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Report
2007年FIA世界ラリー選手権 第11戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権 第5戦
ラリー・ニュージーランド

8月28日(火) 事前情報

2007年PWRC第5戦「ラリー・ニュージーランド」に
11台の三菱ランサーエボリューションが出場
J・ハンニネンや奴田原文雄など実力派の選手たちが優勝を目指す
三菱ランサーエボリューション
J・ハンニネン / M・マルックラ
アクロポリスラリー









三菱ランサーエボリューション
奴田原 文雄 / D・バリット
ラリー・アルゼンチン









三菱ランサーWRC05
U・アーヴァ / K・シック
ラリー・フィンランド
 2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)シリーズの第5戦となるラリー・ニュージーランドが8月31日(金)、WRC(世界ラリー選手権)第11戦の併催イベントとしてニュージーランド北島のハミルトンで開幕する。そして、このイベントには奴田原文雄をはじめとする11人のPWRC登録ドライバーがグループN仕様のランサーエボリューションでエントリー。
PWRC選手権登録以外のグループNマシンやグループA、WRカーも含めると、全68台のエントリー中30台もの三菱車がエントリーリストに名を連ねている。

 前戦PWRC第4戦アクロポリスラリーが行われたのは6月の第1週。長いインターバルを経てPWRCのトップドライバーたちが南半球に終結する。いよいよシリーズ後半戦のスタートだ。ラリー・ニュージーランドは去年、ホストタウンをそれまでのオークランドからハミルトンへと移して開催された。今年もラリーはハミルトンを中心に行われるが、開催時期は去年の11月中旬から8月下旬へと変更された。この時期、南半球のニュージーランドは冬のまっただ中で最低気温は摂氏11〜14度、最高気温は摂氏15〜17度程度に留まる。雨が降る可能性が高く、場所や時間帯によっては濃霧がたちこめることも。路面コンディションも移ろいやすいことから、出場選手たちには様々な走行条件に対応する力が求められる。

 オークランドから南へ約100km、農業や牧畜を主産業とするハミルトン周辺に良質なグラベル(未舗装路)ステージが用意された。SS(スペシャルステージ=競技区間)の数は再走ステージやスーパーSSも含めて全部で18本。大部分のSSは2006年大会と同じルートを使用し、全般的には中高速のワインディングロードが主体となっている。

 そして今年、PWRC優勝が期待されているのがユホ・ハンニネン(フィンランド、ランサーエボリューション)だ。ハンニネンは2006年大会、ラリー・ニュージーランド初出場ながらPWRCを含めたグループN全体で2位に入るという活躍を見せた。それだけに、ペースノートの完成度がさらに高まるであろう今年はPWRC優勝が期待される。ハンニネンは現在ランキング10位だが第3戦アルゼンチンでは3位入賞を果たし、PWRCが開催されないWRC第3戦ノルウェー、第7戦イタリア、第9戦フィンランドではWRCカーのランサーWRC05を駆り、イタリアでは8位入賞を果たしている。

 2006年全日本ラリー選手権王者の奴田原文雄(ランサーエボリューション)も注目すべき存在だ。奴田原は2006年PWRCドライバーズ選手権2位、去年のラリー・ニュージーランドではPWRC6位という成績を残している。今年に関してはこれまで3戦に出場してベストリザルトは第2戦スウェーデンでの5位とシリーズランキングも12位。だが、奴田原はこのラリー・ニュージーランドで今季最高位更新を狙っている。奴田原は「第4戦アクロポリス・ラリーには全日本ラリー選手権と日程が重なってしまったため出場できなかったので、私にとっては5月上旬の第3戦ラリー・アルゼンチン以来約4ヶ月ぶりのPWRCとなります。今年は全日本ラリー選手権も含めて満足すべき成績を残せていないので、今回は何としても頑張りたいですね。フィジカルトレーニングやマシンの準備など事前にできる限りのことはしました。このラリー・ニュージーランドで良い結果をおさめて、シーズンの流れを一気に変えたいと思います」と、ラリーに対する意気込みを述べている。

 アルゼンチンのガブリエル・ポッゾ(ランサーエボリューション)も注目すべきドライバーだ。ポッゾは第3戦ラリー・アルゼンチンではPWRC4位、第4戦アクロポリスラリーではPWRC7位と現在連続してポイントを獲得しており、現在ランキング9位。ここニュージーランドでもポイント獲得の期待がかかる。

 他のPWRCランサーエボリューション勢ではポルトガルラリー選手権チャンピオンで現在PWRCシリース13位のアルミンド・アラウージュ(ポルトガル)や、22歳の若手のスチュワート・ジョーンズ(イギリス)にとっては今回が初のラリー・ニュージーランド出場となる。前後左右上下と三次元的にねじれたニュージーランドのグラベルロードを彼らがどのように攻略するか、非常に興味深いところだ。なお、シリーズランキング2位のマーク・ヒギンス(イギリス)、同6位のフェデリコ・ヴィラグラ(アルゼンチン)、同7位のアンドレアス・アイグナー(オーストリア)は今回のラリーはスキップしている。

 また、PWRCエントリーではないながらもグループNランサーエボリューションを駆るアリスター・マクレー(イギリス)、地元ニュージーランドの強豪クリス・ウェストやヘイデン・パドンらがグループNの最上位フィニッシュを静かに狙っている。

 ラリーは8月30日(木)、ハミルトン市内で行われるセレモニースタートで開幕。その後8月31日(金)から9月2日(日)まで3日間にわたってミステリークリークのサービスパークを中心に競技が行われる。8月31日(金)の第1レグは5本のSSが行われ、その合計距離は127.52km。9月1日(土)の第2レグは6本のSSが行われ、その合計距離は130.1km。ラリー最終日となる9月2日(日)の第3レグは7本のSSが行われ、その合計距離は95.94km。3日間合計でSSの数は18本でトータル353.56km。リエゾン(移動区間)も含めたラリー全体の総走行距離は1255.98kmとなっている。

■WRCの主なエントリー
No.
ドライバー
車両(WRC=ワールドラリーカー)
1  *S・ローブ(F)  シトロエンC4 WRC
2  *D・ソルド(E)  シトロエンC4 WRC
3  *M・グロンホルム(FIN)  フォード・フォーカスRS WRC06
4  *M・ヒルボネン(FIN)  フォード・フォーカスRS WRC06
5  **M・ストール(A)  シトロエン・クサラWRC
7  *P・ソルベルグ(N)  スバル・インプレッサWRC2007
8  *C・アトキンソン(AUS)  スバル・インプレッサWRC2007
9  **J-M・ラトバラ(FIN)  フォード・フォーカスRS WRC06
10  **H・ソルベルグ(N)  フォード・フォーカスRS WRC06
11  **L-P・コンパンク(RA)  フォード・フォーカスRS WRC06
12  **F・ヴィラグラ(RA)  フォード・フォーカスRS WRC06
14  X・ポンス(E)  スバル・インプレッサWRC2007
15  U・アーヴァ(EST)  三菱ランサーWRC05
16  M・ウィルソン(GB)  フォード・フォーカスRS WRC06
*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
■PWRCのエントリー
No.
ドライバー
車両
31  新井敏弘 スバル・インプレッサ
32  S・ジョーンズ(GB) 三菱ランサーエボリューション
33  L・バルダッチ(RSM) スバル・インプレッサ
35  奴田原文雄 三菱ランサーエボリューション
36  J・ハンニネン(FIN) 三菱ランサーエボリューション
37  P・スポイロス(CY) スバル・インプレッサ
38  R・メイソン(NZ) スバル・インプレッサ
39  N・アルアティヤ(Q) スバル・インプレッサ
42  E・ヴェルトゥノフ(RUS) スバル・インプレッサ
43  A・ジェベブ(SLO) 三菱ランサーエボリューション
44  F・フリシエロ(I) 三菱ランサーエボリューション
45  M・バルダッチ(RSM) スバル・インプレッサ
46  A・アラウージュ(P) 三菱ランサーエボリューション
48  A・ファラ(HKJ) 三菱ランサーエボリューション
49  S・フォズテク(CZ) 三菱ランサーエボリューション
50  P・フローディン(S) スバル・インプレッサ
51  M・ラウーム(EST) 三菱ランサーエボリューション
52  鎌田卓麻 スバル・インプレッサ
53  N・マクシェア(GB) スバル・インプレッサ
54  G・ポッゾ(RA) 三菱ランサーエボリューション
59  H・パドン(NZ) 三菱ランサーエボリューション
60  E・ギルモア(NZ) スバル・インプレッサ
A=オーストリア、AUS=オーストラリア、CY=キプロス、CZ=チェコ、E=スペイン、EST=エストニア、 FIN=フィンランド、F=フランス、GB=イギリス、HKJ=ヨルダン、I=イタリア、 N=ノルゥェー、NZ=ニュージーランド、P=ポルトガル、Q=カタール、 RA=アルゼンチン、RUS=ロシア、RSM=サンマリノ、S=スウェーデン、SLO=スロベニア


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