GLOBAL REPORT

世界で活躍する社員たち

America

Kasumi Sakaguchi坂口 香純
アメリカ Mitsubishi Motors North America(MMNA)に駐在
多様かつダイナミックな米国市場で、
キャッシュフローの精度向上に取り組む。
Profile
2011年入社。財務部にて営業会計、資金収支に携わった経験を経て、2015年12月に、国別販売台数でも上位を占めるアメリカのカリフォルニア州サイプレスにある現地法人MMNAに赴任。資金繰りを担当している。
アメリカのマーケットの特徴について

アメリカは、自動車販売世界第二位の巨大市場。世界の自動車産業をリードしてきたビッグ3(GM、FORD、CHRYSLER)をはじめ、日本、欧州、韓国のメーカーが競い合う市場となっており、先進技術でも世界を牽引しています。国土が広いゆえに、地域によって気候や文化が多様かつダイナミック。これらに適切に対応することがアメリカでの成否を握っています。また、自動車市場は2008年の金融危機以降、需要の拡大が続いていたものの、2017年は金融危機後初の総需要減退に。今後、さらなる競争激化や技術革新に対応した販売戦略を練っていく必要があると考えています。

現地で手がけている業務内容について

MMNAは、三菱自動車の米国ディストリビューターであり、アメリカにおける自動車の販売事業を担っています。そこで私が主に行っているのが、最新の台数計画や損益見通しに基づいた、年度の資金繰り見通しの策定および実績フォロー。特に、売上が大きいMMNAは、三菱自動車全体のキャッシュフローへの影響も大きく、精度の高い予想に基づく資金繰りは、現地法人経営上の大きな使命のひとつです。卸売を担うディストリビューション部門や、損益を管理するアカウンティング部門など関連部門と連絡を密に取り、各業務への理解を深めることで、より良い結果を出せるよう努めています。

現地で得たもの、そして今後のビジョンについて

アメリカで仕事をしていると、ビジネスの面で言えば、日本よりもアメリカの方がよりグローバルスタンダードに近いのだろうと感じています。世界で仕事をする上では、日本の常識が世界の常識ではないことを認識し、相手のものの考え方を理解することが欠かせません。本社と海外子会社の間に存在する慣習や考え方、言語などのさまざまな隔たり。そして、日本とは異なる自動車に関する市場環境や商習慣、車の使い方。こうしたギャップを現地で学んだ経験を活かして、今後、三菱自動車がより効果的な海外戦略を展開していく上での一翼を担っていきたいです。

Germany

Satoru Ogura小倉 暁
ドイツ MITSUBISHI MOTOR R&D Europe GmbH(MRDE)に駐在
欧州のタフな自然環境の下で試験を繰り返し、
現地に求められるクルマづくりに貢献。
Profile
2009年入社。入社以来、一貫してディーゼルエンジンの開発に従事してきた経験を買われ、2015年にドイツのMRDEへ。海外R&Dでしかできない現地での実車試験を実施し、日本にフィードバックしている。
欧州のマーケットの特徴について

2015年の駐在開始時において、欧州ではディーゼル車のシェアが高く、50%程のシェアがありました。しかしその後、欧州で巻き起こった排ガススキャンダルを機に、欧州主要国のディーゼル車のシェアは大きく低下。排ガスの規制もかつてないスピードで厳しくなっており、エンジン開発を取り巻く環境は大きく変化しています。その中で、今でも欧州各国のラリーで活躍する“ランサーエボリューション”が見られることもあって、「三菱といえばランエボ/パジェロ」という印象を第一に持っている方は多いですね。ヘリテージを持つブランドとして認識されていると感じています。

現地で手がけている業務内容について

ガソリン、ディーゼルを問わずエンジン全般の実車試験を担当。現地においてドライバビリティ、動力性能、排ガス・燃費などの試験を実施し、現地が求める方向性を日本側へフィードバックしています。ドイツの速度無制限の高速道路アウトバーンをはじめ、周辺国の酷暑、極寒、高地など、さまざまな実環境下での試験走行の、主にマネジメントにあたっています。また、こちらではパワートレイン全般の担当なので、日本にいた時に比べ、業務の幅が非常に広がっていますね。

現地で得たもの、そして今後のビジョンについて

三菱自動車を外から見ること自体が大きな経験になっています。赴任前は、別のエリアにある同じ部署に異動するようなイメージでいましたが、実際にこちらに来てみると、まったく別の環境だと痛感しました。視点が変わったことで、三菱自動車の長所も短所も見えてきて、日々大きな発見の連続です。また、欧州の企業と直に仕事をする機会があることで、彼らの欧州らしい合理的な働き方に刺激を受けると同時に、大いに見習うべきと実感しています。現地の運転環境、現地の方の考え方を肌で学んだので、それを今後のクルマづくりに活かしたいですね。

Russia

Masakazu Niina新名 正和
ロシア PCMA Rusに駐在
自身初となる新車種の立ち上げをロシアで経験。
困難にも動じないタフさを身につける。
Profile
2009年入社。岡崎製作所、水島製作所での経験を経て、2015年10月よりPCMA Rusに赴任。モスクワより南西約180kmに位置するカルーガの工場に駐在し、新型“パジェロスポーツ”の立ち上げなどに携わる。
ロシアのマーケットの特徴について

ロシアは、2014年からの欧米による経済制裁や原油価格の下落によってルーブルが急落。経済は悪化し、PCMA Rusにとっても厳しい時期が続きましたが、2017年には回復傾向になり、新型“パジェロスポーツ”の生産も開始しました。ロシアでも“Made in Japan”への信頼は厚く、なかでも、三菱車を所有することを誇りにしているロシア人もたくさんいます。寒冷地で国土が広いこともあり、道路の舗装状態が良くないところが多く、冬は積雪が当たり前。安全性や走破性の観点から、SUV・四駆のニーズは高く、ロシアは三菱自動車の強みを活かせる市場です。

現地で手がけている業務内容について

駐在先ではボデー課の課長代理として、生産計画を達成するためのラインの日常管理、品質の維持管理、改善などに携わっています。思い出深いのは、2017年に“パジェロスポーツ”の生産を立ち上げたこと。日本でも新車種の立ち上げを手がけたことがなかった私にとって、とてもハードな経験になりました。タイトなスケジュールの中、資材の到着が遅れたり、決められた作業時間内で車をつくれないなど、次から次へと問題が発生。しかし、チームメンバー一人ひとりが知恵を出し合うことで、課題をひとつずつクリアし、立ち上げを無事に成功させることができました。

現地で得たもの、そして今後のビジョンについて

困難に直面しても、驚くことがなくなりました。というのも、日本にいる頃に比べて、はるかに幅広く仕事を任せてもらえることで、実にさまざまな難題に接する機会そのものが飛躍的に増えたからです。プランAがダメならプランB、Cと柔軟に頭を切り替え、チームメンバーたちと知恵を結集し突破してきたことにより、大きな自信を得ることができました。今後も海外で生産現場を支え、誇りを持って三菱自動車の製品を提供する一端を担えればと考えています。そのためにも、もっと経験を積んで、必要な機会に不可欠な戦力として声を掛けてもらえる存在になりたいですね。

Thailand

Yu Takemura竹村 悠
タイ Mitsubishi Motors Thailand(MMTh)に駐在
国内8%のシェアを持つタイ市場の現場に立ち、
自動車販売の奥深さを身をもって学んだ。
Profile
2011年入社。海外計画部、海外業務部を経て、OCD(Overseas Career Development)制度という若手社員向け海外研修制度を利用し、2015年にタイのコンケン大学に留学。1年間タイ語を勉強した後、MMTh本社にて、販売本部の業務に就く。
タイのマーケットの特徴について

首都バンコクは人口1,000万人を超す東南アジア有数の大都会であり、タイ経済は他のASEAN諸国ほど急激な成長はないものの安定した経済成長率で、自動車市場も緩やかに拡大している状況です。タイでは日本ブランドの人気が根強く、走っている自動車のおよそ8割以上が日本車。その中で、三菱自動車はタイ国内販売のマーケットシェア約8%を獲得しており、当社の海外市場の中でもプレゼンスが高い重要市場です。三菱マークのついた車が都心から工事現場、田舎の農村まであらゆる場所で使用されており、三菱ブランドが浸透しています。

現地で手がけている業務内容について

タイ自動車市場および、タイ全国に展開している約220の三菱自動車販売店の詳細販売データの収集、それをもとにした分析資料の作成や、商品・マーケティングまでカバーしての販売施策の立案をサポートしています。さらには、法人向け営業も担当。販売機会のある顧客を訪問し、情報収集や価格交渉はもちろん、時には特別仕様の車両を企画して売り込むなど、新規受注に向けての商談を行っています。また、日本人とタイ人とのパイプ役として、ナショナルスタッフの中に溶け込み、コミュニケーションを円滑にしていく役目も担っています。

現地で得たもの、そして今後のビジョンについて

現地では、タイ人・日本人スタッフがひとつとなり、どうすれば車が売れるか、シェアを獲得できるか、日々議論を重ね、販売施策を立案していきます。こうした努力の積み上げの結果として、販売台数一台一台の数字ができあがることを知り、今まで扱っていた数字の重みを感じるようになりました。駐在経験は、自動車販売の奥深さ、面白さを知ることができ、本当に貴重な機会となっています。まずはタイ駐在の間に、担当領域にとらわれず可能な限りの知識を吸収していき、今後もさらに自分の引き出しを広げていきたいと考えています。

「2017年バンコク国際モーターショー」の三菱自動車展示ブースにて、閉幕後、モーターショーに携わったタイ人の同僚たちと撮った一枚。

Indonesia

Yuji Kurasawa倉澤 佑治
インドネシア PT Mitsubishi Motors Krama Yudha Indonesia(MMKI)に駐在
年間16万台の生産能力を持つ新工場に赴任。
現地へのリスペクトによって、信頼を獲得。
Profile
2011年入社。グローバルアフターセールス本部内で事業企画や倉庫物流、海外アフターセールスの経験を積み、2016年5月よりインドネシアの新会社MMKIに赴任。チカラン地区にあるGIIC工業団地内の生産工場・オフィスの建設中から立ち上げに加わる。
インドネシアのマーケットの特徴について

インドネシア市場において、三菱自動車はこれまで軽商用車“コルトL300”などの生産・販売を主としていましたが、現在では市場規模の最も大きい小型MPVのセグメントである新型車“エクスパンダー”を主力車種として生産し、マーケットシェア拡大を図っています。インドネシア人の方は日本人に対してすごく好意的ですし、自動車はほぼ日本車で占めている状態。インドネシアにおける「日本」の存在は非常に大きく、三菱自動車についても、40年以上の長期間にわたって生産・販売を行っていることから、現地での存在感は大きなものがあります。

現地で手がけている業務内容について

新生産工場・オフィスの建設中の段階から赴任し、アフターセールス業務の立ち上げおよび、現地化を担当。国内ディストリビューター向け・輸出向けのスペアパーツ・アクセサリーの受注・発注・販売、物流、部品情報のマスタ整備、事業計画の策定などを手がけています。また、スタッフの採用から組織の構築までも対応。採用においては、当初要望していた業務経験者がなかなか見つからず苦労したため、面接した際の人柄や質問に対する受け答えの印象を重視した採用に方針転換。イチから教育を行うことで、数ヵ月での戦力化を実現しました。

現地で得たもの、そして今後のビジョンについて

インドネシア人の大半はイスラム教徒であるため、毎日お祈りをする習慣があったり、ラマダンという断食期間があったりと、赴任当初は、業務上非効率と感じることがありました。しかし、まずは現地の考えを理解し、「リスペクト」してスタッフと接することを意識。その結果、次第に私を信頼してくれ、今では言語・慣習の異なるスタッフたちと同じ目標に向かって仕事をしていると実感しています。これは自分にとって、かけがえのない経験。将来的には、こうした海外拠点での経験を活かすことで、日本海外問わず、知識・スキルの伝承や、よりハイレベルな経営にも携わりたいと思っています。

社員とご家族による「Family gathering」というイベントでの1枚。社員・家族約4,000人が参加し、大いに盛り上がりました。