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2008年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦 2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第2戦 「ラリー・アルゼンチン」 3月28日(金)〜3月30日(日) DAY 1 - 3 カルロス・パス〜カルロス・パス(総走行距離 1619.45km) SS1〜21 (SS総走行距離 347.91km) 三菱ランサーエボリューションのA・アイグナーがグループN、PWRC優勝 奴田原文雄はグループN4位、PWRC4位に トップ10台中8台をランサーエボリューションが占める |
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2008年FIA世界ラリー選手権の第4戦およびプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)の第2戦となるラリー・アルゼンチンが3月28日(金)から30日(日)にかけてアルゼンチン中部にある第2の都市コルドバ近郊のリゾート地カルロス・パスを中心に行われ、三菱ランサーエボリューションで出場したアンドレアス・アイグナー(オーストリア)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム5時間34分47秒9でグループN優勝/PWRC優勝(WRC総合8位)を果たした。グループN2位/PWRC2位(WRC総合9位)はセバスチャン・ベルトラン(アルゼンチン/ランサーエボリューション)、グループN3位/PWRC3位(総合10位)はヤリ・ケトマ(フィンランド/スバル・インプレッサ)、グループN4位/PWRC4位(総合11位)には奴田原文雄(ランサーエボリューション)が入るなどランサーエボリューションがグラベル(未舗装路)で速さを示した。なお、総合優勝はセバスチャン・ローブ(フランス/シトロエンC4WRC)で今季3勝目。総合2位はクリス・アトキンソン(オーストリア/スバル・インプレッサWRC2007)、総合3位はダニエル・ソルド(スペイン/シトロエンC4WRC)という結果となった。 アイグナーの圧倒的な強さが南米大陸を揺るがした。ボディサイドに描かれた“猛牛(Red Bull)”のスポンサーロゴのように、アイグナー駆るランサーエボリューションはアルゼンチンのハイスピードコースを猛々しく疾駆し、一貫してライバルを寄せ付けなかった。今年のラリー・アルゼンチンは大部分のステージを去年と同じくする。ただし開催時期が去年より約1ヶ月はやまったことで気温は全般的に高め。この時期、南半球のアルゼンチンは夏から秋へと季節が移り変わる過渡期である。ラリーウィークの前半は好天に恵まれ選手たちは青空の下レッキ(コースの下見走行)を行ったが、競技が始まるころには雨がちとなり、コースは全体的に濡れて非常に滑りやすく難しいコンディションとなった。 アイグナーは競技初日となる28日(金)のDAY 1、オープニングステージのSS1でこそ新井敏弘(スバル・インプレッサ)に次ぐ2番手に甘んじたが、続くSS2でベストタイムをマークしてPWRC、グループN共に首位に浮上。以降DAY 2、DAY 3と一貫してグループN、PWRC 1位のポジションを守りきり、最終的には2位ベルトランに1分05秒6差をつけてグループN、PWRC優勝。グループNは昨年のスペイン以来2度目の、PWRCでは参戦2シーズン目で初勝利を手にした。 「今回のように雨で路面が滑りやすく、難易度の高いラリーで優勝できたことをとても嬉しく思います」と、笑顔で喜びを語るアイグナー。「ラリー初日から自信を持って攻めることができたのはランサーエボリューションのおかげです。期間中トラブルは皆無で、私のミスで何度も大きい石をヒットしてしまったがマシンはなんともなかった。その耐久性の高さに改めて驚きましたが、だからこそ思いきり走ることができたのです」 今回のラリー・アルゼンチンには数多くの地元選手がランサーエボリューションで挑んだが、その中で最上位の成績を得たのはベルトランだった。ベルトランは中盤PWRC2位の座をめぐってネッサー・アルアティヤ(カタール/スバル・インプレッサ)と激しいバトルを展開。勝負は最終日のDAY 3にまで持ち込まれ、最終的には2位を走っていたアルアティヤがコースアウトでリタイアしたことでベルトランが2位を得ることになった。 DAY 1ではSS3からSS7にかけてPWRC3位につけていた奴田原は、用意したダンパーが路面からの強い入力に耐えきれず油圧が抜けてしまうといったトラブルでペースダウン。また、3度目のラリー・アルゼンチン出場ながら走ったことのないステージが多いためになかなかペースがつかめず。それでも7度の全日本チャンピオンらしく堅実な走りで、最終的にはPWRC4位でシリーズポイントを獲得した。「今季から使うことになったコントロールタイヤ(今季からWRCのオフィシャルタイヤサプライヤーとなったピレリが用意したワンメイクタイヤ)は、パンクにはとても強いのですがタイヤ自体がけっこう堅くて路面からの入力をあまり吸収してくれませんでした。また、ダンパーのセッティングも完璧ではなかったためにハンドリングは全体的にオーバーステア。路面が濡れているところではかなりテールが滑りましたが、それでも今季初めてのPWRCで4位に入ることができて良かったと思います。今後に向けていろいろ.と課題も見つかったので、次のPWRC第3戦アクロポリスラリー(ギリシャ)までにはもう少しセッティングを詰めることができると思います」と、奴田原。アルゼンチンから日本に帰国した後は、王座奪還を誓う全日本ラリー選手権の第1戦(4月12〜13日、佐賀県唐津市周辺)に向けて頭とマシンをスイッチすることになる。 奴田原以降の順位に目を向けると、PWRC5位にマーティン・ラウーム(エストニア)、6位に次戦WRCの開催国であるヨルダンのアムジャッド・ファラ、7位にJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)とふたつのシリーズを追うマーティン・プロコップ(チェコ)、8位にアイグナーのチームメイトで若手有望株のベルナルド・スーザ(ポルトガル)、9位にシモーネ・カンペデリ(イタリア)が入るなどトップ10圏内に8台のランサーエボリューションが名を連ねる結果となった。 日本から出場した他の選手では、05年、07年PWRCチャンピオンの新井敏弘(スバル・インプレッサ)がSS1でトップタイムをマークしたものの、トラブルなどレグリタイアを喫し、最終的にはDAY2でリタイアとなっている。 今回のラリーには全61台がエントリー。うち三菱車は22台とメーカー別では最多であった。グループNには41台がエントリーし、三菱車は22台。グループNの41台のうちPWRCには25台がエントリーし、三菱車は14台であった。 WRC次戦(第5戦)は、4月25日(金)から27日(日)にかけてヨルダンの死海を中心に開催されるヨルダンラリー。世界選手権初開催となるこのグラベルイベントはJWRCの第2戦が併催となるが、数多くの選手がランサーエボリューションでグループNへの参戦を予定している。なお、PWRC次戦(第3戦)は、5月30日(金)〜6月1日(日)にギリシャでWRC第7戦の併催イベントとして開催されるアクロポリスラリーとなっている。 |
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| ■PWRC【DAY 3終了時・総合成績】 |
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| ■WRC【DAY 3終了時・総合成績】 |
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| 国籍:A=オーストリア、CY=キプロス、CZ=チェコ、EST=エストニア、FIN=フィンランド、GR=ギリシャ、GB=イギリス、H=ハンガリー、 HKJ=ヨルダン、I=イタリア、 IND=インド、J=日本、N=ノルウェー、NZ=ニュージーランド、Q=カタール、RA=アルゼンチン、 RI=インドネシア、RSM=サンマリノ、 RUS=ロシア、S=スウェーデン、TR=トルコ、Q=カタール、ZW=ジンバブエ 1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計 2位以下のタイムはトップとの差 *マニュファクチャラー対象ドライバー N=グループN |
| ■2008年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定) |
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| ■2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定) |
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