1.4%増の約1,076万台、全世界で販売された乗用車および小型商用車の9台に1台に相当
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小型商用車(LCV)の合計販売台数は13.5%増の200万台
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2010年以降の電気自動車の累計販売台数は約72万5,000台で、2018年は前年比34%増
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CMF共有アーキテクチャーを活用した車種の投入が進展
世界をリードする自動車アライアンスのルノー・日産自動車・三菱自動車は30日、メンバー3社の2018年暦年(1月~12月)の合計販売台数が1,075万6,875台になったと発表しました。アライアンスは、2018年も乗用車および小型商用車(LCV)の販売台数で世界をリードしました。
ルノーの「クリオ」、「キャプチャー」、「サンデロ」、日産の 「エクストレイル/ローグ」、「セントラ/シルフィ」、三菱自動車では「エクリプス クロス」や「エクスパンダー」が引き続き人気で、2018年の年間販売台数は前年比1.4%の増加となりました。
2018年は、中期計画「アライアンス2022」の重要な柱であるコモン・モジュール・ファミリー(CMF)アーキテクチャーを活用したルノー「クウィド」を複数の市場で販売開始し、CMFアーキテクチャーをベースとした車両の販売も拡大しました。また、ルノーおよびメルセデス・ベンツとアーキテクチャーを共有する日産のピックアップトラック「フロンティア」の生産も増加しました。
特に好調な販売を見せたのはLCVで、ルノーの「カングー」、「マスター」、「トラフィック」、日産の「ナバラ」、「テラ」、三菱自動車の「トライトン」が堅調に販売を伸ばしました。共同開発や共同生産を通じた市場プレゼンスの拡大によるシナジー創出は、アライアンス戦略の中核を成しています。
また、2018年は、ルノー「ゾエ」や「日産リーフ」の販売が牽引し、2010年以降のEVの累計販売数が724,905台となるなど、アライアンスはゼロ・エミッション車へのコミットメントを果たしました。
アライアンスメンバー3社の中でも、2018年のルノーの年間販売台数は前年比3.2%増の388万4,295台となりました。日産は世界で565万3,683台を販売し、2018年暦年は2.8% 減となりました。三菱自動車は前年比18.3%増の121万8,897台を世界で販売しました。
6か年計画「アライアンス2022」の進捗
中期計画「アライアンス2022」で、ルノー・日産・三菱自動車は、引き続き、2022年末までに年間のシナジーが100億ユーロに達すると見込んでおり、4つの共通プラットフォームで900万台以上の車両を生産し、共通パワートレインの使用を全販売車両の75%まで拡大する計画です。さらに、同計画では、12車種の新型ゼロ・エミッションEVを発売し、異なるレベルの自動運転技術を40車種に搭載します。
アライアンスの主要10市場
国 | 販売台数 |
中国 | 1,920,541 |
米国 | 1,611,952 |
フランス | 763,984 |
日本 | 727,823 |
ロシア | 648,795 |
メキシコ | 355,968 |
ドイツ | 343,656 |
ブラジル | 334,469 |
イタリア | 277,941 |
スペイン | 275,884 |
ルノーグループの主要10市場
国 | 販売台数* |
フランス | 689,788 |
ロシア | 497,266 |
ドイツ | 235,609 |
中国 | 216,699 |
ブラジル | 214,822 |
イタリア | 208,580 |
スペイン | 189,480 |
トルコ | 115,842 |
アルゼンチン | 114,348 |
英国 | 103,607 |
*「トゥイジー」を除く
日産の主要10市場
国 | 販売台数 |
中国* | 1,563,986 |
米国 | 1,493,877 |
日本 | 615,966 |
メキシコ | 314,123 |
カナダ | 149,117 |
英国 | 116,914 |
ロシア | 106,138 |
ブラジル | 97,512 |
スペイン | 72,943 |
タイ | 72,394 |
*「ヴェヌーシア」ブランドを含む
三菱自動車の主要10市場
国 | 販売台数 |
インドネシア | 146,805 |
中国 | 139,856 |
米国 | 118,075 |
日本 | 104,611 |
オーストラリア | 84,826 |
タイ | 84,560 |
フィリピン | 65,894 |
ドイツ | 52,196 |
ロシア | 45,391 |
英国 | 30,952 |
ルノー・日産自動車・三菱自動車について
ルノーグループ、日産自動車、三菱自動車は世界最大の自動車アライアンスを結んでいます。また、多文化にまたがるパートナーシップとして、自動車業界の中で最長の継続期間と最高の生産性を誇ります。2018年には、パートナー各社合計で、世界の200か国近くで1,070万台以上の車両を販売しました。3社は競争力強化のため、協業とシナジー最大化に注力しています。また、3社はドイツのダイムラー、中国の東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んでいます。本戦略的アライアンスは、ゼロ・エミッション車における業界リーダーであり、最新の先進技術を開発しながら、自動運転およびコネクティビティの機能やサービスを、手頃な価格の幅広い車種で提供していく予定です。