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RALLI ART

Report
2007年FIA世界ラリー選手権 第6戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第3戦
ラリー・アルゼンチン

5月6日(日) 最終・第3レグ
カルロス・パス〜カルロス・パス(総走行距離 417.09km)
SS19(A)〜23(SS総走行距離 82.40km)


PWRC第3戦・WRC第6戦ラリー・アルゼンチン第3レグ
三菱ランサーエボリューションのF・ヴィラグラがPWRC、グループN優勝
上位10台中7台を三菱ランサーエボリューションが占める
三菱ランサーエボリューション
F・ヴィラグラ / D・カルレット












三菱ランサーエボリューション
J・ハンニネン / M・マルックラ

 2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第3戦およびFIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・アルゼンチンは5月6日(日)に第3レグとして5本のSSが行われ、三菱ランサーエボリューションで出場のフェデリコ・ヴィラグラ(アルゼンチン)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム3時間8分53秒7でPWRC優勝、グループNでも優勝した。PWRC2位(グループN2位)は新井敏弘(スバル・インプレッサ)、PWRC3位(グループN3位)はユホ・ハンニネン(フィンランド、ランサーエボリューション)。なお、WRC総合優勝はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4 WRC)、総合2位はマーカス・グロンホルム(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)、総合3位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)となっている。

 夜中に降った激しい雨でステージはウェット。ラリー・アルゼンチンの最終日を飾るエル・コンドルやミナ・クラベロといった伝統の名ステージは路面が雨でぬかるみ、しかもコースは一部が濃い霧で覆われるなど非常に難しいコンディションとなった。第3レグは本来4本のSSで戦われる予定だったが、濃霧による飛行機遅延の影響で第1レグの7本のSSがキャンセルされたことによりWRCの最低走行距離規定(全SS走行距離の66%)を満たすため急きょ1本のSSを追加。スタート時間を予定よりも早め、SS20で使用する全長23.18kmのミナ・クラベロのステージをSS19(A)として2回走るというレイアウトが採用された。

 第2レグで2位の新井を抑えてPWRCトップに立ったヴィラグラは、2.6秒のリードを守るべくオープニングのSS19(A)で全開アタックを敢行。新井との差を9.4秒に広げた。続くSS19では新井がPWRCベストタイムを記録して差は3.4秒に詰まったが、ヴィラグラはSS20とSS21で新井を上まわるタイムをマーク。そして、ファイナルステージとなったコルドバ・サッカースタジアムでのSS23でも新井の猛追をかわし、最終的には新井に9秒3の差をつけてPWRC優勝、グループN優勝を達成した。優勝したヴィラグラは「とても難しいコンディションでしたが、元PWRCチャンピオンの新井選手に競り勝つことができてとても嬉しく思います。今季は予算の関係でPWRCは地元のラリー・アルゼンチンに集中することになりましたが、ランサーエボリューションIXという強い味方に支えられて思いきり走ることができました。ランサーエボリューションIXはとくにエンジンが素晴しく、ライバルに対して大きなアドバンテージだと思います」と、笑顔で勝利の喜びを語った。

 ラリー・アルゼンチン初挑戦ながらハンニネンも魅力的な走りで観客を沸かせた。第2レグ終了時点で2位新井との差は15.6秒。ハンニネンは激しくも冷静な走りでその差を一時10.1秒にまで詰めるが逆転はかなわず3位でフィニッシュ。「本当は2位に入りたかったところですが、初めてのラリーだったことを考えれば3位という結果には満足しています」と、ハンニネン。ラリー・アルゼンチンの経験豊かなライバルたちと互角に戦ったことは大きな自信となったに違いない。なお、PWRC4位はヴィラグラと同じくアルゼンチン出身のガブリエル・ポッゾ(ランサーエボリューション)、5位にもやはりアルゼンチン出身のマルコス・リガト(ランサーエボリューション)が入るなど地元勢の活躍が目立った。第2レグで転倒によりレグリタイアとなった奴田原文雄(ランサーエボリューション)はマシンを修理して第3レグに出走したが、SS22のスタートを前に燃料系のトラブルが発生し走行を中止。残念ながらリタイアとなっている。

 PWRC次戦の第4戦は、5月31日(木)から6月3日(日)にかけてギリシャの首都アテネを中心にWRC第8戦の併催イベントとして行われるアクロポリスラリー。なお、WRC次戦のWRC第7戦は5月18日(金)から20日(日)にJRC(FIAジュニアラリー選手権)第3戦併催でイタリアのサルディニア島でラリー・イタリアが開催される。

■PWRC【第3レグ終了時・成績】
順位
ドライバー
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  F・ヴィラグラ / D・カルレット  三菱ランサーエボリューション 3時間08分53秒7
2  新井 敏弘 / T・サーカム  スバル・インプレッサ 9秒3
3  J・ハンニネン / M・マルックラ  三菱ランサーエボリューション 28秒2
4  G・ポッゾ / D・スティロ  三菱ランサーエボリューション 3分22秒0
5  M・リガト / R・ガルシア  三菱ランサーエボリューション 4分39秒2
6  N・マクシェア / C・ノーブル  スバル・インプレッサ 5分29秒9
7  A・アイグナー / K・ウィチャ  三菱ランサーエボリューション 6分08秒9
8  M・ラウーム / K・クラーグ  三菱ランサーエボリューション 8分05秒8
9  S・ジョーンズ / C・パリー  三菱ランサーエボリューション 10分54秒5
10  T・パストラナ / B・エドストーム  スバル・インプレッサ 14分36秒3
11  A・ドロシンスキー / D・エレミーブ  スバル・インプレッサ 16分24秒2
12  S・フォズテク / M・エルンスト  三菱ランサーエボリューション 23分10秒1
13  P・フローディン / M・アンダーソン  スバル・インプレッサ 30分44秒6
 1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計

■WRC【第3レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *S・ローブ/ D・エレナ  シトロエンC4 2時間52分03秒8
2  *M・グロンホルム / T・ラウティアイネン  フォード・フォーカスRS WRC06 36秒7
3  *M・ヒルボネン / J・レーティネン  フォード・フォーカスRS WRC06 2分15秒2
4  **J-M・ラトバラ / M・アンティラ  フォード・フォーカスRS WRC06 3分43秒0
5  **H・ソルベルグ / C・メンケルド  フォード・フォーカスRS WRC06 4分10秒1
6  *D・ソルド/ M・マルティ  シトロエンC4 4分23秒6
7  *C・アトキンソン / G・マクニール  スバル・インプレッサWRC2007 4分43秒4
8  **M・ストール / L・ミノー  シトロエン・クサラWRC 5分20秒2
9  F・ヴィラグラ / D・カルレット  三菱ランサーエボリューション(N1位、P1位) 16分49秒9
10  新井 敏弘 / T・サーカム  スバル・インプレッサ(N2位、P2位) 16分59秒2
11  J・ハンニネン / M・マルックラ  三菱ランサーエボリューション(N3位、P3位) 17分18秒1
 1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
N=グループN、P=プロダクションカー選手権 (PWRC)

■2007年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  S・ローブ  シトロエン 48
2  M・グロンホルム  フォード 45
3  M・ヒルボネン  フォード 36
4  D・ソルド  シトロエン 22
5  P・ソルベルグ  スバル 16
6  H・ソルベルグ  フォード 15
7  C・アトキンソン  スバル 12
8  J-M・ラトバラ  フォード 12
9  D・カールソン  シトロエン 9
10  M・ストール  シトロエン 6
12  T・ガルデマイスター  三菱自動車 5
1  *BP-フォードWRT 81
2  *シトロエン・トタルWRT 72
3  **ストバート・Mスポーツ・フォードRT 30
4  *スバルWRT 29
5  **OMV・クロノス・シトロエンWRT 22
-  **MUNCHI'S フォードRT -
*マニュファクチャラー
**マニュファクチャラーチーム

■2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
1  新井敏弘  スバル 19
2  K・ソルベルグ  スバル 12
3  M・ヒギンス  三菱自動車 10
4  O・スヴェルンド  スバル 10
5  F・ヴィラグラ  三菱自動車 10
6  A・アレン  スバル 8
7  奴田原文雄  三菱自動車 6
8  J・ハンニネン  三菱自動車 6
9  M・バルダッチ  スバル 5
10  A・アラウージュ  三菱自動車 5
11  G・ポッゾ  三菱自動車 5
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