

TRITON RALLY CAR

2023年にグローバル発表された『トライトン』をベースとし、国際自動車連盟のグループT1規定(改造クロスカントリー車両)に沿った改造を施しています。AXCRならでは過酷な走行環境に対応するため、ロールケージやアンダーガード、シュノーケルなどのラリー装備を装着するとともに、フロントフェンダーや前後ドア、荷箱などにカーボン素材を採用、室内部品の最適化による大幅な軽量化を行うことで、高い走破性と堅牢性を実現しています。
今回は昨年の参戦結果を振り返り、高速ステージで大排気量の競合車に対抗できるよう動力性能を大幅に向上させるとともに、トルク容量の大きい競技用トランスミッションを新たに採用し、耐久性と操作性を向上させています。また、トレッドを拡大するとともにリヤサスペンションをリーフスプリング式からコイルスプリングを用いた4リンクリジッド式に変更することで荒れた路面からの大きな衝撃を吸収し、凹凸の激しい路面での追従性を高めることで悪路走破性を大幅に向上させています。
本年のデザインは、湧き出した溶岩のエネルギーをモチーフにした昨年のカラーリングのエネルギッシュなレッドはそのままに、巻き上がるダストをデジタライズしたグラフィックと湧き出した溶岩が固まって強固な岩盤となった様子をイメージしたガンメタリックカラーを配置。力強い躍動感と耐久信頼性を表現しています。
SPEC |
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全長×全幅 | 5,320mm×1,995mm |
ホイール ベース |
3,130mm |
トレッド | 1,730mm |
エンジン型式 | 4N16 (インタークーラー付ターボーチャージャー) |
燃料噴射装置 | 高圧コモンレール式DI-D |
排気量 | 2,439㏄ |
ターボ チャージャー |
「三菱重工エンジン&ターボチャージャ」製 |
最高出力 | 150kW以上 |
最大トルク | 470N・m以上 |
エキゾーストシステム | 「HKS」製 AXCR 2024コンペティションモデル |
変速機 | 6速シーケンシャルトランスミッション 「Moty’s」製ギヤオイル |
4WDシステム | フルタイム4WD |
フロント/ リヤデフ |
「CUSCO」製 LSD |
フロントサスペンション | 独立懸架/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング |
リヤサスペンション | 4リンクリジッド式コイルスプリング |
ショック アブソーバー |
「CUSCO」製 減衰力調整式ツインダンパー |
バンプ ストッパー |
油圧式 |
ステアリング 形式 |
ラック&ピニオン(パワーステアリング) |
ブレーキ | 「ENDLESS」製モノブロックブレーキキャリパー、ベンチレーテッドディスク、パッド 「FORTEC」製競技用ブレーキフルード |
ホイール | 「WORK」製 アルミニウムホイール(17in×7J) |
タイヤ | 「横浜ゴム」製 GEOLANDAR M/T G003 (245/75R17) |
その他特長 | カーボン製:フロントフェンダー、前後ドアパネル、カーゴアウターパネル |
SUPPORT CAR

昨年に引き続き、2024年も『デリカD:5』がサポートカーとして「チーム三菱ラリーアート」を支えます。
リブボーンフレームや電子制御4WDシステムに代表される『デリカD:5』が従来もつ堅牢性・操縦性・走破性を生かし、WORK製のアルミホイールと、横浜ゴム製のマッド性能に優れるマッドテレインタイヤを装着することで、フラットダートからマッドまでラリー全行程を走破できる仕様としています。
競技車が走るコースサイドまで視察して戦略策定する増岡総監督が乗りこむ車両には、JAOS製の前後サスペンションやautoflags製のアルミエンジンガードを装着し、より悪路走破性を向上させています。




また、今年からは新たに『アウトランダーPHEV』と『デリカミニ』もサポートカーに追加し、全6台でチームをサポート。サポートカー全6台はWORK社製のアルミホイール「CRAG T-GRABICⅡ」(『アウトランダーPHEV』は「WORK EMOTION M8R」)や、横浜ゴム製のマッド性能に優れるオフロードタイヤ「GEOLANDAR」、その他用品を装着し、ラリー全行程をサポートできる仕様としています。
『トライトン』参戦車と同様のデザインを採用し、エネルギッシュなレッドを基調とし、巻き上がる土埃をデジタライズしたグラフィックや強固な岩盤をイメージしたガンメタリックを用いたカラーリングとしています。

