 第10回大会のコースは総走行距離12,874km、うち競技区間(SS)は6,884km。南仏のベルサイユをスタートしてアルジェに上陸する最後の年となる。その後、アルジェリアを南下してニジェールに入り、アガデスでの休息日の後、マリ、モーリタニアを通ってセネガルのラックローズにゴールする流れは近年と大きく変わらないが、アルジェリア初日に100台以上がリタイアする厳しいコース設定となった。さらに高速SSを中心に合計7件の死亡事故が発生。砂嵐などにより4つのSSがキャンセルされることになる。
        				第10回大会のコースは総走行距離12,874km、うち競技区間(SS)は6,884km。南仏のベルサイユをスタートしてアルジェに上陸する最後の年となる。その後、アルジェリアを南下してニジェールに入り、アガデスでの休息日の後、マリ、モーリタニアを通ってセネガルのラックローズにゴールする流れは近年と大きく変わらないが、アルジェリア初日に100台以上がリタイアする厳しいコース設定となった。さらに高速SSを中心に合計7件の死亡事故が発生。砂嵐などにより4つのSSがキャンセルされることになる。
        				
        				 
                    
        				
        				 三菱自動車チームは、ダカールラリーの高速化に対応してパジェロ・プロトタイプの改良に着手した。ホイールベースの延長とサスペンションストロークの増大により、直進安定性と走破性を向上。エンジンは圧縮比と過給圧のアップにより、最高出力275PS、最大トルク40.4kg-mを発生した。ボディは最高速度200km/hの壁を破るべく空力性能を追求。乗用車技術センター(愛知県岡崎市)での1/4クレイモデルによる風洞実験を経てルーフ後端部を大きくえぐり、テール部分に丸みをつけた、通称「エッグシェイプボディ」を完成させた。これによりCd値を約20%減少させ、計算上の最高速度は220km/hに到達。ただし、改良を施したとはいえ、量産車のラダーフレーム構造をベースとしており、チューブラーフレーム構造の純プロトタイプであるプジョーのレベルに及ばないのも事実であった。
        				三菱自動車チームは、ダカールラリーの高速化に対応してパジェロ・プロトタイプの改良に着手した。ホイールベースの延長とサスペンションストロークの増大により、直進安定性と走破性を向上。エンジンは圧縮比と過給圧のアップにより、最高出力275PS、最大トルク40.4kg-mを発生した。ボディは最高速度200km/hの壁を破るべく空力性能を追求。乗用車技術センター(愛知県岡崎市)での1/4クレイモデルによる風洞実験を経てルーフ後端部を大きくえぐり、テール部分に丸みをつけた、通称「エッグシェイプボディ」を完成させた。これによりCd値を約20%減少させ、計算上の最高速度は220km/hに到達。ただし、改良を施したとはいえ、量産車のラダーフレーム構造をベースとしており、チューブラーフレーム構造の純プロトタイプであるプジョーのレベルに及ばないのも事実であった。
88年モデルのプロトタイプを駆るのは、コーワンとピエール・ラルティーグ(フランス)。また、篠塚とベルナール・ベガン(フランス)は87年モデルのプロトタイプをドライブ。
増岡もワークスカーで出場した。
対するプジョーワークスは、新型405をバタネンとアンリ・ペスカロロ(フランス)が、従来型205をWRC王者のユハ・カンクネン(フィンランド)とアラン・アンブロジーノ(フランス)がドライブする4台体制。このほか、レンジローバー、ポルシェ、ラーダ、メルセデスベンツなど強豪がひしめき、参加台数は603台とダカールラリー史上最多を記録した。
        				
        				 
                    
ラリーは序盤からプジョーがリードするが、バタネンはマリのバマコのビバークで車両盗難に遭い、発見されたもののスタート時間に間に合わず失格となる。代わって首位に立ったカンクネンは逃げ切り、初出場ながらWRC王者の貫禄をみせて総合優勝。篠塚は中盤以降に追い上げて前年を上回る総合2位となった。一方、序盤から上位を維持して奮闘していたコーワンとラルティーグは、ともにオーバーヒートに見舞われてリタイアとなった。また、ワークスカーを貸与されたタイスターマン夫妻が総合8位でゴールしたほか、市販車改造クラスのプライベーターが1~4位を独占するなど、パジェロは大いに健闘を見せた。ゴールしたのは合計302台。完走率は約50%であった。
| Ranking | Driver name | Manufacturer | Time | 
|---|---|---|---|
| 1 | J. カンクネン | プジョー205 | 42:39'33'' | 
| 2 | 篠塚 建次郎 | 三菱パジェロ | +02:51'44'' | 
| 3 | P. タンベイ | レンジローバーRR200 | +05:3'16'' | 
| 4 | M. スミス | レンジローバーRR200 | +05:52'09'' | 
| 5 | G. ミラー | レンジローバーRR200 | +07:01'55'' | 
| 6 | A. アンブロジーノ | プジョー205 | +07:44'01'' | 
| 7 | J-J. ラテ | トヨタ・ランドクルーザー | +08:55'54'' | 
| 8 | K. タイスターマン | 三菱パジェロ | +09:53'23'' | 
| 9 | G. ドゥラドリエル | プロトバギー | +10:40'59'' | 
| 10 | J. リビエール | トヨタ・ランドクルーザー | +10:43'11'' | 
| Ranking | Driver name | Manufacturer | Time | 
|---|---|---|---|
| 1 | J. カンクネン | プジョー205 | 42:39'33'' | 
| 2 | 篠塚 建次郎 | 三菱パジェロ | +02:51'44'' | 
| 3 | P. タンベイ | レンジローバーRR200 | +05:3'16'' | 
| 4 | M. スミス | レンジローバーRR200 | +05:52'09'' | 
| 5 | G. ミラー | レンジローバーRR200 | +07:01'55'' | 
| 6 | A. アンブロジーノ | プジョー205 | +07:44'01'' | 
| 7 | J-J. ラテ | トヨタ・ランドクルーザー | +08:55'54'' | 
| 8 | K. タイスターマン | 三菱パジェロ | +09:53'23'' | 
| 9 | G. ドゥラドリエル | プロトバギー | +10:40'59'' | 
| 10 | J. リビエール | トヨタ・ランドクルーザー | +10:43'11'' | 
| 全長 | 4,030 mm | 
|---|---|
| 全幅 | 1,800 mm | 
| エンジン | 4G54 ECI ターボ | 
| エンジン排気量 | 2,555 cc | 
| 最高出力 | 275 ps | 
| 最大トルク | 41.0 kg-m | 
| 燃料タンク | 400 L | 
