MITSUBISHI MOTORS

RALLI ART

Report
2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第14戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦
「ラリージャパン」

10月27日(土)第2レグ  天候:曇り
帯広〜帯広(総走行距離 616.46km)
SS 11〜20(SS総走行距離 146.68km)


WRC第14戦・PWRC第6戦ラリージャパン第2レグ
三菱ランサーエボリューションを駆る田口勝彦がグループN1位を堅持
G.ポッゾがPWRCトップに浮上、奴田原文雄はSS14でコースアウト、リタイアに
三菱ランサーエボリューション
田口勝彦 / M・ステイシー










三菱ランサーエボリューション
G・ポッゾ / D・スティロ










三菱ランサーエボリューション
A・アラウージュ / M・ラマルホ
 2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第14戦およびプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦ラリージャパンは10月27日(土)に第2レグとして10本のSSが行われ、三菱ランサーエボリューションで出場のガブリエル・ポッゾ(アルゼンチン、ランサーエボリューション)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム2時間41分15秒9でPWRC1位(グループN2位)となった。PWRC2位(グループN3位)は鎌田卓麻(スバル・インプレッサ)、PWRC3位(グループN4位)はレゼック・カザジュ(ポーランド、スバル・インプレッサ)。PWRCエントリーを行っていないマシンを含むグループN全体では田口勝彦(ランサーエボリューション)が第1レグに続いて1位を守り、総合順位でもポイント圏内の8位につけている。なお、WRC総合1位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC07)、総合2位はダニエル・ソルド(スペイン、シトロエンC4WRC)、総合3位はヘニング・ソルベルグ(ノルウェー、フォード・フォーカスRS WRC06)となっている。

 第1レグの夜から強く降り出した雨は十勝の山々を濡らした。朝には雨も上がり、第2レグオープニングのSS11陸別では少し雨が降ったものの、それ以外は曇り空が続いた。しかし、用意された10本のSSはすべてウェットで非常に滑りやすく難しいコースコンディションとなった。PWRCを含むグループN全体をリードする田口は非常に落ち着いたドライビングで次々とステージをクリアしていく。すでに第1レグの終了時点でグループN2位との差は大きく開いており、リスクを犯してプッシュする必要はない。田口は注意深くドライビングすることを心がけ、ややペースを落として10本のSSを走り抜けた。それでもSS18ではグループNベストタイムを刻むなどスピードは衰えない。結果、田口は第2レグの終了時点でグループN2位のポッゾに56秒7差をつけることに成功。WRCグループN初優勝に向けてさらに一歩前進した。田口は「雨で路面は非常に滑りやすくなっていたので、とにかくミスをしないように心がけました。マシンもタイヤ(BFグッドリッチ)も万全なので自信はあったのですが、SS14で奴田原文雄選手(ランサーエボリューション)がコースアウトしたのを知って少し動揺しました。彼は私とチームの母体が同じで、PWRCをリードしていましたし、とても残念です。午前中のSSでは最後にサスペンションが抜け気味となってしまいましたが、日中のサービスで交換して午後のSSは問題なく走ることができました。グループNをリードしているというプレッシャーは特になく、このまま最後まで行きたいと思います」と、コメント。最終日となる第3レグでも1位の座を守り抜く自信を示した。

 第1レグでPWRCのトップに立った奴田原は、残念ながらSS14でコースアウト。マシンの損傷が大きく第2レグが終了するまでに修復ができないとチームは判断し、リタイア届けを提出した。奴田原はさすがに落ち込んだ表情で「SS14をスタートしてすぐ、3つ目の下り右コーナーでした。3速ギヤでコーナーに入ったところマシンが大きく滑ってしてしまい、カウンターステアを当てたのですがスライドが止まらずアウト側にあったガードポールに左側のリヤドアをヒットさせてしまいました。とくに難しいコーナーではなかったのですが、さらに先のほうにある難易度の高いコーナーのほうに意識が行ってしまっていたのかもしれません。非常に残念ですが、気持ちを切り換えて次戦のラリー・アイルランドにのぞみたいと思います」と、語っていた。

 奴田原がリタイアしたことで、PWRCトップに立ったのはポッゾだ。「コースはとても滑りやすく、路面のミューが刻々と変わる難しいコンディションでした」と、ポッゾ。しかしポッゾは集中力を最後まで途切らせることなく、PWRC2位につける鎌田の追い上げをかわしてPWRC1位のポジションを守りきった。

 なお、第1レグでPWRC3位につけていたアルミンド・アラウージュ(ポルトガル、ランサーエボリューション)はSS12をスタートしてすぐに右前輪がパンク、タイヤ交換によるタイムロスでPWRC4位(グループN6位)に順位を落としてしまった。

 また、第1レグでWRC総合2位につけていたセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4WRC)、同総合3位につけていたヤリ-マーティ・ラトバラ(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC07)はともにSS13でコースアウトによりレグリタイア。 クサビエ・ポンス(スバル・インプレッサWRC2007)はSS12でコースアウトによりリタイアするなど、ラリージャパンは第2レグも荒れた展開となった。

 ラリージャパン3日目となる第3レグは、10月28日(日)に7本のSSが行われる。大会の最終SSとなる1本の帯広スーパーSSを含むSSの合計距離は97.33km、リエゾン(移動区間)を含む第3レグ全体での総走行距離は387.75kmとなっている。

■PWRC【第2レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  G・ポッゾ
 D・スティロ
RA
RA
 三菱ランサーエボリューション 2時間41秒16秒0
2  鎌田 卓麻
 加勢 直毅
J
J
 スバル・インプレッサ 1分42秒5
3  L・カザジュ
 C・パリー
P
GB
 スバル・インプレッサ 3分16秒8
4  A・アラウージュ
 M・ラマルホ
P
P
 三菱ランサーエボリューション 4分01秒8
5  E・ヴェルトゥノフ
 C・トロシキン
RUS
RUS
 スバル・インプレッサ 5分56秒0
6  M・ヒギンス
 M・スコット
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション 6分51秒9
7  C-S・デビッド
 M・E・ベルディ
RO
RO
 三菱ランサーエボリューション 10分19秒7
8  P・フローディン
 M・アンダーソン
S
S
 スバル・インプレッサ 13分37秒4
9  A・ファラ
 N・アレナ
HKJ
I
 三菱ランサーエボリューション 15分38秒7
10  池町佳生
 安藤貞敏
J
J
 スバル・インプレッサ 16分05秒5
11  J・ハンニネン
 M・マルックラ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション 20分25秒6
12  新井 敏弘
 T・サーカム
J
NZ
 スバル・インプレッサ 22分15秒4
13  P・スポイロス
 D・ジラウデット
CY
F
 スバル・インプレッサ 23分03秒1
14  ☆S・マリーニ
 T・サンドロニ
I
I
 三菱ランサーエボリューション 43分32秒2
15  ☆M・ラウーム
 K・クラーグ
E
E
 三菱ランサーエボリューション 45分24秒8
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計

■WRC【第2レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *M・ヒルボネン
 J・レーティネン
FIN
FIN
 フォード・フォーカスRS WRC07 2時間26分28秒9
2  *D・ソルド
 M・マルティ
E
E
 シトロエンC4 WRC 38秒2
3  **H・ソルベルグ
 C・メンケルド
N
N
 フォード・フォーカスRS WRC06 1分51秒7
4  **L-P・コンパンク
 J-M・ボルタ
RA
RA
 フォード・フォーカスRS WRC06 5分05秒6
5  M・ウィルソン
 M・オル
GB
GB
 フォード・フォーカスRS WRC06 5分27秒3
6  **M・ストール
 L・ミノー
A
A
 シトロエン・クサラWRC 5分59秒7
7  **F・ヴィラグラ
 J・L・ディアス
RA
RA
 フォード・フォーカスRS WRC06 7分26秒6
8  田口勝彦
 M・ステイシー
J
A
 三菱ランサーエボリューション(N1位) 13分50秒4
9  G・ポッゾ
 D・スティロ
RA
RA
 三菱ランサーエボリューション(N2位、P1位) 14分47秒17
10  鎌田 卓麻
 加勢 直毅
J
J
 スバル・インプレッサ 16分29秒6
12  石田雅之
 清田恵次
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N5位) 18分31秒2
12  A・アラウージュ
 M・ラマルホ
P
P
 三菱ランサーエボリューション(N6位、P4位) 18分48秒9
18  岩下英一
 高橋昭彦
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N10位) 20分54秒5
20  M・ヒギンス
 M・スコット
GB
GB
 三菱ランサーエボリューション(N12位、P6位) 21分39秒0
22  大嶋治夫
 井手上達也
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N14位) 23分53秒1
23  福永 修(CMSC大阪)
 奥村久継
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N15位) 24分05秒3
24  田口幸宏(CMSC埼玉)
 佐藤 忠宜
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N16位) 24分33秒3
25  C-S・デビッド
 M・E・ベルディ
RO
RO
 三菱ランサーエボリューション(N17位、P7位) 25分06秒8
27  増村 淳
 渡辺孝次
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N18 位) 27分47秒7
29  A・ファラ
 N・アレナ
HKJ
I
 三菱ランサーエボリューション(N20位、P9位) 30分25秒8
30  中村 貢
 藤嶋義孝
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N21位) 35分34秒7
33  J・ハンニネン
 M・マルックラ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション(N24位、P11位) 35分12秒7
36  三谷義和
 新井正和
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N27位) 38分35秒4
37  南野 保
 P・サント
J
NZ
 三菱ランサーエボリューション(N28位) 39分21秒6
40  池田徹矢
 美馬純一
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N29位) 39分59秒6
41  M・カールフス
 R・バウアー
D
D
 三菱ランサーエボリューション(N30位) 40分10秒7
44  斎藤 断
 遠藤 彰
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N33位) 41分40秒2
45  青木光広
 青木郁香
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N34位) 41分44秒3
48  ☆番場 彬
 林 哲
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N37位) 45分46秒4
55  福本正道
 梅野英城
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N41位) 58分27秒4
56  S・マリーニ
 T・サンドロニ
I
I
 三菱ランサーエボリューション(N42位、P14位) 58分29秒3
58  ☆吉谷久俊
 山北 研二
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N43位) 59分29秒6
59  ☆M・ラウーム
 K・クラーグ
E
E
 三菱ランサーエボリューション(N44位、P15位) 1時間00分11秒9
62  ☆星野 博(CMSC群馬)
 佐藤茂樹
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N46位) 1時間06分04秒7
63  ☆今井 聡
 神作千鶴子
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N47位) 1時間06分10秒8
64  秋葉貴之(CMSC道北)
 伊勢谷巧
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N48位) 1時間08分10秒4
66  吉井崇博
 鍋倉正彦
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N49位) 1時間15分52秒3
67  松井 悠
 田巻明宏
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N50位) 1時間19分33秒6
74  福沢曜子
 安江照明
J
J
 三菱ランサーエボリューション(N56位) 1時間51分27秒3
国籍:A=オーストリア、AUS=オーストラリア、CY=キプロス、D=ドイツ、E=スペイン、
FIN=フィンランド、F=フランス、GB=イギリス、HKJ=ヨルダン、I=イタリア、
N=ノルゥェー、P=ポルトガル、RA=アルゼンチン、S=スウェーデン

1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差

*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
N=グループN、P=プロダクションカー選手権 (PWRC)
☆=スーパーラリー規定により第3レグ以降に出走予定

CMSC(コルトモータースポーツクラブ)は、三菱車愛好者を中心としたJAF登録クラブで、
東京の本部(会長:木全 巖)および全国25支部(各々独立JAF登録クラブ)から構成され、現在約700名の会員が活躍している。

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