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『ランサーエボリューションIX MR』(GSR/RS) |
i. |
エンジン |
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MIVEC(連続可変バルブタイミング)*2を最適化させたほか、ターボチャージャーのタービンホイール材質をインコネル(ニッケルクロム系合金)からチタンアルミ合金として、コンプレッサーホイール入口径を縮小させたことと合わせ、レスポンスを向上。最高出力及び最大トルクの数値上は変更ないものの、発進加速においては従来モデルを上回る動力性能を実現した。 |
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従来モデルの一部(「GT」「RS」)で標準装備としていた、チタンアルミ合金製タービンホイールとマグネシウム合金製コンプレッサーホイールを組み合わせた、より高性能なターボチャージャーは、今回は「GSR」「RS」ともメーカーオプション設定とした。 |
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従来モデルと同様、最高出力は206kW(280PS)/6,500rpm、最大トルクは6MT搭載の「GSR」では400N・m(40.8kg-m)/3,000rpmとし、モータースポーツ競技のベース車両となる5MT搭載の「RS」では407N・m(41.5kg-m)/3,000rpmを発揮させている。 |
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10-15モード燃費は、「GSR」で10.0km/L、「RS」では9.9km/L。また、いずれも平成12年排出ガス規制に適合している。 |
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*2 |
MIVEC |
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エンジン回転数や負荷に応じて吸気バルブの開閉タイミングを連続的に可変させるシステム。
吸気カムシャフト側スプロケットに内蔵された油圧機構により、スプロケットに連結した吸気カムシャフトの位相を遅角・進角させ、吸気バルブの開閉タイミングを制御。高回転域では充填効率を高めて高出力を確保するとともに、低回転域では燃焼を安定させ、燃費と排出ガス性能も改善。
全域で高性能を実現している。 |
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ii. |
シャシー |
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しなやかな特性をもつEIBACH社製コイルスプリングを、従来品よりも高目のスプリングレートで採用。これをBILSTEIN社製ショックアブソーバーと組み合わせて減衰力を最適化することで、穏やかな挙動と優れた接地性を実現して、ドライバーの操作に忠実で素直なハンドリング性能を実現した。さらに、車高を約10mmローダウンさせることで、走行安定性とコーナリング性能を向上させている。(「RS」はメーカーオプション設定) |
・ |
サスペンションシステムの改良に合わせて、電子制御4WDシステムであるスーパーAYCの制御をよりスポーティな方向にチューニング。左右後輪の駆動力制御量を約10%増大させることで、違和感なく、オンロードにおける旋回性能をさらに向上。また、サスペンションチューニングとあいまって、リヤがインリフトする場合や左右で路面状況が異なる場合などでのトラクション性能も向上させている。 |
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iii. |
エクステリア |
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フロントバンパー左右下部のエアダム形状を若干下方に延長することで、車体下面へ流入する気流を減少させ、空気抵抗の低減とフロントリフトのさらなる低減を実現した。また、その左右両側面に設けた凹形状によって、車体側面の気流を意図的に剥離させることで、ホイールハウス内にこもる空気を効果的に排除している。 |
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ボディカラーは、「GSR」をクールシルバーメタリック、ホワイトパール、ミディアムパープリッシュグレーマイカ、レッドソリッドの4色展開として、「RS」はホワイトソリッド、レッドソリッドの2色展開とした。 |
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「GSR」に標準装備のENKEI社製17インチ軽量アルミホイールは同サイズながら従来品よりも明るいシルバー色に変更、また「GSR」「RS」ともメーカーオプション設定のBBS社製17インチ鍛造軽量アルミホイールは、新たに金属の素材感のあるダイヤモンドブラッククリア塗装として、プレミアム感を高めた。 |
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リヤドアとリヤウインドウのプライバシーガラスを標準装備とした。(「RS」は除く) |
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光沢のある赤文字の『MR』エンブレムを、トランクリッドに採用した。 |
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iv. |
インテリア |
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インストルメントパネルオーナメントとセンターパネルは、深みのあるピアノブラック塗装としてプレミアム感を演出した。また、インナードアハンドル、エアコンエアアウトレットノブをメッキ塗装とした。(「RS」は除く) |
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フロントドア開口部下面には、"LANCER Evolution"ロゴ入りのアルミ製スカッフプレートをあしらった。(「RS」は除く) |
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アルカンターラと本革を組み合わせたRECARO社製フロントフルバケットシートには、アクセントとしてレッドステッチを追加した。また、アルカンターラとプロテインレザーを組み合わせたリヤシートも同様にレッドステッチを追加して統一している。(「RS」はフロントシートのみメーカーオプション設定、リヤシートは除く) |
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6スピーカー(ハーネス付き)を標準装備とした。(「RS」は除く) |
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(2) |
『ランサーエボリューションワゴン MR』(GT/GT-A) |
i. |
エンジン |
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『ランサーエボリューションIX MR』と同様、6速マニュアルトランスミッション搭載車の「GT」は、MIVEC(連続可変バルブタイミング)を最適化させたほか、ターボチャージャーのタービンホイール材質をインコネルからチタンアルミ合金として、コンプレッサーホイール入口径を縮小させたことと合わせ、レスポンスを向上させた。5速オートマチックトランスミッション搭載車の「GT-A」は従来からの変更なし。 |
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最高出力及び最大トルクは、従来から変更なし。(「GT」は206kW〈280PS〉/6,500rpm、392N・m〈40.0kg-m〉/3,000rpm、「GT-A」は200kW〈272PS〉/6,500rpm、343N・m〈35.0kg-m〉/3,000rpm) |
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10-15モード燃費は、「GT」で10.0km/L、「GT-A」では8.3km/L。また、いずれも平成12年排出ガス規制に適合している。 |
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ii. |
エクステリア |
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『ランサーエボリューションIX MR』と同様、フロントバンパー左右下部のエアダム形状を若干下方に延長することで、車体下面へ流入する気流を減少させ、空気抵抗の低減とフロントダウンフォースの強化を実現した。また、その左右両側面に設けた凹形状により、車体側面の気流を意図的に剥離させ、ホイールハウス内にこもる空気を効果的に排除している。 |
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ボディカラーは、「GT」「GT-A」とも、クールシルバーメタリック、ホワイトパール、ミディアムパープリッシュグレーマイカ、レッドソリッドの4色展開とした。 |
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『ランサーエボリューションIX MR』と同様、メーカーオプション設定のBBS社製17インチ鍛造軽量アルミホイールは、金属の素材感のあるダイヤモンドブラッククリア塗装として、プレミアム感を高めた。 |
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『ランサーエボリューションIX MR』と同様、ヘッドランプのエクステンション部をダーククリア塗装として表情を引き締めた。 |
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光沢のある赤文字の『MR』エンブレムを、トランクリッドに採用した。 |
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iii. |
インテリア |
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『ランサーエボリューションⅨ MR』と同様、インストルメントパネルオーナメントとセンターパネルは、深みのあるピアノブラック塗装としてプレミアム感を演出した。また、フロントドア開口部下面には、"LANCER Evolution"ロゴ入りのアルミ製スカッフプレートをあしらった。 |
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アルカンターラと本革を組み合わせたRECARO社製フロントフルバケットシートには、アクセントとしてレッドステッチを追加した。また、アルカンターラとプロテインレザーを組み合わせたリヤシートも同様にレッドステッチを追加して統一している。 |