FEDERAL-FLEX アジアクロスカントリーラリー2013アウトランダーPHEV完走!

最先端技術を搭載した世界初  4WD SUVのプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」が、アジアクロスカントリーラリー2013に参戦し約2000kmを完走。プラグインハイブリッドEVで唯一の参戦となった 「アウトランダーPHEV」は初参戦で完走を果し、総合17位(参加20台、リタイア1台) T1-3Gクラス1位となりました。プラグインハイブリッドEVシステムはトラブルフリーで信頼性を実証。また、ツインモーター4WDはレスポンスに優れ、S-AWCは高い操縦安定性と走破性を発揮しました。

*1 2013年7月、三菱自動車調べ

チームプロフィール

参戦車種名:三菱アウトランダーPHEV出場クラス:T1-3G(改造無制限)クラス*2 エントラント:TWO & FOUR MOTOR SPORTS*3 ドライバー:青木孝次選手コ・ドライバー:石田憲治選手

  • 青木孝次選手

    DRIVER

    青木孝次選手
    TAKATSUGU AOKI

    年齢:55歳
    出身:大阪府
    世界的なラリーや各種レース・ダートトライアル等で活躍。
    アジアクロスカントリーラリーでは、コ・ドライバーの石田とともにワークス勢を相手に、プライベーターながら、2004・2005・2007とクラス優勝に輝いている。
    また2000年のロンドン-北京ラリーでは見事総合優勝を獲得。

  • 石田憲治選手

    Co. DRIVER

    石田憲治選手
    KENJI ISHIDA

    年齢:64歳
    出身:大阪府
    世界的なラリーや各種レース等で活躍。
    アジアクロスカントリーラリーでは、ドライバーの青木とともにワークス勢を相手に、プライベーターながら、2004・2005・2007とクラス優勝に輝いている。
    また2000年のロンドン-北京ラリーでは見事総合優勝を獲得。

*2 市販車改造クラス(EV部門)
*3 大阪に拠点を置く自動車関連会社で、各企業・団体などでの試乗会、ドライビングスクール、安全運転講習会のほか各種レース・ラリーなどの 企画・運営や
JAF公認ライセンス講習会の開催・運営などを事業としている。
今回、三菱自動車はツーアンドフォー社のスペシャルパートナーとして協賛いたしました。

FEDERAL-FLEX アジアクロスカントリーラリー2013とは?

開催時期 : 2013年8月10日~16日
ルート : タイ(パタヤ)~ラオス(パクセ)の総行程 約2000km
国際自動車連盟(FIA)公認のアジアで唯一、かつ最大のクロスカントリーラリー。今回は第18回目。
主催者はオルティブタイランド・R1ジャパン、タイ観光庁・ラオス観光局が後援。

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レポート

8月10日8月11日8月12日8月13日8月14日8月15日8月16日

8月10日(土) 第一日目

大会初日。パタヤに程近いビラサーキットにおける車検の後、同サーキットに隣接する特設オフロードコースでスタート順を決める2.2kmのプロローグラン(SSS*)が行なわれました。『アウトランダーPHEV』はスタックを喫するもののリカバリーしてプロローグランを走りきり、パタヤビーチの歓楽街に設けられた華やかなスタートランプからセレモニアルスタート。EV走行モードによる静かな走り出しでランプオフし、観客から新鮮な驚きと注目を集めました。

*SSS(スーパースペシャルステージ):特別競技区間

8月11日(日) 第二日目

レグ1はパタヤからアランヤプラセートまでの総走行距離421.44km、うちSS*1の走行距離は208.07km。『アウトランダーPHEV』のスタートは、エンジンを始動させずEVならではの力強いトルクで静かに加速していきます。 バッテリーパックを床下に搭載したことにより低重心で、EVコンポーネントを最適に配置したことにより前後重量配分に優れることから、序盤のフラットダートでは優れたハンドリング性能を発揮。
しかし、今年は降水量が多かったため、コースを進むにつれ深い轍の泥濘路となり、夕刻からはスコールにより路面状況がいっそう悪化したためにスタックする車両が続発。『アウトランダーPHEV』も度重なるスタックで苦戦を強いられタイムアウト。
SS*1では12台がタイムアウトとなりました。本ラリーでは、SS*毎にタイムアウト時間が設定されており、これを超過した場合は自動的に一律のペナルティが課せられるルール。
『アウトランダーPHEV』のレグ1終了時点での総合順位は18位。競技終了後、ドライバーのリクエストにより、アクセル操作に対するモータートルクのレスポンスを調整し、ドライバーとの感覚のズレを修正しましたが、プラグインハイブリッドEVシステムはトラブルフリーでした。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

8月12日(月) 第三日目

レグ2はアランヤプラセートを起点としたループコースで総走行距離は414.86km、うちSS*2の走行距離は243.59kmが予定されていましたが、前日の降雨により189.44kmに短縮して競われることとなりました。
しかも、コース上にある川の氾濫にともなう工事により、コースの一部が走行不能となっていることが判明して午前がキャンセル。競技車は隊列を組んで移動し、結局SS*2は約70kmまで短縮され、午後から再開されました。
『アウトランダーPHEV』は低速から最大トルクを発揮できるばかりかアクセルレスポンスも早いため、前日競技終了後のセッティング変更と相まって、序盤のフラットダートではドライバーの意図に忠実な走りで速さを見せつけました。
コースを進むにつれ路面状況が悪化したもののSS*2での総合順位は10位となり、レグ2終了時点での総合順位は15位にポジションアップ。大きなトラブルもなく、本格的なピックアップやクロスカントリー4WDに遜色のない走りを見せつけました。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

8月13日(火) 第四日目

レグ3はアランヤプラセートからブリラムへと向かう総走行距離430.58km、うちSS*3の走行距離は231.15km。
降り続く雨と時折発生するスコールが、コース状況を一層困難なものにしました。コースはスタート地点から約10kmのところで橋が崩れて走行不能な状況となっており、全車が引き返して隊列を組んで移動、約30km地点からの再スタートとなりました。
『アウトランダーPHEV』は過酷なSS*3を完走するもののタイムアウトとなり、レグ3終了時点での順位は総合15位。降雨によるスリッピーな路面では、ASCが有効に作動したほか、前日の更なるセッティング変更が功を奏しました。狭くツイスティなセクションから比較的高速なセクションまでバラエティに富んだコースにおいて、ドライバーはツインモーター4WD/S-AWCによる優れた操縦安定性を実感することができました。
また、パドルシフトでの回生ブレーキ機能のセッティング変更により、エンジンブレーキ相当の減速効果を高め、アクセルワークだけで自在にコーナリングすることが可能になりました。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

8月14日(水) 第五日目

レグ4はブリラムからウボンラチャタニまでの総走行距離、502.29km、うちSS*4の走行距離は166.87kmが予定されていましたが、約84kmに短縮して競われました。
スタート後に雨はあがり、その後は安定した天気のもと競技が行なわれました。SS*4は前半が泥濘路、後半はガレ場が中心となっており、『アウトランダーPHEV』は最大の難関である川渡りから30度弱の傾斜を駆け上がるセクションを無難にこなすなど、ポテンシャルの高さを披露。AYCのLSD効果により、ぬかるみでも優れた走破性を発揮しました。
しかし、ゴールの約10km手前でサスペンションを損傷してしまい、その後も厳しい路面状況が続くことから、SS*続行を断念し、迂回してゴールしたためタイムアウト。レグ4終了時点での順位は総合17位にポジションダウンしました。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

8月15日(木) 第六日目

レグ5は、ウボンラチャタニから国境を越えてラオスのパクセに向かう総走行距離285.05km、うちSS*5の走行距離は89.65km。
入国手続きや運営面での混乱の後に予定より遅れてスタートするも、コースの前半は大きな穴や深い轍がある劣悪な泥濘路であり、後半は水田から溢れた水で道が冠水するような状態で、出走した19台中14台がタイムアウトとなりました。
『アウトランダーPHEV』はスタート直後、詰まった泥でフロントフェンダーが脱落するトラブルが発生。応急処置の後、SS*復帰を断念して迂回したためにタイムアウトとなり、レグ5終了時点での総合順位は17位と変わらず。ちなみに、スタックした車両の数台が翌日まで脱出できないほどの劣悪な路面状況でした。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

8月16日(金) 第七日目

最終日のレグ6はパクセを起点とするループコースの総走行距離202.01km、うちSS*6の走行距離は51.15kmの予定でしたが、路面状況の悪化によりコース上でスタックした車両が道を塞いでしまったためSS*6がキャンセルとなり、セレモニアルフィニッシュのみが行なわれることとなりました。
最終日のSS*6がキャンセルされたことで『アウトランダーPHEV』はこの時点で完走となり、最終的に総合17位(参加20台、リタイヤ1台)となりました。ピックアップやクロスカントリー4WDほどの高い車高を持たない乗用タイプのSUVにとっては非常に厳しいコースでしたが、EVシステムとツインモーター4WD/S-AWCはセッティング変更のみでトラブルは一切発生せず。数々の困難を乗り切って完走を果たし、プラグインハイブリッドEVシステムの信頼性とツインモーター4WD/S-AWCの優秀性を実証することができました。

*SS(スペシャルステージ):競技区間

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