MITSUBISHI MOTORS

RALLI ART

Report
2008年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦
2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦
ラリー・ニュージーランド

8月29日(金)〜8月31日(日) DAY 1 - 3
ハミルトン〜ハミルトン(総走行距離 1218.38km)
SS1〜16 (SS総走行距離 354.58km)
DAY1 SS 1〜SS 5 (SS総走行距離 139.54km)
DAY2 SS 6〜SS 11 (SS総走行距離 130.00km)
DAY3 SS 12〜SS 16 (SS総走行距離 85.04km)
参加台数:全64台(三菱車24台)
グループN 46台(三菱車20台)PWRC 24台(三菱車14台)


三菱ランサーエボリューションのM・プロコップがグループN/PWRC初優勝
グループNではランサーエボリューションが今季11連勝
三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
M・プロコップ / J・トマネク








三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
P・サンデル / E・アクセルソン








三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
奴田原 文雄/D・バリット
 2008年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦およびプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦となるラリー・ニュージーランドが8月29日(金)から31日(日)にかけてニュージーランドのハミルトンを中心に行われ、三菱ランサーエボリューションで出場したマーティン・プロコップ(チェコ)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム4時間13分07秒9でWRCグループN/PWRC優勝(WRC総合10位)を果たした。グループN/PWRC2位(WRC総合11位)はパトリック・サンデル(スウェーデン)、グループN/PWRC3位(総合12位)はマーティン・ラウーム(エストニア)となり、グループN/PWRC5位までを三菱ランサー勢が独占するなど圧倒的な強さを示した。なお、日本の奴田原文雄はDAY3でコースアウトし、リタイアとなっている。

 PWRCにまたひとり新しいウィナーが誕生した。今季よりPWRCに参戦を開始したプロコップは、今回がニュージーランド初チャレンジ。初めて走るコースでペースノートも完璧とはいえなかったが、ランサーエボリューションの自在なハンドリングと力強いエンジンがプロコップの走りをバックアップ。経験豊かなライバルにうち勝ち嬉しいPWRC初勝利を手にした。プロコップは「初めてのラリーでグループN/PWRC初優勝を飾れるなんて夢のようです。マシンを信頼して最初から最後までアタックした結果だと思います」と、最高の笑顔でコメント。ポディウムでは大きな体を揺すってシャンパンファイトを楽しんだ。

 グループN/PWRC2位に入ったサンデルも、ニュージーランドは初めてだった。しかもサンデルの場合は前戦までプジョー・207 S2000をドライブしていた為、ランサエボリューションに乗るのも今回が初めてで、今までターボチャージャー付きのマシンに乗ったことさえなかった。「テストもほとんどしないまま出場したのですが、ランサーエボリューションがこんなにも乗りやすいとは思いませんでした。とくにエンジンの力強さにはビックリしました」と、サンデルは驚く。

 ラリーは去年と同じようにオークランドから南へ約100kmのハミルトンをベースとし、SSも全体的に大きくは変わらない。ラリーウイークの前には長きにわたって雨が降り路面はかなり湿り気を帯びたが、ラリーが始まると冬の終わりを迎えたハミルトン周辺は好天に恵まれコースもほぼドライとなった。コース上には滑りやすいグラベルが溜まり、マシンからパワーと駆動力を奪う。しかし、ランサーエボリューションはそのような路面でも高い戦闘力を誇った。それは、PWRCの上位10台中7台がランサーエボリューションであったことを見ても理解できるだろう。

 残念ながらDAY3でリタイアとなってしまったが、奴田原文雄(ランサーエボリューション)もまた序盤健闘した。奴田原はSS1で強豪を抑えベストタイムをマークするなど速さを示し、DAY1をPWRC3位でフィニッシュ。DAY2に入ると走りのリズムが崩れてSS10で転倒リタイアとなってしまった。奴田原はDAY3で再出走を果たすが、またしてもコースアウトでリタイアに。ただし途中までのタイムはPWRCのトップランナーであるハンニネンと変わらないタイムを出していた。「PWRC第5戦のラリー・フィンランドに初めて出て、高速域でのマシンコントロールを覚えることができました。リタイアという結果はたしかに残念ですが、得られるものも多かったラリーだったのでドライバーとしては充実した気持ちです」と、奴田原は語っている。

 今年のラリー・ニュージーランドは序盤から大荒れの展開となり、まずはSS1でPWRCシリーズリーダーのアンドレアス・アイグナー(オーストリア、ランサーエボリューション)と、同2位のハンニネンのふたりがコースアウトにより大幅に遅れて優勝争いから脱落。ミルコ・バルダッチ(サンマリノ、ランサーエボリューション)がDAY1のラリーリーダーとなった。しかしバルダッチはDAY2で終盤にコースアウト。その結果プロコップが首位に浮上し、DAY3でもリードを守りきった。いずれにせよ、優勝争いに加わったのはいずれもランサーエボリューションを駆るドライバーであったことは興味深い。

 なお、WRC総合優勝はセバスチャン・ローブ(フランス/シトロエンC4WRC)で今季8勝目。総合2位はダニエル・ソルド(スペイン/シトロエンC4WRC)、総合3位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド/フォード・フォーカスRS WRC08)という結果となった。

 WRC次戦(第12戦)は、10月3日(金)から5日(日)にかけてスペインのサロウを中心に開催されるラリー・スペイン/カタルニア。このターマックイベントはJWRCが併催となるが、数多くの選手がランサーエボリューションでグループNへの参戦を予定している。PWRC次戦(第7戦)はいよいよ10月31日(金)〜11月2日(日)にかけて北海道・道央圏で開催されるラリージャパン。昨年までの十勝地方から札幌を中心とするステージへと変更されたラリージャパンでは、WRC第15戦の併載イベントとして開催される。

■PWRC【最終成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  M・プロコップ
 J・トマネク
CZ
CZ
 三菱ランサーエボリューション 4時間13分07秒9
2  P・サンデル
 E・アクセルソン
S
S
 三菱ランサーエボリューション 36秒2
3  M・ラウーム
 S・カット
EE
EE
 三菱ランサーエボリューション 57秒8
4  H・パドン
 J・ケンナード
NZ
NZ
 三菱ランサーエボリューション 1分27秒3
5  J・ハンニネン
 M・マルックラ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション 2分17秒3
6  J・ケトマ
 M・テシコネン
FIN
FIN
 スバル・インプレッサ 2分46秒1
7  B・スーザ
 C・マガラエス
P
P
 三菱ランサーエボリューション 6分52秒4
8  S・テイラー
 W・シアーレ
NZ
NZ
 三菱ランサーエボリューション 7分06秒0
9  C-D・リウ
 A・マクローリン
CN
AUS
 スバル・インプレッサ 13分12秒2
10  S・パブリデス
 G・ジラウデット
CY
F
 スバル・インプレッサ 19分12秒2
12  A・アラウージュ
 M・ラマルホ
P
P
 三菱ランサーエボリューション 33分48秒1
13  S・アクサ
 H・ムボイ
RI
RI
 三菱ランサーエボリューション 47分47秒0

■WRC【最終総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *S・ローブ
 D・エレナ
F
MC
 シトロエンC4 WRC 3時間59分18秒9
2  *D・ソルド
 M・マルティ
E
E
 シトロエンC4 WRC 17秒5
3  *M・ヒルボネン
 J・レーティネン
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 41秒5
4  *P・ソルベルグ
 P・ミルズ
N
GB
 スバル・インプレッサWRC2008 2分48秒9
5  U・アーヴァ
 K・シック
EE
EE
 シトロエンC4 WRC 3分30秒7
6  *P-G・アンダーソン
 J・アンダーソン
FIN
FIN
 スズキ・SX4 WRC 7分37秒4
7  *T・ガルデマイスター
 T・トゥオミネン
FIN
FIN
 スズキ・SX4 WRC 7分54秒9
8  *F・ヴィラグラ
 J-P・コンパンク
RA
RA
 フォード・フォーカスRS WRC07 8分35秒0
9  *H・ソルベルグ
 C・メンケルド
N
N
 フォード・フォーカスRS WRC07 9分15秒2
10  M・プロコップ
 J・トマネク
CZ
CZ
 三菱ランサーエボリューション(N1位、P1位) 13分49秒0
11  P・サンデル
 E・アクセルソン
S
S
 三菱ランサーエボリューション(N2位、P2位) 14分25秒2
12  M・ラウーム
 S・カット
EE
EE
 三菱ランサーエボリューション(N3位、P3位) 14分46秒8
国籍:A=オーストリア、CZ=チェコ、CN=中国、D=ドイツ、E=スペイン、EE=エストニア、F=フランス、FIN=フィンランド、GB=イギリス、I=イタリア、
MC=モナコ、N=ノルウェー、P=ポルトガル、RA=アルゼンチン、RI=インドネシア、RSM=サンマリノ、RUS=ロシア、S=スウェーデン
1位のタイムはDAY1からのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差
*マニュファクチャラー対象ドライバー
N=グループN

■2008年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  S・ローブ  シトロエン 89
2  M・ヒルボネン  フォード 78
3  D・ソルド  シトロエン 51
4  C・アトキンソン  スバル 40
5  J-M・ラトバラ  フォード 34
6  P・ソルベルグ  スバル 32
7  H・ソルベルグ  フォード 22
8  G・ガリ  フォード 17
9  M・ウィルソン  フォード 12
10  F・デュバル  フォード 11
19  A・アイグナー  三菱自動車 1
21  J・ハンニネン  三菱自動車 1
1  シトロエン・トタル ワールドラリーチーム 141
2  BP−フォード Abu Dhabi ワールドラリーチーム 121
3  スバル ワールドラリーチーム 74
4  ストバート VK・Mスポーツ・フォード ラリーチーム 51
5  Munchi's・フォード ワールドラリーチーム 22
6  スズキ ワールドラリーチーム 20

■2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
1  A・アイグナー  三菱自動車 30
2  J・ハンニネン  三菱自動車 26
3  J・ケトマ  スバル 23
4  P・サンデル  プジョー 22
5  M・プロコップ  三菱自動車 17
6  M・ラウーム  三菱自動車 15
7  奴田原文雄  三菱自動車 14
8  A・アラウージュ  三菱自動車 12
9  B・スーザ  三菱自動車 12
10  S・ベルトラン  三菱自動車 8
 


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