深夜にスリランカのバンダラナイケ国際空港に到着。一夜明けると、いよいよ海外サービスキャラバンの始まりでした。現地メディアに広告を出していた効果もあって、初日からなんと100台以上もの三菱車が列をなして、次から次へとやってきました。スリランカ国内で唯一の三菱自動車契約店では現地のメカニックが3人1組で9チームをつくって点検と修理にあたる体制を組んでいました。派遣されたのは通訳と私を含めた選抜メカニック3名の計4名。私たちの役割は実際の作業をすることでなく、彼らの作業にアドバイスして、より正確で安心安全かつ効率の良い整備のノウハウを伝えるというものです。あくまで現地メカニックの技術向上がキャラバンの目的なので、彼らがハードルの高い作業をこなし、腕を磨くことに意味があります。通訳を介してアドバイスを出すのは難しいですが、一言一句に真剣に耳を傾ける彼らの期待に応えようと、こちらも毎日必死でした。一緒に働いている現地のメカニックたちのチームワークも素晴らしく、日本の12ヶ月点検にあたる難しい点検を、休む間もなくこなしていく姿には感心しました。
スリランカには車検制度がありません。路面状態も決して良いとは言えないので、オイルの漏れっぱなしのクルマや凹凸の無いタイヤを付けているクルマばかり。彼らは、そんな強敵を相手に、私たちのアドバイスをすぐに理解して効率良く仕事を進めていきました。仕事への情熱の違いを感じました。毎日100台のクルマを相手にしても全くへこたれませんでした。
嵐のように過ぎた一週間でしたが、帰国の飛行機の中ではスリランカの人々のチームワークの良さを見習い、自分もさらに技術を磨いていこうという思いを新たにしました。実は、今回が私にとって初めての海外渡航だったのです。おもいきってキャラバンに参加して大正解でした。また次の海外キャラバンの機会があれば是非もう一度参加したいと思います。これからメカニックを目指す方もぜひチャレンジしてもらいたいですね。

自分が乗っているクルマは三菱のランサーエボリューション。通称ランエボです。ボディカラーはホワイト。購入してから何年も経つのですが、手入れを欠かさないので今でも新車同様にピカピカです。もともとクルマが好きでこだわりをもって自分自身で整備できるのは、この仕事ならではの喜びですね。
お客様のなかにも、同じクルマが大好きな方がいらっしゃって、ランエボファン同士でプライベートでも親しくおつきあいさせてもらっています。その方とお互いのクルマへのこだわりやカスタマイズについて話す時間は、仕事とは違ってリラックスした中でできるので何よりも楽しいですね。完全に趣味の時間です。レースに出たりはしませんが、ドライブにはよくでかけます。三菱車は細かい「味付け」が違います。エンジンひとつにしてもこだわりの技術がたくさん詰まっているので、実際に走ってみるとそれが感じられて、面白いです。

近畿地区 2005年入社

サービススタッフ

浅野宗治さん