「もしも…」の対処法、教えます

日ごろからの心構えと知識があれば、
緊急時・トラブル時の対処でも落ち着いた行動がとれます。
「もしも」のときには、深呼吸してから対処の基礎知識を思い出しましょう。

事故を起こしてしまったら

事故を起こさない安全運転を心がけることが大切ですが、
万一起こしてしまった場合は、正しい知識に基づいて冷静に行動しましょう。

1. けが人を救助しよう

けが人がいる場合は、まず救急車の手配を。
その際、事故の様子やケガの具合を正確に伝えられるようにしましょう。

2. 後続事故を防ごう

後続車の事故や二次災害を防ぐために、安全な場所にクルマを移動させ、エンジンを切りましょう。場合によっては、発煙筒で危険を知らせたり、後続車の誘導なども必要です。

3. 警察に通報しよう

事故が発生した場所、負傷者の数や程度、物損の程度を警察に報告し、指示を受けましょう。
どんなに小さな事故でも必ず警察に届けてください。あとになって大きなトラブルを招く場合があります。

エンジンがかからない! どうしよう!

キーが回らない

●「LOCK」から「ACC」に回らない場合
ハンドルを軽く左右に動かしながらキーを回してください。

●「ACC」から「LOCK」に回らない場合
シフトレバーが“P”のポジションにあるか確認してください。

エンジンがかからない

●シフトレバーが"P"か"N"のポジションにあるか確認しましょう。
フットブレーキを踏まないとエンジンがかからない、クラッチを踏まないとキーが回らないなど、車種によって違うので取扱説明書で確認してください。

●バッテリー上がり
スターターが回らない、回っても回転が弱くエンジンがかからない、クラクションが鳴らない…などの症状は、バッテリー上がりが考えられます。このような場合、ブースターケーブルでほかのクルマのバッテリーに接続し、エンジンをかけることができます。

バッテリーのつなぎ方

4.の接続は、必ずバッテリー本体から離れたエンジン本体にしてください。
バッテリーに直接つなぐと、バッテリーから発生する揮発性のガスに引火して爆発するおそれがあります。ブースターケーブルの接続が完了したら、救援車のエンジンをかけ、一定量の電力を確保するためアクセルを踏んで回転数を高めにしておきます。しばらくしてから故障車のエンジンをかけます。エンジンがかかったら、ブースターケーブルをつないだときとは逆の順ではずしましょう。
無事に故障車のエンジンがかかってもバッテリーが回復しているわけではないので、ここでエンジンを止めてしまうと、またかからなくなってしまいます。そのままディーラーやガソリンスタンド、カーショップなどに行き、バッテリーを点検してもらいましょう。

スタック脱出はあせらずに

雪道や砂利道を走っていたらタイヤが沈んで、抜け出せなくなってしまった。こんなとき、やみくもにアクセルを踏むと、タイヤが空転してどんどん深みにはまってしまいます。「これはマズイ!」と思ったら早めに対処しましょう。
雪道でスタックしてしまった場合には、タイヤの前や車体の下にある雪を取り除き、前進・後退を繰り返します。また、駆動輪(FF車=前輪、FR・MR車=後輪、4WD車=どちらでも可)に毛布やマットをかませるなど、タイヤを空転させない工夫も効果的です。
もし、自力での脱出が不可能だと思ったら、JAFを呼ぶか牽引のできるクルマを探すなど、早めの救援を頼みましょう。