三菱自動車は、マレーシア最大の自動車メーカーであるPerusahaan Otomobil Nasional Sdn Bhd*1(以下 プロトン社)と、プロトン社における新型車両の開発・生産に関する契約を締結したと発表した。
本契約に基づき、三菱自動車はプロトン社における新型車両の開発を支援するほか、プロトン社は三菱自動車の車両をベースとした新型車両をライセンス契約によって生産する。
これら開発・生産分野での協業を通じて、三菱自動車は既存の完成車輸出事業に加え、マレーシア向の事業拡大を目指す。また、プロトン社は、商品ラインナップの拡充並びに商品の品質向上、生産設備の有効活用を目指す。
両社は本件以外にも、相互にメリットのある協業内容について検討を行っている。
*1 Perusahaan Otomobil Nasional Sdn Bhd (プロトン社)の概要
1. 本社所在地 |
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マレーシア スランゴール州 |
2. 主な事業 |
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自動車の開発・設計・製造 |
3. 会社紹介 |
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プロトン社は、マハティール前首相の国民車構想に基づき、マレーシア重工業公社(当時)・三菱自動車・三菱商事の三者合弁事業として1983年に設立。三菱自動車・三菱商事の全面的な支援の下、1985年に最初の国民車「SAGA」の生産を開始した。 2000年には初の自主開発車「WAJA」を発売、2004年2月には初の自主開発エンジンを搭載した「GEN-2」を発売するなど、年々技術力を高め、マレーシア工業化のシンボルとして国民に広く支持されている。 |