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CROSS TALK 01
TALK about GLOBAL

世界を舞台に働くことが
スタンダード。

売上に占める海外比率が90%を超える三菱自動車工業では、ASEANを中心に世界中に拠点やパートナーを置き、多くの社員が国境を越えて日々活躍している。今回は、そんな当社の「グローバル」にスポットを当て、4つの部署の中核で働く社員が集結。世界を舞台にどんな仕事をしているのか、どんな面白さややりがいがあるのかを教えてもらいました。

MEMBER
写真左 海外営業 グローバルセールス
デベロップメント本部
木原 俊一
海外事業における中長期戦略の策定を担当。また、地域別戦略策定のサポートや複数地域の共通事項の取りまとめ、調整業務も担う。
写真中央左 商品マーケティング 海外商品計画部羽鳥 秀幸 世界中で販売している各商品のブランド価値を高めるため、担当販売エリアを横断し、装備計画や価格ポジションの最適化などを行っている。
写真中央右 商品戦略 商品戦略部宮木 智子 当社カーラインアップにおける長期計画の企画・提案に加え、当社の商品戦略の立案やグローバル&地域別商品計画の取りまとめを担当。
写真右 アフターセールス グローバル
アフターセールス本部佐藤 秀作
西欧露・北米・中南米・中東地区向けのアフターセールス業務における事業計画の実行を管理。中期事業戦略の立案や策定にも携わる。

それぞれの部署における世界との関わり方は?

商品戦略からアフターセールスまで、幅広い部署で働く4名が集結した今回の座談会。まずは、それぞれの部署における業務内容や世界との関わり方について教えてもらいました。

商品戦略 宮木

会社の経営方針をもとに、海外営業や商品マーケティング部などの社内関連部署や海外子会社とも連携をとり、カーラインアップの長期計画の企画・提案を行うのが、私たちの部署です。現在、当社は100カ国以上で事業を展開しており、国や地域ごとに異なるお客様のニーズや政府方針、規制動向、情勢の変化を見極めながら、当社として最適なラインナップを考えています。当部の社員は基本的には国内にいますが、常に海外の動きにアンテナを張り、現地にヒアリングに出かけることもあります。

海外営業 木原

海外営業は地域ごとに営業担当を置き、最前線にいる現地の販売会社と一体となって事業を進めています。営業担当はその国の事業に責任を持ち、台数計画から商品計画、販売施策や実績のフォロー、対策協議まで、日々担当国に寄り添って毎日仕事をしています。一方、私のように、そうした各地域の状況を踏まえ、海外事業全体として目指す姿や戦略の立案、計画の取りまとめおよび調整を行う仕事もあります。世界中の様々な国や地域を横通しで見られる点は、地域担当の営業部とはまた違う面白さがあります。

商品マーケティング 羽鳥

いま、説明があった二つの部署と密接に関わりながら、各国における商品の装備計画や価格ポジションの適正化に努めているのが、私たち海外商品計画部です。また、各国の販売現場としてはどうしても、どのくらい売ったかという「量」に目が行きがちです。しかし、会社としてはお客様の満足度やブランド価値といった「質」の向上を目指しており、それぞれの国の営業部と一緒になってお客様へ商品の魅力がしっかり伝わるようにコミュニケーションを取っています。

アフターセールス 佐藤

アフターセールスの使命は、三菱自動車の購入後にお客様が安心してお乗りいただけるよう、補修部品やサービスの提供を通じてお客様満足度の最大化を目指すとともに、我々が企画・開発する純正アクセサリーを通じて付加価値をつけることです。そのためには、国ごとのニーズや商習慣をはじめとした情報収集や世界規模の物流ネットワークの構築が欠かせません。常に世界中の販売会社やディーラーとコミュニケーションを取りながら、業務に取り組んでいます。

海外事業ならではのエピソードは?

次に、それぞれの部署ごとに海外事業ならではの仕事の難しさや面白さについて質問したところ、「世界は広い!」と感じるエピソードも飛び出しました。

海外営業 木原

海外に限りませんが、どの仕事も一定の条件の中で結果を出さなければなりません。制約がある中で、いかに工夫して解決策を見つけていくか、結果につなげるか。そこが難しさであり、面白さでもあります。現地の市場で日々発生する課題に対応する仕事もあれば、少し先を見て戦略を考え、種をまいておくことも必要になります。こうした短期的な視点と長期的な視点の両方を持って仕事ができる点も面白さだと思います。とくに、海外の販売子会社に駐在すると、組織の規模が小さく、自分で決めたり、影響を与えられる範囲が広がり、スピードも速くなります。苦労はありますが、やりがいや成長を感じられるのではないでしょうか。

商品マーケティング 羽鳥

国によって大きく異なる価値観を知り、対応するのも、海外事業ならではの醍醐味。商品の装備計画を例に挙げると、ASEANや中東といった暑い国でもサンルーフのニーズは日本よりもずっと高いのです。高級車装備というのも背景としてありますが、クルマに対する意識や文化は地域によって大きく異なります。こうしたニーズは日本人の思考だけでは辿りつけませんし、現地で話さないとわからない。でも、価値観が異なるからこそ、理解し合えた時の喜びも大きいのだと思います。

アフターセールス 佐藤

国単位だけでなく、国の中でも違いがあります。たとえばオーストラリアでは、街中にあるディーラーと、大自然に囲まれた地方のディーラーでは、お客様の求める車種や装備品、ディーラーとお客様の関係性も異なります。さらに、世界での保有台数が825万台近くある当社では、そうした状況が世界中で存在しています。その中で三菱自動車としての価値を届けるにはどうすれば良いか。面白いチャレンジができる職場だと思います。

商品戦略 宮木

グローバル企業の難しさですよね。それぞれの国が「自分たちの声を取り上げてほしい」と思っていますから。とはいえ、商品戦略を考える上でも優先順位はつけなければなりません。また、最近は政治状況の変化の大きさも実感します。各国で補助金を前提条件とした電動車現地生産の法制化や、政権交代による急速な環境対策の規制強化などがあると、将来的な商品計画検討にも影響してきます。ただ、こうした世界の動きと日々の仕事がリンクしている点も醍醐味です。

各部署の若手社員のグローバルな活躍ぶりは?

続いて、若手社員の実際の働き方について質問。各部署とも年次に関係なく、グローバルな環境で活躍する会社の様子が聞こえてきました。

アフターセールス 佐藤

現在、グローバルアフターセールスでは、担当地域を持っているメンバーが30人くらいいます。年次に関わらず、年3〜4回くらいは担当地域に出張していますし、入社3年目から海外に駐在しているメンバーもいます。やはり自分の足で現地に行き、そこで実際に起こっている状況を見聞きしないと、的確な解決策も講じられませんし、物事も前に進まないと考えています。

海外営業 木原

海外営業も海外出張の機会は多いと思います。現場を見て、現地の人と話し、自分が担当する国のことを知る重要さは同じです。若手社員でも自分の担当領域がありますので、担当国・業務でしっかり準備をして出張に行って帰ってくると、市場を知ったことからか仕事への対応や発言も変わるようです。長期で出張する若手もいますが、そういう場合は、現地販売会社の人たちとの一体感が非常に強くなっていると思います。

商品マーケティング 羽鳥

日本では走っていないクルマもありますからね。現地に行かないとわからないことは多いと思います。私たちの部署の場合、国や地域単位ではなく、車種ごとに担当を持っていますが、その車種の立ち上げの時期は主要国を数カ国回ることがありますね。そこで、販売教育で使用する動画の撮影に立ち会うなど、担当する車種の魅力を伝えるために「こういう部分を撮影してほしい」といったディレクションを行う業務もあるのです。

商品戦略 宮木

私たちの部署は、皆さんのところのように定期的に海外に出張する機会は少ないですね。ただ、将来のカーラインナップを考える際、「本当にそういうニーズがマーケットにあるのか」といった確認や調査を行う際は海外に行くようにしています。また、現地の政治情勢や動向をいち早く入手する必要があるため、常に現地の子会社や他部署との情報共有をおこなっています。

これから入社してくる人たちに向けて。

最後に。三菱自動車の海外事業に興味を持ち、これから入社してくる就職活動性に向けて、今回登場した4名の社員からメッセージをもらいました。

アフターセールス 佐藤

三菱自動車は海外売上が90%を占め、世界中に拠点があります。とくに、ASEANの国々においては当社のシェア率が高いですし、国自体も経済発展の最中で勢いがある。ダイナミックで面白い仕事ができる環境だと思います。「外を向いて仕事がしたい」という人には楽しい会社だと思います。また、一人ひとりの裁量も大きいですし、何でもやらせてくれる会社です。

商品戦略 宮木

少数精鋭で、一人ひとりの任される範囲が広いというのは、本当に大きな特徴ですよね。ただ、だからと言って、放り出されるわけじゃない。三菱は助け合いの会社。困ったことがあれば、誰かが相談に乗ってくれますし、部署と部署の垣根や社内の派閥といったものもありません。さらに、文系理系や男性女性といった区別もない。やる気がある人にはチャレンジしやすい環境だと思います。

商品マーケティング 羽鳥

そうですね。私自身も、入社した時は設計でしたから。英語もまったく話せませんでした。そこから、希望を出し、チャンスをもらったのです。あと、これから入社してくる人に言いたいのは、「これからはクルマだけを売っていくわけじゃない」ということ。世界や時代の変化を見ながら、新しい発想で新しいサービスを提供していく必要があります。そういう意味では、クルマに興味がない人でも、むしろチャンスがあるのではと思います。

海外営業 木原

私も入社した時は、自分の人生がこうなるとは思っていませんでした。二度の海外駐在もあり、考え方や生き方も大きく変わりました。海外営業でもいろいろな仕事を経験しましたが、どこの部署でも成長できる機会があると思います。昨今の自動車業界を見ると、中国ブランドの台頭やEV新興勢力の参入、電動化をはじめクルマ自体も大きく変わるなど、業界全体が大きな変革の真っ只中にあります。三菱自動車も原点に立ち返って、自分たちがお客様に提供する価値を見つめ直し、改めて打ち出すタイミングにあります。お客様の価値観も変わっていく中で、従来のビジネスを超えた領域も広がっていきますので、クルマ好きか否かに関わらず挑戦するテーマはたくさんあると思います。