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RALLI ART

Report
2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第16戦(最終戦)
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第8戦(最終戦)
ラリー・グレートブリテン

12月1日(土) 第2レグ
スワンジー〜スワンジー(総走行距離 504.50km)
SS7〜13(SS総走行距離 140.80km)


三菱ランサーエボリューションのG・ウィルクスがPWRC1位を堅持
PWRCトップ5をランサーエボリューションが占める
三菱ランサーエボリューション
G・ウィルクス / P・プフ










三菱ランサーエボリューション
M・ヒギンス / S・マーチン










三菱ランサーエボリューション
J・ハンニネン / M・マルックラ
 2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第16戦およびプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第8戦ラリー・グレートブリテンは12月1日(土)に第2レグとして合計7本のSSが行われ、三菱ランサーエボリューションで出場のガイ・ウィルクス(イギリス)が合計タイム2時間31分51秒4で第1レグに続いてPWRC1位(グループN1位)となった。PWRC2位(グループN2位)はマーク・ヒギンス(イギリス、ランサーエボリューション)、PWRC3位(グループN3位)はユッホ・ハンニネン(フィンランド、ランサーエボリューション)という結果になった。なお、WRC総合1位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC07)、総合2位はマーカス・グロンホルム(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC07)、総合3位はセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)となっている。

 ラリー・グレートブリテン、2日目もまた安定しない天候下で行われた。路面は時々降る雨で全般的にウェット。しかし、第1レグのように霧が視界を妨げるような状況にはならず、走行条件はそれほど悪化はしなかった。第2レグはウェールズのカーディフおよびスワンジーの北に位置するミリタリーエリアで3本のコースを2回づつ走るというステージ構成。そして、1日の最後にはカーディフのミレニアム・スタジアムで全長1.1kmのショートステージを実施。合計7本となるSSの合計距離は104.48kmとなった。

 第2レグでも安定した速さを示し、PWRC首位の座をしっかりと守ったのは第1レグ中盤でラリーリーダーとなったウィルクスだ。ウィルクスは速さと安定性を両立させた巧みな走りでPWRC2位のグインダフ・エヴァンス(イギリス、三菱ランサーエボリューション)に対するリードを僅差ながら堅持。チームメイトであり最大のライバルでもあったエヴァンスがSS11でギヤボックスのトラブルによりリタイアしたことで、楽な精神状態で残るステージを走りきった。「マシンの調子は最高、天気も昨日ほど悪くはなく午前中はほとんど雨に見舞われなかったために走りを楽しむことができました。今日2本目のSS8ではリズムを失ってタイムが伸びませんでしたが、以降は自分の走りをできたと思います。PWRCレギュラー出場の選手たちを上まわるタイムを出せていることで、自分の速さを証明することができたのが嬉しいですね」と、ウィルクスは笑顔で1日をふり返った。

 第1レグでトップを走りつつも3本のタイヤをパンクさせ4位に順位を落としたヒギンスは、2本のベストタイムをマークするなど速いペースで7本のSSを走破。第2レグが終了した時点でPWRC2位にまで順位を回復した。ヒギンスは「今回はPWRCでの順位も重要ですが、実はイギリス国内ラリー選手権のタイトルもこのイベントにはかかっています。私がチャンピオンとなるためには、優勝したうえでウィルクスが3位以下とならなければならない。ですが、彼がラリーをリードしている今の状況で、大きなリスクを犯してまで差を縮める意味はありません。逆転を狙って必要以上の走りをして、もしリタイアでもしてしまったら元も子もありませんからね。とにかくリタイアしないように、確実に走ることが重要なのです」と語っている。

 PWRC3位は、ハンニネン。視界を遮っていた霧が第2レグでは出なかったことでハンニネンは本来の速さを発揮。2度のPWRCベストタイムをマークし2位ヒギンスに19秒4差の3位で、最終日のさらなるポジションアップを狙う。また、2007年はFIAジュニアラリー選手権(JRC)に4戦出場し、2ポイントでシリーズ17位となった26才の注目の若手ドライバーであるアレッサンドロ・ベッテガ(イタリア、ランサーエボリューション)は、経験の浅さをものともせずにコンスタントなペースで走行。SS8ではペースノートの作成ミスにより大ジャンプでハードランディング。足まわりとサンプガードにダメージを負ってタイムをロスしたが、それでもPWRC4位で第2レグを走りきった。

 なお、前日にSS5でコースオフし、サスペンションにダメージを負ってレグリタイアとなったガブリエル・ポッゾ(アルゼンチン、ランサーエボリューション)は、マシンの負ったダメージが大きく完全にリタイアとなった。これにより2007年のPWRCドライバーズチャンピオンは新井敏弘(スバル・インプレッサ)が獲得することとなった。

 ラリー・グレートブリテン3日目、最終日となる第3レグは、スワンジーの北西エリアで2本のコースを2回づつ走行する。4本のSSの合計距離は114.26kmと最終日としては十分に長く、選手たちにとっては決して気を抜くことができない1日となる。

■PWRC【第2レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  G・ウィルクス
 P・プフ
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション 2時間31分51秒4
2  M・ヒギンス
 S・マーチン
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション 1分07秒7
3  J・ハンニネン
 M・マルックラ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション 1分27秒1
4  A・ベッテガ
 S・スキャットリン
I
I
 三菱ランサーエボリューション 4分03秒8
5  A・アラウージュ
 M・ラマルホ
P
P
 三菱ランサーエボリューション 5分34秒1
6  D・ヒギンス
  L・トーマス
GB
GB
 スバル・インプレッサ 6分15秒1
7  A・アイグナー
 K・ウィチャ
A
D
 三菱ランサーエボリューション 7分20秒5
8  M・バルダッチ
 G・アグネス
RSM
I
 スバル・インプレッサ 7分48秒5
9  E・ヴェルトゥノフ
 C・トロシキン
RUS
RUS
 スバル・インプレッサ 11分08秒2
10  S・フォズテク
 M・エルンスト
CZ
CZ
 三菱ランサーエボリューション 14分51秒6
13  G・エヴァンス
 H・ルイス
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション 20分03秒3
18  H・パドン
 J・ケンナード
NZ
NZ
 三菱ランサーエボリューション 48分57秒4
19  M・ラウーム
 K・クラーグ
E
E
 三菱ランサーエボリューション 49分45秒4
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差

■WRC【第2レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *M・ヒルボネン
 J・レーティネン
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 2時間16分27秒3
2  *M・グロンホルム
  T・ラウティアイネン
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 35秒5
3  *S・ローブ
 D・エレナ
F
MC
 シトロエンC4 WRC 1分15秒0
4  *P・ソルベルグ
 P・ミルズ
N
GB
 スバル・インプレッサWRC2007 2分26秒3
5  *D・ソルド
 M・マルティ
E
E
 シトロエンC4 WRC 2分56秒9
7  M・ウィルソン
 M・オル
GB
GB
 フォード・フォーカスRS WRC06 5分49秒9
6  *C・アトキンソン
  S・プレボ
AUS
B
 スバル・インプレッサWRC2007 5分59秒9
8  **M・ストール
 L・ミノー
A
A
 シトロエン・クサラWRC 6分55秒4
9  X・ポンス
 X・アミーゴ
E
E
 スバル・インプレッサWRC2007 7分46秒4
10  M・オストベルグ
 O-K・アンネルド
N
N
 フォード・フォーカス WRC 9分28秒6
14  G・ウィルクス
 P・プフ
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション(N1位,P1位) 16分24秒1
15  M・ヒギンス
 S・マーチン
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション(N2位,P2位) 16分31秒8
16  J・ハンニネン
 M・マルックラ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション(N3位,P3位) 16分51秒2
国籍:A=オーストリア、AUS=オーストラリア、CZ=チェコ、E=スペイン、FIN=フィンランド、F=フランス、
GB=イギリス、I=イタリア、N=ノルウェー、NZ=ニュージーランド、P=ポルトガル、PL=ポーランド、
Q=カタール、RA=アルゼンチン、RSM=サンマリノ、RO=ルーマニア、S=スウェーデン
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
N=グループN、P=プロダクションカー選手権 (PWRC)

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