MITSUBISHI MOTORS

RALLI ART

Report
2007年FIA世界ラリー選手権 第9戦
ラリー・フィンランド

8月2日(木)〜8月5日(日) 第1〜第3レグ
ユヴァスキラ〜ユヴァスキラ(総走行距離 1375.15km)
SS1〜23(SS総走行距離 360.34km)


WRC第9戦ラリー・フィンランド
4台のWRカー、ランサーWRC05が出場し、U・アーヴァが総合7位でフィニッシュ
グループNはランサーエボリューションのM・ネイクサンスが3位
三菱ランサーWRC05
U・アーヴァ / K・シック















三菱ランサーエボリューション
M・ネイクサンス / M・ジェカブソン
 2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが8月2日(木)から5日(日)にかけて行われ、WRカーの「ランサーWRC05」で出場したウルモ・アーヴァ(エストニア)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム3時間5分5秒7で総合7位に、同じくカイ・クイスティラ(フィンランド)が13位となった。また、グループNではランサーエボリューションで出場したマリス・ネイクサンス(ラトビア)がグループN3位(総合20位)を獲得。なお、WRC総合優勝はマーカス・グロンホルム(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)で今季4勝目、総合2位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)、総合3位はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4 WRC)となっている。

 2007年WRCは6月1〜3日のアクロポリスラリーで前半の8戦を終了後、約2ヶ月間のインターバルに突入。そして8月の第1週に行われた第9戦ラリー・フィンランドで後半戦がスタートした。WRCを代表する伝統の1戦であり、SSのほとんどが超高速グラベル(非舗装)であることから非常に難易度は高い。ラリーの中心となるサービスパークは例年どおりユヴァスキラに置かれたが、新しいコースが盛り込まれコースは約40%がリニューアルされた。ラリーウィークが始まると天候は悪化し、レッキ(コースの事前試走)の時には激しい雨が降り続きコースは完全にウェットに。木曜日のシェイクダウンが始まるころには雨も止み路面は乾きはじめたが、一部は湿ったまま。非常に滑りやすい路面状態でラリー・フィンランドはスタートした。

 今回のラリー・フィンランドでは4台のランサーWRC05がエントリーをして話題を集めた。いずれも車両をレンタルして出場のプライベーターで、PWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)でグループN仕様のランサーエボリューションを駆り活躍するユホ・ハンニネン(フィンランド)、WRC第8戦アクロポリスラリーで初めてランサーWRC05のステアリングを握ったウルモ・アーヴァ(エストニア)、2004年に三菱自動車ワークスチームの一員としてランサーWRC04でWRCを戦った経験もあるクリスチャン・ソルベルグ、そしてフィンランド国内選手権を追う35歳のカイ・クイスティラの4人だ。

 ラリーが始まって早々、活躍が期待されていたソルベルグがリタイアの憂き目にあってしまった。SS2のゴール付近でソルベルグはコースを外れ、マシンに大きなダメージを負ってしまったのである。また、安定した走りで9位をキープしていたハンニネンは、8位に浮上したSS13の直後のSS14でエンジンにトラブルが発生。競技続行不可能となり残念ながらリタイアとなってしまった。

 一方、アーヴァは有名なオウニンポウヤのステージでジャンプの着地の際にステアリング系を痛めた以外は、とくに大きなトラブルやアクシデントもなく走行。全部で23本用意されたSSを最後まで安定したペースで走りきりランサーWRC05を総合7位へと導いた。ラリー終了後アーヴァは「ラリー・フィンランドに出場する前に、ランサーWRC05で地元エストニアの国内選手権に出場し優勝することができました。マシンの特性にも慣れたことで、ラリー・フィンランドでも良い走りができたと思います。ランサーWRC05はトラブルフリーで安心してアタックすることができましたが、自分が作成したペースノートの完成度が今ひとつだったのが少し残念です」と、コメント。ユヴァスキラのサービスパークで行われたセレモニー・フィニッシュではエストニアから訪れた多数のファンの声援に力強いガッツポーズで応えた。

 グループNではパトリック・フローディン(スウェーデン、スバル・インプレッサ)が優勝、テーム・アルミネン(フィンランド、スバル・インプレッサ)が2位、そしてランサーエボリューションのネイクサンスが3位となった。第1レグではグループN9位だったが、徐々に順位を上げて第2レグでは6位、そして最終的には3位を獲得した。ネイクサンスは2004年以来となるWRCで、ラリー・フィンランドに関しては2度目のエントリーであることを考えればおおいに健闘したといえるだろう。

 なお、併催イベントのJRC(FIAジュニアラリー選手権)ではパトリック・サンデル(スウェーデン、ルノー・クリオ)が今シーズン初優勝を飾っている。

 WRC次戦はドイツで行われる第10戦ラリー・ドイツ。後半戦最初のターマックイベントとして8月16日(木)から19日(日)にかけて古都トリアーを中心に開催されるこのラリーは、JRCの第5戦が併催される。

■WRC【第3レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *M・グロンホルム / T・ラウティアイネン  フォード・フォーカスRS WRC07 2時間57分26秒1
2  *M・ヒルボネン / J・レーティネン  フォード・フォーカスRS WRC07 24秒2
3  *S・ローブ/ D・エレナ  シトロエンC4 1分09秒9
4  *C・アトキンソン / G・マクニール  スバル・インプレッサWRC2007 3分02秒8
5  **H・ソルベルグ / C・メンケルド  フォード・フォーカスRS WRC06 4分29秒4
6  X・ポンス / X・アミーゴ  スバル・インプレッサWRC2007 7分00秒5
7  U・アーヴァ / K・シック  三菱ランサーWRC05 7分39秒6
8  M・オストベルグ / O-K・アンネルド  スバル・インプレッサWRC S10 9分31秒9
9  G・ウィルクス / P・プフ  フォード・フォーカスRS WRC05 9分39秒4
10  M・ウィルソン / M・オル  フォード・フォーカスRS WRC06 11分13秒4
13  K・クイスティラ / K・ヨキネン  三菱ランサーWRC05 16分30秒2
15  P・フローディン / M・アンダーソン  スバル・インプレッサ(N1位) 20分35秒7
17  T・アルミネン / S・ヴァーマヴオ  スバル・インプレッサ(N2位) 24分11秒1
20  M・ネイクサンス / M・ジェカブソン  三菱ランサーエボリューション(N3位) 29分45秒7
 1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
N=グループN

■2007年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  M・グロンホルム  フォード 75
2  S・ローブ  シトロエン 62
3  M・ヒルボネン  フォード 57
4  D・ソルド  シトロエン 28
5  H・ソルベルグ  フォード 28
6  P・ソルベルグ  スバル 26
7  C・アトキンソン  スバル 20
8  J-M・ラトバラ  フォード 12
9  D・カールソン  シトロエン 9
10  M・ストール  シトロエン 9
11  T・ガルデマイスター  三菱自動車 8
17  J・ハンニネン  三菱自動車 1
1  *BP-フォードWRT 132
2  *シトロエン・トタルWRT 92
3  *スバルWRT 48
4  **ストバート・Mスポーツ・フォードRT 45
5  **OMV・クロノス・シトロエンWRT 27
6  **MUNCHI'S フォードRT 6
*マニュファクチャラー
**マニュファクチャラーチーム
TOP
MOTOR SPORTS