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TECHNOLOGY

AWC

開発者の想い Soul of AWC

  • Safety

    救える命がきっとある

  • Dynamics

    行きたい場所がそこにある

AWC技術開発者の想い。

それは、たとえ過酷な走行環境に遭遇しても、ドライバーや同乗者が、事故によって怪我をしたり、命を落として欲しくない。

上手く運転できないことを理由に、
躊躇したり諦めることなく、自由に行動して、より人生を楽しんで頂きたい
という強い想いが根底にあります。

EV・パワートレイン技術開発本部
チーフテクノロジーエンジニア
澤瀬 薫

原点

ただひたすらに、
運転の醍醐味を感じる
クルマを造りたい
そして自由に駆け回る
あなたを守りたい

開発者の想いの原点は、1936年にまで遡ります。
苛酷な大地を走り切るために開発された「三菱PX33」は、高い駆動力と牽引力を有し、安定した走行を可能とした、日本初のフルタイム4WD技術を搭載した全輪起動乗用車でした。

三菱自動車のAWC技術は、このPX33から始まり、開発者の魂は、その後のJEEP、PAJERO、LANCER EVOLUTION、OUTLANDER PHEVなど歴代のクルマを通じて、脈々と受け継がれ、いまも進化を続けています。

哲学

“意のまま”の
探求は尽きない

Philosophy。Stage0 悪路への対応。Stage1 走行範囲の拡大。Stage2 安定した高速走行。Stage3 シャープなコーナーリング。Stage4 Human Fit Dynamics

そして、開発者の想いは“意のまま”という言葉に込められ、AWC技術開発の哲学となりました。

PX33から始まった“意のまま”の追求。初代PAJEROは、悪路走行に加え一般道や高速道路など生活圏における走行も可能にし、快適性を備えたALL ROUND VEHICLEとして世に広まりました。GALANT VR4 は、RALLYから得た知見がフィードバックされ、4WD・4WS・4IS・4ABSを搭載した “Active4” によって、過去にない高い運動性能と安定性能を実現しました。LANCER EVOLUTION Ⅳでは、左右輪のトルク移動を可能とする “AYC” を開発。シャープなコーナーリングを可能にしたことによって “4WDは曲がらない” という定説を覆し、その後、統合制御を昇華させたシステム “S-AWC” を、LANCER EVOLUTION Ⅹに搭載しました。そして現在、電動化技術を取り入れることで、1980年代に構築した理論の実現が可能となり、“より人の感覚に合う制御 - Human Fit Dynamics” を追究しています。

技術開発メッセージ

Drive through your field

“意のまま” を追求するAWC技術開発が、ドライバーに向けたメッセージ。
Drive through your field は、“あなたが普段使う道も、また新しくあなたのフィールドとなっていく道も、颯爽と気持ち良く走っていただきたい” という想いが込められています。

技術開発アプローチ

人とクルマは
もっと分かり合える

クルマはいつもあなたに
語りかけている。
風雨にためらう日も、
吹雪に戸惑う瞬間も、
たとえあなたが気づいていなくても。

もし、クルマが語りかけてくる声を、もっと感じ取ることができるなら、

あなたは、自分を信じて、新たなるフィールドへ飛び込んでいけるだろう。

AWC技術開発の哲学 “意のまま” を具現化するために必要なことは何か

どんな状況でも恐怖や不安に囚われることなく、自信を持って気持ち良く運転していただくには、人とクルマが互いに歩み寄り、分かり合い、良い関係を構築するのは対話に他なりません。

Driving is Conversation. started in the 1980s

三菱自動車は 1980年代から、人とクルマの良い関係を対話によって構築できるという独自アプローチで技術開発に取り組み、現在にまで至っています。

対話とは

Conversation. DRIVER, VEHICLE, ROAD

では、人とクルマの対話はどのようにして行うか。

ドライバーは、クルマから伝わってくる走行環境の変化を感じ取り、走る姿を思い描きながら操作を行います。そしてクルマは、ドライバーが適切な判断ができるように、走行環境やクルマの状態といった様々な情報を分かり易く人の感覚器官に伝えます。

この時、クルマはいかにドライバーの操作とイメージに近い動きができるか、そして状況を認知・判断し易いカタチで、正確にわかりすい情報を伝えることがでるか、また、ドライバーはクルマからの情報を正確に感じ取り、状況に見合った適切な操作ができるかということが対話のキーポイントとなります。

対話の要素

対話を構築するための具体的な要素とは何か。

ドライバーはハンドルやペダル、シフト操作でクルマに問いかけます。
するとクルマは、ドライバーの操作と路面からの情報をもとに、加速・減速・横G、音、車体の揺れ、振動などを身体全体に、またハンドルやペダルへの操作反力を手足へ伝えて応えます。

対話の効果

クルマは人の感覚にシンクロする

対話によってもたらされる効果

人とクルマの対話が自然で直感的に行えるようになると、クルマは人の感覚にシンクロするように動き、このシンクロする感覚を得られるようになることが、AWC技術が追求する “意のまま” を体感するものとなります。

例えば、ドライバーが「加速」と「曲がる」の両方の要求をすると、クルマはこの要求を同時に成立させる「解」を導き出し、ドライバーがイメージした通りの美しいラインをトレースします。すると、対話によって織り成す理想と現実の重なりが人の感覚を刺激し、魂を覚醒させるような今までにない感覚を得ることができます。
クルマが人の感覚にシンクロするとき、あなたは達成感に包まれ、自信が湧き起こり、そして、新たなる冒険心が芽生えていくでしょう。

シンクロ効果は波及する

不安→平常→安心→期待→高揚→自信→Operation

対話によってシンクロする感覚を得ていただきたいのは、決して熟練ドライバーや運転好きの方達のためだけではありません。シンクロする感覚を得ること、そしてその頻度が増えることは、運転の苦手意識そのもの払拭や、不安だったシーンをも平常心や安心に変え、やがて自信へと繋がる好循環サイクルを生み、人の成長欲求を引き出したり、新しい行動への挑戦にも繋がっていきます。

情緒価値

ためらいなく

Relieve the anxiety

誰もが、その日の環境に左右されることなく、いつも通りの生活をこなしたい、より早く・安全に、その目的を叶えたいという、純粋な欲求がある。
あの日、何事もなくやり遂げた記憶が鮮明に蘇り、一歩踏み出す気持ちを後押ししてくれる。

イメージ通りに

Just as imaged

クルマは、自分の運転操作や走りたいイメージに完璧にトレースするかのように連動し、自分が期待したリアルな再現そのものとなる。
思いのままに、操れるからこそ、平常心も高揚感も手にすることができる。

新たなステージへ

Encounter with a new stage

平穏な日常から過酷な状況まで、いついかなるときも、持てる全ての能力を自在に使いこなせるなら、最大限発揮させ続けることができるなら、かつて、見ることのできなかった新しい景色が広がり、いままでにない自由を感じることができる。

機能価値

RESPONSE

人の感覚に遅れない応答

クルマは、車速・交通環境・路面・天候に左右されることなく、ドライバーの操作の変化を常に見逃さず、正確に捉え、無反応時間や反応の遅れを感じさせない。
ドライバーは、操作とクルマの反応タイミングが、同期している“感覚” を得る。

LINEARITY

人のイメージに合う動き

クルマは、途切れ・繋ぎ目・唐突さをドライバーに感じさせることなく、流れるように自然な反応をする。ドライバーがハンドルを操舵したときクルマは、操舵角と操舵速度の “感覚に比例” した旋回をする。
アクセルやブレーキのペダルを踏み込んだとき、クルマは、踏み込み量や力加減の “感覚に比例” した加速や減速をする。

RESILIENCE

困難を乗り越える対話

急な操作を要する場合や、路面の状態が変化する過程においても、クルマは緻密な情報をドライバーに伝え続け、レスポンスとリニアリティを損なうことなく、ドライバーの要求操作に粘り強く応答する。
その結果、ドライバーは困難な状況に遭遇しても、平常時の操作に近い感覚で運転することができる。

開発者が語るAWC技術

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