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RALLI ART

Report
2008年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦
「ラリー・メキシコ」

2月29日(金)〜3月2日(日) DAY 1 - 3
レオン〜レオン(総走行距離 830.83km)
SS1〜20 (SS総走行距離 353.75km)


三菱ランサーエボリューションのB・グエラがグループN優勝
グループNのトップ5をランサーエボリューションが独占
三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
B・グエラ/S・ゴンザレス










三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
R・サルガド/D・サルガド










三菱ランサーエボリューションX グループN仕様
三菱ランサーエボリューション
J-I・デ・イザウリエタ/M・ピメンテル
 2008年FIA世界ラリー選手権の第3戦となるラリー・メキシコが2月29日(金)から3月2日(日)にかけてメキシコのレオンを中心に行われ、三菱ランサーエボリューションで出場したベニート・グエラ(メキシコ)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム4時間6分49秒6でグループN優勝(総合15位)を飾った。また、グループN2位(総合18位)にはやはりランサーエボリューションのロドリゴ・サルガド(メキシコ)が入るなど、ランサーエボリューションを駆る地元の選手がグループNのトップ5を独占。グラベル(未舗装路)ラリーにおけるランサーエボリューションのパフォーマンスの高さが証明された。なお、総合優勝はセバスチャン・ローブ(フランス/シトロエンC4WRC)で今季2勝目。総合2位はクリス・アトキンソン(オーストラリア/スバル・インプレッサWRC2007)、総合3位はヤリ-マーティ・ラトバラ(フィンランド/フォード・フォーカスRS WRC07)という結果となった。

 ラリージャパンと同じく2004年にWRCに昇格したラリー・メキシコは、北米および中米エリアで行われる唯一の世界ラリー選手権としてすっかりと人気が定着。今年もメキシコ中央高原の都市、レオンにサービスパークを置き、その周辺に広がるグラベルコースを舞台に熱い戦いが繰り広げられた。去年よりも1週間ほど早い時期の開催によるためか、強い日差しの割には気温はそれほど高くない。とくに、標高が高いSSでは朝晩は涼しさえ感じるほどだ。この時期はほとんど雨が降らないために空気は乾燥し、道はカラカラに乾いている。そして、2008年ラリー・メキシコは完全なるドライコンディションで戦われた。

 ラリーは2月28日(木)の晩、恒例となった古都グアナファトでのセレモニースタートで華やかに開幕。翌日29日(金)の早朝から全エントリー42台、うちグループNは10台で競技がスタートした。そして、オープニングとなるSS1をグループN最速で駆け抜けたのはグエラだった。2006年のメキシコラリー選手権でチャンピオンを獲得した24才のグエラは、高速かつテクニカルなメキシコのグラベルステージを自信たっぷりに攻め続けた。メキシコでもっとも注目される若手ドライバーと言われるだけあって、その走りはスピードと安定性を兼ね備えている。グエラはグループNのSSベストタイムを刻み続け、後続との差をステージごとに広げていく。DAY 1に用意された8本のSSのうち、グエラがベストタイムを逃したのは走行距離が短い2本のスーパーSSのみだった。結果、グエラはDAY 1にしてクラス2位のホセ・イグナシオ・デ・イザウリエタ(メキシコ/ランサーエボリューション)に2分40秒以上のリードを築き優勝をほぼ確実にしたのだった。

 3月1日(土)、競技がDAY 2に突入してもグエラのスピードはまったく衰えず、DAY 1と同じように2本のスーパーSS以外のすべてのSSを制覇してグループNトップの座を堅持。デ・イザウリエタに代わってグループN2位にポジションを上げたサルガドとの差は5分20秒以上となり、優勝に王手をかけた。そして迎えたラリー最終日3月2日(日)のDAY 3、SS18が安全上の理由からキャンセルされたために残るSSはスーパーSS1本を含む計3本。グエラはSS19でだめ押しともいえるグループN最速タイムをマークし、最終的には2位のサルガドに5分30秒以上の大差をつけてグループN優勝を飾った。メキシコラリー選手権での優勝経験はあるグエラだが、世界ラリー選手権での勝利は今回が初めて。それだけに喜びもひとしおだ。「まさか優勝できるとは思いもしませんでした。もう、信じられないぐらい嬉しいです。おもい描いていた夢がかないました。ランサーエボリューションはラリーを通してパーフェクトに走ってくれました。おかげで自分の力をフルに引き出すことができたと思います」と、グエラ。レオンのフィニッシュでは、詰めかけた多数の観客からニューヒーローに暖かい拍手が送られた。

 グエラのペースにはついていけなかったが、グループN2位に入ったサルガドもスーパーSSで4回ベストタイムを刻むなど大健闘した。また、グループN3位(総合19位)にデ・イザウリエタ、グループN4位(総合20位)にカルロス・イズクイエルド、グループN5位(総合21位)にホス・コルテスが入るなど、グループNの上位5台はランサーエボリューションを駆るメキシコ人ドライバーが独占した。

 WRC次戦(第4戦)は、3月28日(金)から30日(日)にかけてアルゼンチンのカルロス・パスを中心に開催されるラリー・アルゼンチン。このグラベルイベントはPWRCの第2戦が併催となり、奴田原文雄をはじめとする数多くの選手がグループN仕様のランサーエボリューションでエントリーをしている。

■グループN【最終成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  B・グエラ
 S・ゴンザレス
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション 4時間06分49秒6
2  R・サルガド
 D・サルガド
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション 5分35秒0
3  J-I・デ・イザウリエタ
 M・ピメンテル
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション 7分03秒3
4  C・イズクイエルド
 G・イズクイエルド
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション 22分58秒6
5  J・コルテス
 A・オルギン
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション 29分38秒8
6  R・エスピーノーザ
 A・スアレス
CR
CR
 ルノー・クリオRS 1時間10分29秒9

■WRC【最終総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *S・ローブ
 D・エレナ
F
MC
 シトロエンC4 WRC 3時間33分29秒9
2  *C・アトキンソン
  S・プレボ
AUS
B
 スバル・インプレッサWRC2007 1分06秒1
3  *J-M・ラトバラ
 M・アンティラ
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 1分39秒7
4  *M・ヒルボネン
 J・レーティネン
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 3分38秒7
5  *H・ソルベルグ
 C・メンケルド
N
N
 フォード・フォーカスRS WRC07 4分57秒9
6  *M・ウィルソン
 S・マーチン
GB
GB
 フォード・フォーカスRS WRC07 6分28秒9
7  *F・ヴィラグラ
 J-P・コンパンク
RA
RA
 フォード・フォーカスRS WRC07 19分03秒0
8  R・トリヴィノ
 C・サロム
MEX
E
 プジョー・206 WRC 21分17秒3
9  S・オジャー
 J・イングラッシア
F
F
 シトロエン・C2 S1600 25分24秒9
10  J・モルダー
 F・ミクロッテ
EE
B
 スズキ・スイフトS1600 26分56秒8
15  B・グエラ
 S・ゴンザレス
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション(N1位) 33分19秒7
18  R・サルガド
 D・サルガド
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション(N2位) 38分54秒7
19  J-I・デ・イザウリエタ
 M・ピメンテル
MEX
MEX
 三菱ランサーエボリューション(N3位) 40分23秒0
国籍:AUS=オーストラリア、B= ベルギー、CR=コスタリカ、E=スペイン、EE=エストニア、F=フランス、
FIN=フィンランド、GB=イギリス、MC=モナコ、MEX=メキシコ、N=ノルウェー、RA=アルゼンチン
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差
*マニュファクチャラー対象ドライバー
N=グループN

■2008年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  M・ヒルボネン  フォード 21
2  S・ローブ  シトロエン 20
3  J-M・ラトバラ  フォード 16
4  C・アトキンソン  スバル 14
5  G・ガリ  フォード 9
6  P・ソルベルグ  スバル 9
7  F・デュバル  フォード 5
8  A・ミケルソン  フォード 4
9  H・ソルベルグ  フォード 4
10  D・ソルド  シトロエン 3
12  J・ハンニネン  三菱自動車 1
1  BP−フォード Abu Dhabi WRT 37
2  スバルWRT 25
3  シトロエン・トタルWRT 25
4  ストバート VK・Mスポーツ・フォードRT 19
5  Munchi's・フォード・ワールドラリーチーム 6
6  スズキ・WRT 5


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