三菱自動車、2016年度決算及び2017年度業績見通しを発表

2017年05月09日
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三菱自動車は9日、2016年度決算及び2017年度業績見通しを発表しました。
 
 
三菱自動車の社長CEOの益子修は、「当社は、計画通りの下期業績で2016年度通期営業利益の黒字を達成しました。昨年秋、日産自動車からの出資を得て以降、企業としてのあり方を抜本的に見直し、新しい考え方で自ら大きな変革に挑戦してきた手応えを実感しています。」と述べました。
 
1.2016年度 グローバル販売状況および業績概要
2016年度のグローバル販売台数は926千台となり前年同期から12%減少しました。燃費不正問題の影響を受けた日本が年度後半に回復してきたほか、ほぼ全地域で計画通りの販売実績となっています。
 
2016年度通期の売上高は、前年比16%減の1兆9,066億円となりました。営業利益は、上期時点の損失(▲316億円)を下期に打ち返し、通期で51億円の黒字を確保しました。当期純利益は、上期までの燃費不正問題影響が大きく▲1,985億円の赤字となったものの、下期単独では211億円の黒字に転換しています。
 
*1 親会社株主に帰属する当期純利益
 
2.2017年度 業績見通し
2017年度のグローバル販売台数は、前年比11%増の1,029千台を見込んでいます。世界戦略車「Eclipse Cross」やインドネシア生産の「小型クロスオーバーMPV」投入が拡販に寄与します。地域では、中国が合弁会社での生産能力向上とディーラー網拡充の両輪で力強く牽引するほか、昨年後半からの日本の回復も成長を後押しします。
 
本日、当社が東京証券取引所に届け出た2017年度の業績予想において、売上高は前年比5%増の2兆円を見込んでいます。慎重な為替予想に基づく中でも、営業利益700億円、営業利益率3.5%と底堅い収益を確保し、当期純利益は680億円と2015年度に近い水準まで回復する見込みです。
 
 
益子修は、「今後も、改革への手を緩めることなく、成長投資を積極化します。その上で、日産自動車とのアライアンスを活かし、規模の成長と収益のV字回復に取り組みます。具体的に、販売台数は、2008年度以降1,000千台前後で推移してきましたが、これを約25%増やし1,250千台を目指します。これに経営効率の改善努力も加え、営業利益率は、燃費不正問題前の水準である6%台を回復します。いずれも次期中計期間(~2019)中の到達を目標に詳細を詰めています。一方で、健全なフリーキャッシュフローの確保と共に、安定的な株主還元にも努めます。規律ある経営により、持続的な企業価値向上に全力で取り組んで参ります。」と語りました。
 

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