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社員紹介

生産技術(溶接)
T.K.
生産技術本部
溶接組立生産技術部
2017年入社
工学部機械工学科卒
Career
- 2017年入社。生産技術本部溶接組立生産技術部に配属。
- 2018年溶接組立ラインにてタクト改善の業務に従事。
- 2019年新型アウトランダーやエクリプスクロスのサイドボデーラインを担当。
- 2021年先行技術グループに異動。接合に関する試験研究などを行う。

何よりも自分が一番、
三菱自動車のクルマに
感動した。
地元が、自動車産業の中心地である愛知県。父が自動車業界で働いていたこともあり、クルマは常に身近な存在でした。ただ、大学生の頃はまだ漠然と「自動車業界、面白そうだな」と感じていた程度。しかし当時、様々な自動車メーカーを調べている中で三菱自動車のアウトランダーPHEVに試乗する機会があり、そこで衝撃を受けました。これまでのクルマには感じたことのない、滑らかな加速と力強い走り。しかも、電気だけでなく、ガソリンでも走るので、走行距離や駆動時間も気にする必要がない。これまで運転してきたどのクルマよりも、運転が楽しくなるクルマでした。さらに「近い将来、電気自動車が普及する時代がきっと来るはず。その時、アウトランダーPHEVはより進化していくのではないか」と考えるようになり、自然と「三菱自動車で働きたい」と思うようになりました。試乗での感動体験がなければ、もしかすると今、別の会社で働いていたかもしれませんね。

IMPRESSED
最先端の情報をキャッチアップ
するために必要なのは、足。
配属当初は、既存車種の生産ラインで主にボデーの溶接に関する工程の時間効率(タクト)を改善する業務を担当していました。2021年4月からは現在のグループに異動し、パジェロ製造ラインの閉鎖に伴う自衛隊車両の溶接ラインを岡崎に移管する業務をメインで担当しています。また、その業務のかたわら、溶接に関する生産設備や新しい工法の検討・試作などの試験研究にも従事。とくに数年先に製造・発売するクルマを念頭に置き、それに即した組立手法や工法に見合った技術の調査などを行っています。古典的だと思うかもしれませんが、より良いクルマの製造方法を考えるには常に自分の足を動かし、情報収集することが大切です。たとえば、東京や名古屋で開かれる展示会に頻繁に出向き、事前に下調べした情報をもとに自分たちがやりたいことを実現できるかどうかをメーカーの方とお話をしたり、必要があれば当社までお招きして詳しくお話を聞いたり。時間や労力はかかりますが、そうして活用できそうな最先端の技術を発見した時は、自社の生産技術が自分の力で前進していく気がして、大きなやりがいを感じます。

新車種の立ち上げ。
助けられ学んだ、
人とのつながりの大切さ。
若手社員にチャンスやチャレンジの機会が多い点も当社の魅力だと感じています。入社3年目の時、主担当である先輩のもと、新型アウトランダーの立ち上げでサイドボデーのラインを担当しました。設備導入から品玉(製品の完成度を高める段階)まで一貫して担当することも初めてでしたし、何より自分が感動したアウトランダーの新型とあって感慨深いものがありました。一日が一瞬に感じるくらい集中して仕事に向かっていたと思います。その中でとくに印象に残っているのは、工法が決まり、量産開始まであと少しという段階で不具合が発生した時のこと。幸い、岡崎は同じ敷地に工場があるので現場に足を運んで細かく情報を集め、不具合をまとめながら対策を打つことができました。何度も現場の方に助けていただく中で、ものづくりの現場が一箇所に集まっている環境や人と人とのつながりの大切さをしみじみと感じましたね。こうして苦労して完成にたどり着いたアウトランダーPHEVですが、じつはつくっている最中は「売れなかったどうしよう」という気持ちでいっぱいでした(笑)。ただ、実際に完成した直後から受注が入りはじめ、部署の周囲の方々も「ほしい!」と言っている姿を見て、ようやく「携われて本当に良かった」と苦労が報われた思いでした。

周りの
サポートがあるから、
思いっきり
チャレンジできる。
「若手にもチャレンジやチャンスが多い環境」というのは、ただその機会を与えてくれるというわけではありません。それは、先輩社員がサポートする体制が整っているということでもあります。アウトランダーPHEVの立ち上げの際、終業後でも私が会社にいるうちは上司や先輩方も残ってくれていることがほとんどでした。相談すれば、すぐ時間を割いて方向性を示してくれたからこそ、初めての仕事でも安心して進められたのだと思います。普段は口にしませんが、みんな「いいクルマをつくりたい」という同じ思いを持っています。その責任感の強さや周囲をサポートする姿勢、部署間の協力体制があるからこそ、若手も思いっきりチャレンジができるのだと思います。今後の目標は、自分の試験研究で特許を取得することです。試乗でアウトランダーPHEVに感動したように、誰かを感動させるクルマをもっとつくっていきたいですね。
A DAY社員の一日
- 10:00試験仕様書の
作成。導入を検討している設備の試験項目を洗い出し、700項目のリストを作成。メーカーと打ち合わせしながら試験での実施内容のすり合わせ。
- 14:00次回試験について
チームで打ち合わせ。生産ラインに導入を検討しているロボットについて、試験内容の結果をチーム内で共有。取得したいデータの方向性や追加する試験項目などについて協議。
- 15:00展示会の報告書を
作成。東京出張の際に展示会で集めてきた情報をもとに簡単なレポートを作成。さらに詳しく話を聞きたいメーカーは上司と相談し、アポイントを取得。
- 16:00法令関連の
事務処理。試験実施にあたって必要な材料の発注や、用材の保管状況が消防法に抵触しないかなど、試験に関する法令関連のチェック。
愛車はもちろん、アウトランダーPHEV。他のクルマでは味わうことができない走りは、一度体感してしまうとなかなか乗り換えられません。移動先で電気のバッテリーになったり、荷物をたくさん乗せても気兼ねなく旅行ができたりするので、道中も快適に過ごせます。写真は飛騨高山を旅行した際の紅葉と愛車を友人が撮影してくれました。