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OUTLANDER PHEV

怒濤の7日間を密着レポート 「アウトランダーPHEV」が東南アジア最大のラリーに挑む。

アジアクロスカントリーラリー2104 ダイジェスト映像

Go Rally!

東南アジアを代表する総走行距離約1,986kmの過酷なレース、アジアクロスカントリーラリーを最先端テクノロジー「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載したアウトランダーPHEVが完走。7日間に渡る挑戦の道のりを追う。

アジアクロスカントリーラリーとは?

アジアクロスカントリーラリーは、タイ王国を基点としたアジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどを走行する過酷なレースです。
国際自動車連盟(FIA)ならびに国際モーターサイクリズム連盟(FIM)公認のクロスカントリーラリーで東南アジア最大の大会であり、毎年8月に開催されています。

第19回 アジアクロスカントリーラリー2014

開催時期 2014年8月9日(土)〜15日(金)
ルート タイ(パタヤ)〜カンボジア(プノンペン)の総走行距離約1,986km
主催者はオルティブタイランド・R1ジャパン。タイ国政府観光庁、パタヤ市、サケオ市、カンボジア政府が後援。
DAY 1 DAY 2 DAY 3 DAY 4 DAY 5 DAY 6 DAY 7

チームプロフィール

車種・スペック

競技車両は、『アウトランダーPHEV』を使用。プラグインハイブリッドEVシステムをはじめ、ハード面では市販車とほぼ同様の仕様で参戦。
競技専用サスペンションの採用や電池搭載部の加工などにより昨年よりも車高をアップして悪路での走破性を向上。さらに、車両運動統合制御システム「S-AWC」の制御を競技向けにセッティングし、トラクション性能を高める。また、ロールケージやアンダーガードの装着、ボンネット、リヤゲート、内装部品など昨年に比べ100kg以上を軽量化、各部のシーリング強化やシュノーケル(吸気用ダクト)などの水回り対策を実施。

レース仕様車:三菱アウトランダーPHEV

出場クラス : T1-3G(改造無制限)クラス*1
エントラント : TWO & FOUR MOTOR SPORTS*2
車両重量 : 1872kg(Fr 1040kg/Rr 832kg)

※スペアタイヤx2、工具含む(ジャッキ、ジェリカン、牽引Kit等)、ガソリン20L

モーター

形式 : S61(前)/ Y61(後)
定格出力 : 25kW×2
最大出力 : 60kW×2
最大トルク : 137N・m(前)/ 195N・m(後)

駆動用バッテリー

種類 : リチウムイオン
総電圧 : 300V
総電力量 : 12kWh

ドライビングサポート

  • S-AWC
  • ECOモードスイッチ
  • 回生レベルセレクター / パドルシフト
  • ECOドライブサポートシステム表示
*1
市販車改造クラス(EV部門)
*2
大阪に拠点を置く自動車関連会社で、各企業・団体などでの試乗会、ドライビングスクール、安全運転講習会のほか各種レース・ラリーなどの 企画・運営やJAF公認ライセンス講習会の開催・運営などを事業としている。今回、三菱自動車はツーアンドフォー社のスペシャルパートナーとして協賛いたしました。

ドライバー

DRIVER 青木孝次選手

プロフィール

年齢 : 56歳
出身 : 大阪府
世界的なラリーや各種レース・ダートトライアル等で活躍。
アジアクロスカントリーラリーでは、コ・ドライバーの石田とともにワークス勢を相手に、プライベーターながら、2004・2005・2007とクラス優勝に輝いている。
また2000年のロンドン-北京ラリーでは見事総合優勝を獲得。

Co. DRIVER バード・ウチャイ選手

プロフィール

年齢 : 47歳
出身 : タイ王国
タイクロスカントリーラリーで入選するなどタイ国内を中心に活躍。
今回、青木選手とコンビを組み、初めてアジアクロスカントリーラリーに挑戦する。

DAY01 8/9(土) ビラサーキット / 大会公式ブリーフィング / セレモニースタート

DAY01 8月9日(土)

初日となった8月9日。まずは出場車両全車の車検が行われました。『アウトランダーPHEV』は無事に車検を終え、プロローグランへ。このプロローグランは、全行程14kmと短いものですが、そのなかにもSS(スペシャルステージ:タイムトライアル区間のこと)が組み込まれています。『アウトランダーPHEV』は22台の出走中11位でSSを終えました。
SSゴールから約4時間後、いよいよセレモニアルスタートの時間。セレモニアルスタートはパタヤビーチの繁華街で行われました。多くの観光客が見守るなか、モトクラス16台と4輪クラス22台の計38台が1台ずつスタート。チームは翌日からの長いラリーに向けての第一歩を踏み出しました。

AM 09 : 00

初日は朝から出場車両全車の車検が行われ、
アウトランダーPHEVは無事に車検をクリア。

PM 01 : 50

短い距離ながらもアップダウンが多いラフロードで
明日の出走順を決めるプロローグランが開始。

PM 01 : 55

アウトランダーPHEVは22台の出走中、
11位の好タイムでSSを終えた。

セレモニアルスタートはパタヤビーチの繁華街で行われ、
多くの観光客が見守るなか大いに賑わいを見せた。

アウトランダーPHEVもスタートゲートをくぐり、
明日からの過酷なラリーの完走を誓いあった。

TODAY'S COMMENT

ドライバー 青木孝次選手

SSのコースはアップダウンの多いラフロードでした。道幅が狭くて、クルマ1.5台分くらいしかない感じ。シェイクダウンでの走行距離も短く、不安もあり、ずいぶんと抑え気味で走ったのでかなりの余裕を感じられました。マシンが軽量化されていることで揺り返しなどの動きが抑えられていてコーナーはかなり楽に走れます。サスペンションもよく動いてくれるので運転は楽ですね。今回のコースはS-AWC(Super All Wheel Control)を入れっぱなしでしたが、十分に機能してくれました。

NEXT LEG

DAY02 8月10日(日)

大会2日目。この日のメニューはタイ王国パタヤをスタート、カンボジアとの国境の町、サケオまで約400kmを移動します。この400kmのなかには約200kmのSSも含んでいます。

SSのスタートはゴムプランテーションのなかにある林道。フラットダートな路面状況で『アウトランダーPHEV』の得意とするシチュエーション。PHEVらしくスタート直後はエンジンが始動しない状態で、滑るように走り出しました。

しかし、今回のSSはスタート地点のようなフラットなダートばかりでなく、多くは非常に深いマッド路面。SSスタートから18km地点は特にひどく、地元の農家の耕耘機でほじくり返された深いわだちに覆われていました。昨年よりも車高をアップしていましたが、さすがにこのわだちにはスタックを余儀なくされました。

約4時間の足止めを食いながらもどうにか脱出することに成功した『アウトランダーPHEV』は、オンコースで進みつつ、深いマッド路面が予想される場所は迂回を行いながら、SSの約2分の1の距離にあるタイムコントロールまで到着。この後のSSをオンコースで走ってもタイムアウトすると判断したドライバーの青木孝次選手はオンコースを諦めて迂回を決意。タイムアウト前になんとかゴールを達成し、総合13位でこの日を終えました。

AM 11 : 20

スタートはゴムプランテーションのなかにある林道。

アウトランダーPHEVが得意とする
フラットダート路面をEV走行モードで
滑るように走り出した。

PM 03 : 40

スタートから18km地点でスタック集団に
巻き込まれ大幅に時間をロス。
約4時間をかけてサービス隊が
タイムコントロール地点に到着。

残り100kmを走りきれるかが鍵となるが、
行ける所まで行くことに決定し、残るSSへ再スタート。

昨年よりも車高をアップしていたが、
川渡りなどで苦戦を強いられ、
タイムアウトの可能性もみえてくる。

PM 04 : 50

オンコースを諦め、迂回によりタイムアウト前に
ゴールを達成。
総合13位でこの日を終えた。

電池容量の消費が速く発電が追いつかない問題を調整し、
明日のゴールに備えた。

TODAY'S COMMENT

ドライバー 青木孝次選手

マシンのポテンシャルはアップしているものの、あれだけ深いわだちには歯が立たちませんでした。車高が上がっている分、行けそうだという気持ちも強くなりついつい入ってしまったのかも知れません。車両重量が軽くなっているので、スタックしたときの脱出も昨年よりも楽にできました。再発進時もモーターと特性で回転を上げることなくトルクで走れるので非常に走りやすかったです。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部技術企画部 田中泰男

昨年出たさまざまな問題点を解決していて、それをドライバーに感じてもらえているのがいい点。今日は無事にゴールに戻ってきてくれてホッとしています。これから長い道のりですがとにかく完走を目指したいですね。

NEXT LEG

DAY03 8月11日(月)

大会3日目。タイ王国サケオの街を起点とした約380kmのループコースで競技が行われます。

SSスタートまで移動距離は約90km。その後約240kmのSSを走り、約50kmの移動でホテルに戻るというコース。
『アウトランダーPHEV』は13番手から順調なスタートを切ったものの、約4km走ったところで左前タイヤをパンクさせてしまいました。このトラブルにより8〜10分程度のタイムロスとなり、さらには順位を落とすことに。

とはいえ、それ以外についてはかなり順調に走ることができました。昨年、チームをもっとも悩ませたのは連日の雨でしたが、今年のタイは雨期にも関わらず晴天が続き、コースも比較的乾いている状態。こうした路面状況のよさも手伝って、走りは順調に進みました。

パンクによるトラブルでの遅れを途中で取り返し、昨日より1位上位の総合12位で今日の走行を終えました。

AM 11 : 20

スタート待ちでエアコンが効かないトラブルに
見舞われながらも無事スタートを切った。

雨期にも関わらず晴天が続き、
コースも比較的乾いている状態。
路面状況のよさも手伝って順調に走行。

AM 11 : 40

順調に走行していたが、約4km走ったところで
左前タイヤをパンクさせてしまうトラブルが発生。
8〜10分程度のタイムロスにより順位を落とした。

トラブルを解決し、川渡り、ロックセクション、
フラットダートにサンド、そしてジャングルなど
変化に飛んだコースを順調に進む。

PM 03 : 30

パンクトラブルでの遅れを途中で取り返し、
昨日より1位上位の総合12位で今日の走行を終えた。

TODAY'S COMMENT

ドライバー 青木孝次選手

本日のSSは川渡りあり、ロックセクションあり、フラットダートにサンド、そしてジャングルと非常に多種多様な状況でしたが、『アウトランダーPHEV』は軽くなった車重を活かしたフラットダートや、車高を上げたことで楽になったロックセクションなどで高いポテンシャルを感じることができました。
セーブモードを上手に使うことでモーター動力が必要なときに使えるように走っています。
また、S-AWCも上手に使えるにようになってきて、走りが楽になりました。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部技術企画部 田中泰男

2日間続けてタイムアウトにならず競技が進行しているのは非常にうれしいこと。ドライバーも運転を楽しんでいるようですし、明日からも良い日になりそうな予感がしてます。

NEXT LEG

DAY04 8月12日(火)

大会4日目。タイ王国サケオを出発したラリー部隊はコンボイを組んで一路カンボジア国境に向かいます。

カンボジアに入国すると今まで左側通行だった道路がいきなり右側通行に変わります。道路は舗装と未舗装が入り交じった状況で舗装路といえども大きな穴があるなど、決して路面状況は良いとは言えない状況です。

サケオのホテルからSSスタート地点まで約80km、SSが約170km、SSゴールからホテルまで約20kmの計約270km。

カンボジア最初のSSは、以前の経験から高速コースであることは予測していましたが、今回はしばらく雨が降っていないことに加え、目を見張るような速度で道路の整備が進んでいることもあり、「超」がつくほどの高速コースとなりました。

『アウトランダーPHEV』は、このSSで9位のタイムを出し、総合順位を11位にジャンプアップさせ、ゴールのアンコールワットに到着することができました。

AM 11 : 30

カンボジアへ移動し、舗装と未舗装が入り交じった
決して良い路面状況とはいえない道路を進む。

タイでは左側通行だった道路が
カンボジアでは右側通行に変わり、風景も一変した。

カンボジア最初のSSは、超高速コース。
道路整備が進んでいることもあり、平均速度は予想を上まわった。

舗装路といえども大きな穴があるなど、
ドライバーの集中力が必要。

PM 02 : 00

得意とするフラットダートコースにより
総合順位を11位にジャンプアップさせ、
ゴールのアンコールワットに到着。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部技術企画部 田中泰男

まったくトラブルレスで3日間のSSを終えていることが非常にうれしい。今日はPHEVのプログラムを変更して充電をしっかり行えるようにしました。これは加速時にモーターの力をめいっぱい使えるようにするためです。今日はタイのマッド路面を想定した足まわりでしたが、明日はフラットダートに合わせたセッティングに変更するので、さらなるタイムアップが可能となるでしょう。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部 EV・パワートレインシステム技術部 齋藤潤

ドライバーの好みに合わせてS-AWCのセッティングをいじっています。具体的には弱アンダーな特性をニュートラルに近づけるセッティングです。とはいえS-AWCだけでセッティングできることではないので、まずはハード面でしっかりとセッティングしてそれからS-AWCがフォローするという方式です。現状、ドライバーにも好評なセッティングとなっています。

NEXT LEG

DAY05 8月13日(水)

大会5日目。ラリーはアンコールワットを出発し、カンボジア西部の街バタンバンへ。

この日のSSは昨日の逆回りとなる予定でしたが、あまりにハイスピードになることなどを理由にSSの前半約110kmがキャンセルに。このため、走行はSSスタートまでの移動約16km、SS約80km、ホテルまでの移動約90kmの計約186kmとなりました。さらにSSスタートからしばらくの区間で道路整備が行われていたことから、スタート地点が当初の予定よりも10kmほど先に移動されました。

この日『アウトランダーPHEV』は、ドライバーがチャージモードを多用することでより多く充電できるように動力電気系のセッティングを変更しました。また、ドライバーもフットブレーキより充電が可能な回生ブレーキを多用することで、より充電を行い、そこで得られた電力を加速に生かすことで、この日のSSでは6位に入ることができました。

AM 11 : 00

昨日の逆回りとなる予定でしたが、
あまりにハイスピードになることなどを理由にSSの
前半約110kmがキャンセルに。
さらに、道路整備による影響でスタート地点が
予定よりも10kmほど先に移動された。

コースの80%がしっかりと締まった路面の影響で
高速コースとなった。

フットブレーキより充電が可能な回生ブレーキを
多用することで、より充電を行い、
そこで得られた電力を加速に生かしました。

AM 11 : 40

動力電気系のセッティング変更の効果もあり、
この日のSSでは6位に入った。

明日のラリーに向けて、アウトランダーPHEVの
メンテナンスを行うサポートチーム。

TODAY'S COMMENT

ドライバー 青木孝次選手

モーターが使える状態を多くすることで速く走ることが可能になります。エンジンだけの場合よりも走りやすさを感じます。そして燃費もよくなるのにはビックリ。70kmのSSを全開で走って、燃料計は1目盛りしか動いていませんでした。
また、ボディもモノコックなのにしっかりした剛性を持っていることを感じ取れます。SSを走った後もボディにきしみ音などが出ることはなく、しっかりとしていることが確認できます。さらにトラックベースのモデルとは違って、ちゃんとしたラグジュアリー感があるので、疲れないのもこのクルマの大きな特徴。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部 EV・パワートレインシステム技術部 齋藤潤

カンボジアに入ってからは高速コースが続くので、発電をメインとしたセッティングにしています。発熱の問題と戦いながら、より効率のよい充放電のバランスを取っています。モーターを使いたいときに使えるようにバッテリーの状態を持っていくことが重要なポイントとなっています。

NEXT LEG

DAY06 8月14日(木)

大会6日目。ラリーはカンボジア西部の街バタンバンから最終目的地である首都プノンペンに向います。

この日はSSのスタート地点まで約20km、SSが約210km、SSゴールからホテルまで約200kmの計約430kmというこのラリーでもっとも長い距離を走るコース。

今回のSSはフラットダートからジャングルに入るコース。ドライバーの青木孝次選手は、各所からの情報と今までの経験から、今回のSSの過酷さを予想しました。
その予想は的中し、約45km走った地点で、その先の路面状況がかなり過酷であるという情報をつかみ、完走を最優先し、オンコースを諦めてチェックポイントを目指すことにしました。

その結果、『アウトランダーPHEV』はSSのリザルトが17位、総合結果のリザルトが15位となりました。

AM 09 : 20

ドライバーの青木孝次選手は、各所からの情報と
今までの経験から、今回のSSの過酷さを予想。

路面状況が予想以上に良好であり、順調に走行した。

AM 10 : 40

約45km走った地点で、その先の路面状況が
かなり過酷であるという情報をつかみ、完走を最優先し、
オンコースを諦めてチェックポイントを目指す。

PM 12 : 30

SS5は17位、総合15位と順位を
落としたものの無事完走。
明日はいよいよ最終日。
最後の車両整備を行い明日のゴールに備えた。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部EV要素研究部 牧田哲也

昨年と比べて車高をアップし、サスペンションの強化などを行っているにも関わらず、今日になってもボディ関係に不具合が出ていないのには驚いています。市販車に対して強化している部分もありますが、このようなラリーで活躍できるということは、それだけ耐久性がしっかりとしている証拠だと自負しています。

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部EV要素研究部 浦野徹

高速で走行するとどうしてもバッテリーの電力が減ってきてしまいます。そこをどうやってジェネレーターで充電していくかが、今回のラリーでのポイントです。ジェネレーターの働きが勝負のポイントとなるでしょう。ジェネレーターでより充電をする頻度を上げることが大切です。また、充電をしていくとバッテリーが熱を帯びるのですが、クーリングシステムについては市販車と同じで、このシステムが安定していることを確信しました。ジェネレーターに関してもハード面は市販車と同じでプログラムのみを変更し、ほぼ充電しながら走行を続けているようなセッティングとなっています。

NEXT LEG

DAY07 8月15日(金)

大会7日目、ついに迎えたアジアクロスカントリーラリー最終日は首都プノンペンを起点にスタート。

この日のコースはプノンペンのホテルからSSスタート地点まで約70kmを移動。約50kmのSSを走り、ふたたびプノンペンまで70kmを移動するというコース。50kmというモーター駆動用の電池を使い切れる距離ということも手伝い、SSでは2位のタイムをはじき出しました。同時に総合順位では14位、T1Eクラス優勝を2年連続で果たすことができました。

AM 10 : 20

最終日は首都プノンペンを起点する高速コース。

比較的コースがフラットであったことにより
アウトランダーPHEVもハイスピードで走行。

得意とするコース状況と50kmという電池を
使い切れる距離であったことから順調に加速する。

AM 11 : 10

好条件により、SSでは2位の好タイムとなり
総合順位も挽回。全行程を終了。

TODAY'S COMMENT

ドライバー 青木孝次選手

PHEVシステムについては昨年から開発がさらに進んでいることがよくわかりました。モーターとエンジンの両方を使って走れる距離についても約2倍に増えています。1年でこの進化は本当にすごいと思います。

DRIVER

TODAY'S COMMENT

三菱自動車 開発本部技術企画部 田中泰男

昨年に続き、PHEVシステムには何の問題もなくラリーの全日程を終えられたのが一番うれしいです。グリップの良い路面でのハイスピードラリーになったため、S-AWCのテストも市販車にフィードバックしやすいデータを得ることができました。来年についてはまだ何も決まっていませんが、帰国後にいろいろと話し合い、ぜひ限界に挑戦したいと思っています。

GOAL!!

総走行距離約1,986km 完走!!

総合14位、T1Eクラス優勝

『アウトランダーPHEV』は、過酷なコースを19時間17分12秒で走り切り、2年連続の完走を果たした。

信頼性・耐久性及び走破性の高さを発揮するとともに、プラグインハイブリッドEVシステムが過酷な道路状況にも十分耐えることを実証。

レースを終えて

青木孝次選手

アウトランダーPHEVの持つ走行性能を引き出す事の出来た大会に

今回のラリーを振り返って…
スタート前のテスト段階で足廻りのトラブルが発生した事が、最終的に完走に繋がったと、今は思っています。やはりテスト走行は大事ですね!(笑)
パーツ変更により、強化された部分が、強化されていない部分に負荷を掛ける事を改めて認識できたテストになったと思います。もちろん、スタート前には全ての問題箇所も改善されスタートする事ができました。
スタート初日と2日目までは、昨年から進化した今年のシステムに慣れる事と感覚を思い出しながらの走行。
3日目からは更に充電システムや回生ブレーキのタイミング、前後トルク配分などを変更した結果、走行距離が格段に伸び、更に身体で感じることのできる加速感など、目を見張る進化がありました。他車に追従する速さを身につける事ができたことには驚きました。
最終SSで総合2位のタイムが出せる程にセットアップできたのは、車両を製作したメカニックやアウトランダーPHEV主要部分のメカニックと試行錯誤しながら、セットアップした成果だと思います。
最後にシステム変更や足廻りの調整をする事によって、ラリーにおける走行安定性、操縦性、航続距離など、アウトランダーPHEVの持つ走行性能を更に引き出す事の出来た大会になったと思います。
このラリー特有の悪路での完走したデータをもとに、市販車開発にぜひフィードバックを頂き、更に進化したアウトランダーPHEVを見てみたいですね!
あと、来年はいよいよ上位を狙いますよ!!(笑)

レース仕様車のベース車両「アウトランダーPHEV」

アジアクロスカントリーラリー2014で完走した、世界初(*3) 4WD SUVのプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」。三菱自動車の次世代最先端テクノロジー「@earth TECHNOLOGY」。その最先端技術による驚きの低燃費とツインモーターによるパワフルな走りを実現。

アウトランダーPHEV 車種情報はこちら

走行性能

ツインモーターによる、パワフルな走りと高い静粛性。

詳しくはこちら

安全性能

クルマへの信頼を確かなものにする、先進の安全性能。

詳しくはこちら

搭載装備

使い勝手と居心地にこだわった、ひとつ上の実用性。

詳しくはこちら

*3:2014年4月現在、自社調べ。

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