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カンボジア入境後の最終SS
アンコールワット遺跡のあるシュムリアップで
チーム三菱ラリーアートが底力を発揮し
初参戦で総合優勝!

今大会の最終日となるLEG5は、アンコールワット遺跡で有名なシュムリアップを舞台に行われた。最終のSS6は約48kmと短めのコース設定で、ここでの順位変動は難しいと予想された。それだけに、ここまで総合首位をキープして2位以下に8分以上のリードをもって最終SSに臨むチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターに期待がかかった。

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最終ステージとなるSS6はこれまでの5つのステージに比べてより厳しいコース設定となり、大きな穴と深いわだちが連続する荒れたダート、ひとたびぬかるみにはまってしまうと脱出にかなりの時間を要するマッド、そして人ひとりがかきわけてようやく歩けるほどの細い藪道など、距離が短いながらも難易度が非常に高いコース設定となった。参加者の中にはマッドから脱出できずに2時間の制限時間内にゴールできなかったチームも続出し、コ・ドライバーの的確なナビゲーション、ドライバーの高い集中力と正確なドライビング、ラリーカーの悪路走破性がカギを握った。

『トライトン』の105号車をドライブするチャヤポンは、正確で安定したドライビングで大会2日目に総合首位に浮上すると最終日までその座をキープ。総合優勝をかけた最終のSS6は、ミスコースを犯したり車両にダメージを与えたりしないことを最優先しながらも、守りに徹するのではなく持ち前の冷静なドライビングにより公式タイム44分12秒を叩き出し区間5位、総合タイム8時間22分42秒を記録し、初参戦ながらアジアクロスカントリーラリーの総合優勝を飾った。

「今日はチャヤポンを徹底的にサポートする」といって最終SSに臨んだ118号車のリファットは、コースが見当たらないような藪道でもコ・ドライバーの的確なナビゲートにより安定した走りをみせ、SS6の公式タイムは48分8秒で区間7位ゴール、総合タイムは8時間39分56秒を記録した。スプリントラリーをメインとするリファットは、今回が自身初のクロスカントリーラリーとなったが、経験値の無い中でも各ステージで上位タイムを記録し、レグ1でのアクシデントを乗り越えて総合5位で締めくった。

総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨータ―のコメント
「6日間にわたりとても厳しい戦いになりましたが、チャンピオンになることができて本当にうれしいです。エンジン排気量が大きなライバルもいる中で勝ち抜くために、ミスを徹底的に減らし、慎重にひとつひとつのコーナー、そしてステージをクリアすることに集中してきました。今回のラリーで好成績を出せたのは、『トライトン』の素晴らしいハンドリング性能があったからだと思っています。ターマック、グラベル、マッドとあらゆる路面コンディションでもとてもコントロールがしやすく、思い通りのラインで走ることができました」

総合5位 リファット・サンガーのコメント
「今回は初めてのクロスカントリーラリー挑戦でとても楽しかったし、全ステージを無事に終えることができて本当に満足しています。今回の参戦を通して自分のスキル、そしてラリーカーともに、鍛えるべき課題もしっかり見つけることができました。そして、改めて感じたのは『トライトン』は本当にタフで頑丈、心から信頼できるクルマだっていうこと。市販車に近い状態でここまで戦い抜けたことは素晴らしいことだと思っています。」

増岡総監督のコメント
「今回はラリーアートの名の下でモータースポーツシーンに復帰する初めてのイベントで、私たち三菱自動車にとっても非常に大事なラリーでした。上位で完走できれば上出来と思っていましたが、総合優勝することができて大変嬉しく思います。エンジニアとメカニックが『トライトン』を毎日完璧な状態でコースに送り出し、ドライバーとコ・ドライバーがコース上で『トライトン』のパフォーマンスを最大限に引き出してくれました。今回の勝利はチームワークと三菱自動車が長年培ってきたノウハウによる賜物です。チーム三菱ラリーアートは来年の参戦も視野に入れ、しっかりとチーム体制、そしてラリーカーを準備していきたいと思います。今回応援してくださったファンのみなさま、多大なるご支援を頂きました協賛各社様、本当にありがとうございました」

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SS5は主催者判断で急遽コース変更に
高速フラットダートがメインのSS3前半80kmで開催
チーム三菱ラリーアートは引き続き首位と4位の座をキープ

大会は終盤5日目に突入した。当初はカンボジアとの国境付近で90km超のステージが予定されていたが、前日夜に急遽コースが変更となり、SS3のスタート地点から約80kmが本日のステージとして使われることとなった。2日前に開催されたSS3と路面コンディションもほぼ同様で、時速100kmを超える高速域のフラットダートをメインに、グラベル、ターマックを交えたコースとなった。

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総合首位の座を維持するチーム三菱ラリーアートの『トライトン』105号車をドライブするチャヤポン・ヨータ―は、後を追う2番手と7分以上のタイム差をキープしており、これまで同様の冷静なドライビングで安全なゲームを展開。SS5の公式タイムは56分40秒で区間5位、総合では引き続き首位を守り、総合2位の102号車トヨタ・ハイラックスRevoとのタイム差は8分15秒とさらに水をあけた。

大会2日目のSS2でパンクトラブルに見舞われたものの、総合8位から着実に順位を上げ、現在総合4位まで浮上した118号車のリファット・サンガーは、タイムを狙いに行くよりも最終日まで確実にゴールを目指すことを最優先。「我々の『トライトン』はハンドリングが良く、エンジンもレスポンスがよいので悪路でも思い通りに走れ、納得できる結果を出せました」と語り、SS5の公式タイムは56分15秒の区間4位でゴール。総合順位は変わらず4位につけている。

増岡総監督のコメント
「明日はついに今大会最終のステージとなります。SSの距離は50km弱と短めですが、深いわだちや穴、大きな水場など厳しい路面が予想されています。チャヤポンは2日目に首位に立ってその後も安定した走りでリードを守ってここまできました。『トライトン』はハンドリングがよく運転しやすいので、悪路になるほど真価を発揮してくれると思います。明日は集中力を切らさずこれまで通り走り切ってくれることを期待します。まさに、チームにとっての正念場です。 」

総合首位のチャヤポンは後続とのタイム差が8分以上とアドバンテージがあり、堅実に『トライトン』をゴールまで運ぶことが求められる。一方、総合4位のリファットの前後にはライバルが僅差でおり、明日のステージでは表彰台をかけた緊迫したレース展開となるのは必至と言えるだろう。

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前日夜の大雨で所々に大きな水たまりが潜む
ハイスピードのフラットダートをメインとするSS4
チャヤポン・ヨーターは総合首位を維持
リファット・サンガーは総合4位に浮上

LEG3のSS4はタイ北東部、ブリラム空港の東側に位置するクームアンをスタートし、延々と広がるゴム・プランテーションにあるフラットダートがメインコースとなった。昨日のSS3の上位から順にスタート。チーム三菱ラリーアートでは、『トライトン』の118号車を駆るリファット・サンガーが4番手、105号車のチャヤポン・ヨーターが7番手でスタートを切った。

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SS4はハイスピードのフラットダートを主体に、マッド、グラベル、ターマックと変化に富み、前日夜の大雨によってダートの表面は所々ぬかるんでいて水深が50㎝を超えるような大きな水たまりが隠れる約70kmのコースを2周する設定。刻々と変わる路面コンディションへの柔軟な対応力がドライバー、クルマ双方に求められるステージとなった。

前日のSS3でも安定した走りで総合首位の座を維持する105号車のチャヤポンは、大きな水たまりを避けて車にダメージを与えないよう冷静かつ的確な判断を見せ、SS4の公式タイム2時間00分17秒で区間6位となり、総合順位は引き続き首位の座を維持した。追随する総合2位の102号車トヨタ・ハイラックスRevoとは7分46秒差、総合3位の116号車トヨタ・フォーチュナーとは9分54秒差としてリードを守った。

総合順位を着実に上げてきている118号車のリファットは、引き続き車両へのダメージを避けるために慎重な走りに集中しながらも、勝負どころでは持ち前の攻めの姿勢を見せ、SS4では公式タイム1時間59分43秒をマークし、区間5位でゴール。総合では一つ順位を上げて4位となり、前を走る総合3位の116号車との差は3分49秒に詰めている。

増岡総監督のコメント
「今日もチャヤポンは総合トップを維持、リファットも総合順位を上げてきて、ラリー中盤の山を順調に越えることができました。今日は路面コンディションが刻一刻と変わるステージとなりましたが、『トライトン』の強みでもある四輪制御技術、悪路走破性がひときわ光っていました。明日のステージは急遽変更となって、昨日のSS3の前半80kmでの開催が予定されています。チャヤポンは総合タイムで後続と7分以上のアドバンテージがありますから、無理せず確実にゴールを目指していきます。リファットは今日も良い走りを見せて順位を上げていますので、明日も引き続き全力でゴールに向かってもらいたいと思います」

明日のLEG4/SS5はカンボジアとの国境付近で90km超のステージが予定されていたが、急遽コースが変更となり、SS3のスタート地点から約80kmのコースで実施される。総合首位のチャヤポンは後続とのタイム差が7分以上とアドバンテージがあり、堅実にラリーカーをゴールまで運ぶことが求められる。一方、118号車のリファットの後ろにはわずか2秒差で108号車がつけており、明日のステージでライバルが勝負をかけてくることは明らかで、緊迫したレース展開となるのは必至と言えるだろう。

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SS3は時速100km超のストレートが続く
高速フラットダートがメイン
『トライトン』2台は堅調に上位をキープ
チャヤポン・ヨーターは引き続き総合首位

LEG2のSS3はブリラム市街から南下し、カンボジア国境近くのバーンクルアットからスタート。昨日のSS2で区間1位となったチーム三菱ラリーアートの『トライトン』105号車のチャヤポン・ヨーターは1番手、118号車のリファット・サンガーは8番手でのスタートとなった。

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SS3のゴールはSS2と同じノンボンで、時速100kmを超える高速域のフラットダートを主体としながら、グラベル、ターマックを交えた総合距離157.45kmのSSとなった。

前日は快調な走りによってSS2区間トップで総合1位となったチャヤポンは、排気量の大きな車両に有利な高速の直線区間でライバル車とのパワー差を感じながらも、持ち前の丁寧なライン取りで終始安定した走りをみせ、SS3の公式タイム1時間49分04秒にて区間7位でゴール。総合順位でも引き続きトップをキープしている。

前日に右リヤタイヤのパンクから大きなダメージを受けた118号車は、メカニックの懸命な作業により修復完了し、ドライバーのリファットはこの先のステージ展開を見据えてダメージを避けるために慎重な走りに集中。チェックポイント通過時には4台を抜き、堅調に駒を進めて公式タイム1時間47分59秒をマークし、区間4位でゴール。区間トップの101号車、いすゞD-MAXとのタイム差は2分41秒となった。総合順位は8位から5位に上がり、さらなる上位浮上も十分に可能だろう。

増岡総監督のコメント
「今日は非常に安定した戦いができたと思います。チャヤポン選手は総合トップをキープできていますし、昨日はパンクトラブルで遅れたリファット選手も順調に総合順位を上げてきているので、チーム三菱ラリーアートは理想の戦いができていると思っています。特にリファット選手はまだ首位を狙えるポジションにいると思いますし、二人とも落ち着いてしっかりパフォーマンスを出してくれているので、今後の展開が本当に楽しみですね。」

チャヤポンの後を追う116号車のトヨタ・フォーチュナーとの総合タイム差は7分46秒とし、ドライバー達は集中力を維持しながら明日のSS4に挑む。

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今大会最長の200kmを超えるSSが用意されるLEG1(SS2)
チャヤポンが快調な走りを見せ1位に、総合順位も1位に浮上!
リファットは粘りの走りでSS総合8位に

お知らせ
119号車を駆るサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)は初日のSS1の後に体調不良を訴え、新型コロナコロナウイルスの検査結果で陽性となり、今大会をリタイヤすることとなりました。他のスタッフは検査で陰性を確認しており、本日のLEG1からは引き続き感染防止対策を徹底のうえ、105号車のチャヤポン・ヨーター(タイ)、118号車のリファット・サンガー(インドネシア)の2台の『トライトン』で戦います。

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デイリーレポート
前日に行われたタイのチャーンアリーナスタジアムでのセレモニアルスタートの熱気も冷めやらぬ中、2日目のLEG1を迎え、本格的なラリーがスタートした。

LEG1のSS2はブリラム市街から南西に位置するコンブリをスタート、ノンボンまでの203.50kmのコースで実施。今大会でもっとも長く、もっともタフとされるのがこのSS2だ。2輪クラスに続いて4輪クラスがスタート。前日のSS1の上位よりスタートし、チーム三菱ラリーアートの105号車のチャヤポンは5番手、118号車のリファットは6番手でSS2に臨んだ。

まずラフロードに空いた無数の穴と深いわだち、そしてタイトなコーナーが待ち受ける。SS2はターマック(舗装路)も長くあれば、クロスカントリーラリーらしいラフロードで、テクニカルなセクションとハイスピードのセクションが入り交じるなど、オールラウンドでの性能が試される場となった。

3台のうち1台を初日に失い、増岡総監督はどう戦略を立てるべきか頭を悩ませるスタートとなったが、そんな暗雲を吹き飛ばしたのは105号車のチャヤポンだ。前日のSS1ではターマックで快調な走りを見せ5位となったチャヤポンは、中間地点のチェックポイント1(CP1)で3台を抜いて2位で通過。さらに最終地点のチェックポイントでは4輪クラスよりも先にスタートしている2輪クラスをすべて抜き去り、公式タイム2時間50分18秒をマーク、見事区間トップでゴールした。

6番手でスタートを切った118号車のリファットは、CP1タイムコントロール手前15km地点で、岩場での競り合いでパンク。そのままタイヤ交換をせずに勝負に出たのがたたり、ホイールからブレーキまで大破したまま、どうにかCP1を通過。サービスエリアでサスペンション、ブレーキ、タイヤ、ホイールを交換し、リヤのショックアブソーバーなしで再出走。

「タイムは気にしなくていい、まずは無事で戻ってきて欲しい、帰ってきたら必ずクルマは元に戻すから」という増岡総監督のコメントを受けたリファットは、デイリタイヤという悪い予想は払拭し、8位でゴール。

「足回りを激しく壊してしまったのに最後まで走り切れるなんて、やっぱり『トライトン』は本当にタフで最強だ」とコメントを残した。

「SS2は非常に長いSSで一番タイムが稼げるから、チャヤポンがタイムを稼げていればペース配分をしやすくなるので、明日からの戦略が立てやすくなる。リファットはダメージでのタイムロスがあったものの、まだまだ射程圏内で挽回できるところにいる。まだスタートしたばかりだから、これからに期待です」と増岡総監督はLEG1を締めくくった。

明日のSS3、チャヤポンは4分7秒のアドバンテージをもってスタートする。

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3年ぶりとなるアジアクロスカントリーラリーがついに開幕

チーム三菱ラリーアートの『トライトン』3台は初日のスーパーSSを終了、好結果に期待が高まる

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アジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の前日11月20日(日)。ブリラムにある三菱自動車ディーラーに、タイをはじめインドネシア、フィリピンから約100名のメディアならびにゲストを招待し、今回のAXCR参戦記者会見を実施した。このなかでチーム総監督の増岡は、三菱自動車、そしてラリーアートがモータースポーツのフィールドに復帰する喜びを語った。記者会見には参戦する3台のマシンのドライバー&コドライバーをはじめ、エンジニア、メカニックも参加。集まったプレスからは撮影のリクエストが相次ぎ、長時間にわたりフォトセッションとインタビューが行われた。

LEG0となる11月21日(月)の午前には公式車検が行われた。公式車検ではマシンの改造範囲などがチェックされるともに、マシンとドライバーの安全装備が確認された。今大会よりドライブレコーダー機能を備えるGPS機器が搭載されることになり、その動作の確認なども行われた。このGPS機器はラリー中に正しくコースを走っているか、リエゾン(移動区間)で交通法規を守っているかなどを確認するためのもので、違反したマシンにはペナルティが科せられることもある。チーム三菱ラリーアートの3台の『トライトン』は無事に公式車検を通過した。

同日午後にはスーパースペシャルステージと名付けられたセッション(SS1)が行われた。このセッションは翌日のLEG1最初の競技区間であるSS2での走行順位を確定するもの。コースは3Kmにわたるターマック(舗装路)で、行政が所有する地区を使用し完全に閉鎖して行われた。

現地時間19時時点ではタイムはまだ公開されていないが、118号車のリファット(インドネシア)、105号車のチャヤポン(タイ)がアグレッシブな走りを見せ、SS1での上位タイムが期待される。「クルマの仕上がりも万全で、明日のレグ1にも期待が持てる」と増岡総監督も安堵の表情を見せた。

同日の夜20時にはスタートゲートをくぐるセレモニアルスタートを開催。いよいよラリー本番のスタートとなる。

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三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」がアジアクロスカントリーラリー2022に『トライトン』で参戦
~11月21日に開幕する大会に万全の体制で挑む~

三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、11月21日(月)に開幕するアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)の2022年大会に『トライトン』(T1仕様=改造クロスカントリー車両)の3台体制で参戦します。

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同チームは大会初日となる21日、タイ北東部ブリラムでスペシャルステージ(以下、SS)を走行した後にセレモニアルスタートを行い、翌22日からはタイ国内の本格的なステージに臨み、26日にカンボジア北西部のシェムリアップのゴールを目指します。

「チーム三菱ラリーアート」は開幕に先立ち、11月9日(水)タイのチョンブリ県シラチャにあるミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(MMTh)のテストコースでAXCR本番に臨む『トライトン』のシェイクダウンを実施しました。例年は雨季である8月に開催されていたため、ぬかるんだ泥道や川渡りなどの難コースが待ち受けていましたが、今回はコロナ禍により乾季の11月開催としたため、乾燥したオフロードでの走行が中心と予想される一方、従来の難コースに加え、急勾配の登坂路など例年とは違った新たな見どころが予想されます。「チーム三菱ラリーアート」はこれに対応すべく、計約1,900kmに及ぶ耐久試験を実施して『トライトン』の信頼性・耐久性を確認しながら、エンジンや足回りを最終調整して力強い走りと軽快なハンドリングを実現。今回のシェイクダウンでは、これらが狙い通りに仕上がっていることを確認しました。

AXCRに出場する二輪部門21台、サイドカー部門2台、四輪部門32台、トラック部門1台の合計56台は、21日に市内で大会最初のSSを走行した後、チャーン・アリーナ・スタジアムでセレモニアルスタートを実施して初日のレグ0を終了予定。翌22日のレグ1から本格的なラリーが始まり、24日のレグ3まではタイのブリラムを拠点としたコースで競われます。25日にタイとカンボジアの国境付近でのレグ4を終了した後にカンボジア入りし、26日のレグ5は世界遺産のアンコールワット近郊でゴールを迎えます。

当社の副社長(ものづくり担当)、長岡宏のコメント
「当社の開発チームに属するWRCやダカールラリーで数々の勝利を獲得した歴戦のエンジニアたちが中堅・若手に技術を継承しながら、『トライトン』を過酷なAXCRでも戦い抜けるクルマに鍛え上げました。ダカールラリー2連覇を成し遂げた増岡総監督を筆頭に、チーム一丸となって三菱自動車らしい力強い走りを披露してくれると確信しています。『チーム三菱ラリーアート』の活躍に、ぜひご期待ください」

「チーム三菱ラリーアート」総監督、増岡浩のコメント
「総監督としてチームを勝利に導くために、これまでラリーで培ってきたノウハウを活かし、チーム体制を整えながら、ラリーカーを仕上げてきました。『トライトン』は走る度にレベルアップを果たし、速く・強く・壊れないクルマに仕上がっています。チームを支えるサービス体制もしっかり作り込み、ドライバーが持てる力を100%発揮できるようメンタル面のサポートも行っています。チーム全体がタフな挑戦に向けて準備万端です」

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三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」がアジアクロスカントリーラリー2022の参戦体制を発表

三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、今年11月21日から26日にタイ~カンボジアで開催されるアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2022の参戦体制を発表しました。

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「チーム三菱ラリーアート」は、インドネシアのスプリントラリー選手権王者のリファット・サンガー(インドネシア)、タイのクロスカントリーラリーで優勝経験のあるチャヤポン・ヨーター(タイ)が『トライトン』のT1仕様(改造クロスカントリー車両)で上位入賞を狙い、経験豊富なサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)が同じく『トライトン』でリファットとチャヤポンをサポートする体制としました。同チームを運営するタントスポーツ(タイ)には、三菱自動車からダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡浩が総監督として参画するほか、開発部門のエンジニアがチームに帯同し、テクニカルサポートを行う万全の体制でAXCR本番に臨みます。

チームは8月29~31日の3日間、タイ西部カンチャナブリーのオフロードコース「グランプリ・モーターパーク」に集結し、3日間にわたる約1,100kmの耐久試験を実施。エンジンの軽量化とともに出力特性を見直してドライバビリティを向上させ、ツイスティなコースでは軽快なハンドリングを発揮します。また、新たにデュアルダンパーを採用することによって路面追従性が向上し、走行安定性と悪路走破性が大幅に向上しています。

『トライトン』を初めてドライブしたリファットは「ラリードライバーはひとつひとつ異なるコーナーを幾つも駆け抜けていきます。だからこそ重要なのは、ドライバーの意のままの操縦性と走破性、悪路をものともしない高い耐久性と信頼性、そして的確かつ迅速にナビゲートしてくれる優秀なコ・ドライバーの存在です。私たちの『トライトン』は、悪路走破性と耐久性が市販車よりも飛躍的に高められていることを確認できました」と好感触を語っています。また、前回6月の耐久試験から引き続き参加したチャヤポンは本番を想定したスピードで走行し、「ラリーはスピードが全てではありません。ドライバーとクルマとの一体感を極限まで高め、攻めるところと守るところ、緩急をしっかりコントロールしていくことが、勝利を収めるために重要なことです。私たちの『トライトン』は操作に対して正確かつ俊敏に反応する素晴らしい仕上がりとなりました」と大きな手ごたえを掴んでいます。

総監督である増岡浩はドライバーについて以下のように述べました。「実力あるドライバーを迎えることができ光栄に思います。リファットはスプリントラリーでの実績は十分ですから、長丁場のクロスカントリーラリーの戦い方をチームとしてマネジメントすれば良いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。チャヤポンはクロスカントリーラリーでの経験も豊富で、乗る度にパフォーマンスが上がっており期待が持てます。『トライトン』も2回の耐久試験を通じて問題点を洗い出し、それらを克服することができました。11月のシェイクダウンテストを実施して本番に臨みますが、私たちの『トライトン』はここまで順調に仕上がっており、2人のドライバーは力強く逞しい走りを披露してくれると思います」

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三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」が『トライトン』競技車の 耐久テストを実施
~11月開催のアジアクロスカントリーラリー2022 に向け順調な仕上がり〜

三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、6月27 日、28日の2日間、タイ国内のオフロードコースで、アジアクロスカントリーラリー (以下、AXCR)2022 年大会に出場予定の『トライトン』競技車の耐久テストを実施し、本番に向けて順調な仕上がりであることを確認しました。本番を想定した高負荷の耐久テストを実施し、主に車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認。荒れたハイスピードの砂利道と道幅が狭く曲がりくねった荒れた林間コースを組み合わせた 1周約10キロのコースでより本番に近いコース設定とし、ラリー車の性能確認を行いました。

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「チーム三菱ラリーアート」の総監督である増岡浩は以下のように述べました。
「トライトンは実績のある堅牢なシャシーフレーム構造でありながら優れたハンドリング性能を持ち合わせており、市販車の素性を生かした必要最低限の軽量化を施し本戦に投入します。終始期待通りのパフォーマンスを発揮、2日間のテスト走行で800キロ以上を走破し本番に向けて確かな手応えを感じています。」
AXCR は東南アジア特有の大自然の中、約1週間、総走行距離 2,000km 前後で競われる過酷なクロスカントリーラリーです。例年8月に開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響により 2020 年と 2021 年は中止となりました。本年は11月 21 日 (月) ~26日 (土)に延期され、タイ東北部のブリラムからカンボジア北西部の世界遺産であるアンコールワットを舞台として開催されることになりました。

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