2020年5月27日

企業

ルノー・日産自動車・三菱自動車、競争力と収益性を高める新たなアライアンスの取り組みを発表

 
  • メンバー各社は、商品および技術開発の効率性向上のため「リーダーとフォロワー」の枠組みを活用してプロジェクトを推進します
  • 各社は、それぞれ大きな強みを持つ地域においてレファレンスとなり、他のメンバー各社の競争力を高めるためのサポートをします
  • 今後もアライアンスは、商品、技術、そして市場において、業界トップレベルのパフォーマンスのベンチマークを行っていきます
 
ルノー・日産自動車・三菱自動車は、本日、メンバー各社の競争力と収益性を向上させるための新たな協力的ビジネスモデルの一環としての取り組みを発表しました。
 
メンバー各社は、各々の持つリーダー的な領域と地理的な強みを活用して、他のメンバー各社の事業をサポートします。これにより、共同購買やサプライチェーンといった既存のアライアンスのメリットを基盤とした成長が見込まれます。
 
アライアンスオペレーティングボード議長およびルノー会長のジャン・ドミニク・スナールは、次のように述べました。「アライアンスは、自動車業界で類を見ない戦略的および実務的なパートナーシップであり、絶えず変化する自動車業界において優位性を保つためのものです。新たなビジネスモデルは、メンバー各社の企業文化と歴史を尊重しながら、それぞれが有するアセットと遂行能力を最大限に引き出します。アライアンスは、各々の競争力、持続的な収益性、社会と環境への責任を強化しながら、全てのお客さまのために、あらゆる地域やセグメントにおいて商品や技術開発に取り組みます。」
 
各社の経営陣は「リーダーとフォロワー」という枠組みを以下の通り合意し、今後推進します。
 
  • 標準化を従来のプラットフォームからアッパーボディまでの適用に拡大します
  • 商品セグメントごとに、ある会社がリーダーを務め、他のフォロワー会社のサポートを得ながら、マザービークル(リーダー会社の車両)とシスタービークルの車両開発を行います。
  • 必要に応じてリーダーとフォロワーの車両生産を少数の工場に集約するなど、最も競争力の高い環境で生産します
  • リーダーとフォロワーのモデルをすでに適用している小型商用車(LCV)においては、今後も商品を共有化します
 
「リーダーとフォロワー」の枠組みは、プラットフォームとエンジンのさらなる合理化とすべての方策を適用した場合、メンバー各社のモデルへの投資額を最大40パーセント削減できると見込まれています。これらのメリットは、従来のシナジーに加えてもたらされる効果です。
 
また各社は、特定の地域を「レファレンス地域」に指定する枠組みにも合意しました。メンバー各社は、自社の重点地域での競争力向上に注力すると同時に、他のメンバー各社の競争力向上のためのレファレンスの役割を果たします。
 
この「レファレンス地域」の枠組みにおいて、日産は、中国・北米・日本、ルノーは欧州・ロシア・南米・北アフリカ、三菱自動車は、ASEAN・オセアニアでそれぞれリーダー役を務めます。
 
メンバー各社がそれぞれの地域でレファレンスとなることで、固定費の共有が容易になり、特定の地域において、ひとつの会社のアセットを他のメンバー各社が活用することができます。
 
各社の商品ラインナップ刷新は、「リーダーとフォロワー」の枠組みにおいて、マザービークルとシスタービークルともに最も競争力のある環境で生産されます。
 
  • 2025年以降のC-SUV刷新は日産がリードし、欧州市場でのB-SUV刷新はルノーがリードします。
  • 南米においては、ルノー向け、日産向けのBプラットフォームが合理化され、現行4プラットフォームから1プラットフォームへ集約されます。本プラットフォームは、2つの工場で生産される予定です。
  • 東南アジアと日本においては、メンバー各社は、日産と三菱自動車で協業した軽自動車のように本枠組みをさらに活用する機会を検討していきます。
 
これらすべてを合わせると、アライアンスモデルの50パーセント近くが2025年までにリーダーとフォロワーの枠組みで開発、生産されます。
 
技術開発の効率性向上については、メンバー各社は引き続き既存のアセットを活用し、プラットフォーム、パワートレイン、技術への投資をシェアします。投資のシェアによる効率性の高さは、パワートレインやプラットフォーム開発ですでに証明されています。例えば、CMF-Bプラットフォームを活用したルノークリオと日産ジューク、軽自動車プラットフォームを活用した日産デイズと三菱eKワゴン、そして、近い将来CMF-C/DやCMF-EVといった新しいプラットフォームが高い競争力を持って出てきます。
 
リーダーとフォロワーの枠組みは、プラットフォームやパワートレインだけでなく、以下の通り、全ての主要技術の開発に拡大していきます。
 
  • 運転支援技術: 日産が開発のリーダーを務めます。
  • コネクテッドカー技術: ルノーがアンドロイドベースのプラットフォーム、日産が中国市場向け開発のリーダーを務めます。
  • eボディ(電気電子アーキテクチャのコアシステム):ルノーが開発リーダーを務めます。
  • eパワートレイン (ePT): CMF-A/B ePT はルノー、 CMF-EV ePTは日産がそれぞれ開発リーダーを務めます。
  • C/Dセグメント向けPHEV:三菱自動車が開発リーダーを務めます。
 
この新たなビジネスモデルによって、メンバー各社の専門知識と競争力が十分に発揮され、世界的に大きな変革期を迎える自動車業界においてアライアンスを強化することができます。