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RALLI ART

Report
2007年FIA世界ラリー選手権 第1戦
ラリー・モンテカルロ
最終・第3レグ

1月20日(土)〜21日(日)
ヴァランス〜ヴァランス 総走行距離 1185.02km(第1〜3レグ)
SS1〜15(第1〜3レグ) SS総走行距離 328.54km


WRC第1戦ラリー・モンテカルロで
三菱ランサーエボリューションのフラウがグループN2位
ランサーWRC05のガルデマイスターは総合7位に入る
三菱ランサーWRC05
T・ガルデマイスター / J・ホンカネン










三菱ランサーWRC05
X・ポンス / X・アミーゴ
 2007年FIA世界ラリー選手権の第1戦ラリー・モンテカルロが1月18日(木)から21日(日)にかけてモナコおよびフランスで行われ、三菱ランサーエボリューションで出場したリシャール・フラウ(フランス)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム3時間38分32秒5でグループN2位(総合20位)となった。また、三菱自動車のモータースポーツ統括会社であるMMSPがサポートするWRカー、ランサーWRC05でプライベート出場したトニ・ガルデマイスター(フィンランド)が総合7位、同じくクサビエ・ポンス(スペイン)は駆動系のトラブルで遅れながらも総合25位でフィニッシュしている。なお、総合優勝はセバスチャン・ローブ(フランス/シトロンC4WRC)、総合2位はダニエル・ソルド(スペイン/シトロンC4WRC)、総合3位はマーカス・グロンホルム(フィンランド/フォード・フォーカスRS WRC06)という結果となっている。

 WRC第1戦ラリー・モンテカルロは例年だとモナコ公国のカジノ前でシーズンの開幕を迎えるが、2007年は普段とまったく違うスタートをきった。というのも、ラリーの中心となるサービスパークがモナコではなく、フランス東部の町ヴァランスに置かれたからだ。サービスパークがモナコから北東に約400km移動したためにコースも一新され、ラリーのキャラクターは大きく変わった。本来ならこの時期は降雪に恵まれスノーコンディションも期待できるのだが、今年は暖冬の影響でステージに雪はまったくなし。日中の気温は山間部でも10度前後とかなり暖かい。そのためステージの多くのパートがドライで、一部ウェットという路面コンディション。ラリー・モンテカルロらしくない、きわめて常識的なターマックラリーとなった。

 ラリーはシェイクダウンが行われる18日(木)の夜にヴァランスで第1レグがスタートし、ナイトステージとして2本のSSを実施。続く19日(金)に第2レグ、20日(土)に第3レグの第1部を行うという変則的なスケジュールで進行した。そしてラリー最終日となる21日(日)には第3レグの第2部としてモナコの市街地、F1グランプリコースの一部を使う2.8kmのスーパーSSでフィニッシュというアイテナリー(行程)となった。

 去年のラリー・モンテカルロではグループNマシンによるPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)が併催され、三菱ランサーエボリューションの奴田原文雄がPWRC初優勝を遂げたが、今回はPWRCもJRC(ジュニアラリー選手権)も併催されず。しかし29台のグループAマシンと21台のグループNマシンの計50台が参戦。このうち三菱車はグループAに2台とグループNに14台と数多くのマシンが出場してラリーを盛り上げた。その中で、数多くのフランス人ファンの熱い声援を受けて光る走りを披露したのがフラウだった。フラウはコースの所々に小砂利が転がり、小さな水たまりが残るターマックSSを果敢にアタック。グループN2位という誇るべき結果を手にした。「何だか不思議なラリー・モンテカルロでしたね。ラリーを通じて非常に暖かく雪などまったくない。こんなラリー・モンテカルロは初めてです。今回はフロントデフのセッティングをミスして、タイヤが過熱しやすいセッティングとなってしまいました。そのせいで少しペースが落ちてしまいましたが、ほかはまったく問題なし。地元で走るラリーを思いきり楽しむことができて、グループN2位というリザルトにもたいへん満足しています」と、フラウはフィニッシュ後にコメント。最終のSS15が行われたモナコサーキットに集まった多数の観客と、壮麗な雰囲気に驚いた様子だった。

 一方、トップカテゴリーであるWRカーによる戦いでは、ランサーWRC05のガルデマイスターが健闘した。ガルデマイスターはラリー前に90km程度しかマシンをテストすることができなかったが、それでも序盤は4位争いを展開。残念ながら第3レグでは順位を落としてしまったが、それでもランサーWRC05での初戦とは思えない走りで全ステージを駆け抜け総合7位でフィニッシュした。「ラリー前にマシンをほとんどテストできず心配でしたが、ランサーWRC05はとても乗りやすく素晴らしいマシンでした。ラリー中に大きなトラブルはなく信頼性も十分。唯一ブレーキに少し問題が発生しましたが、それはステージの走行スピードが高くてブレーキに想像以上の負担がかかったためで技術的なトラブルではありません。今回のラリー・モンテカルロはターマックラリーでしたが、コースは非常に滑りやすく競争も激しかった。それでも私は今回のラリーとランサーWRC05のドライビングを存分に楽しむことができました。とくに、モナコサーキットでのSSは観客の盛り上がりがすごくて感動しましたね」と、ガルデマイスターはラリー全体の印象を述べている。

 ガルデマイスターのチームメイトとして、やはりランサーWRC05で出場のポンスにとっては残念な結果となってしまった。ポンスは第2レグ最初のSS2で駆動系にトラブルが発生してレグリタイア。再出走システムにより第3レグで復帰を果たしたが、今年から規定が見直され大量のタイムが加算されたために総合25位という不本意な結果となってしまった。

 WRC次戦は、2月8日(木)から11日(日)にかけてスウェーデンのカールスタッドを中心に開催される第2戦スウェディッシュラリー。この伝統のスノーイベントはPWRC第1戦が併催され、2006年は惜しくもランキング2位となった奴田原文雄をはじめ、数多くのランサーエボリューションがエントリーを予定している。

■WRC【第3レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *S・ローブ/ D・エレナ  シトロエンC4 3時間10分27秒4
2  *D・ソルド/ M・マルティ  シトロエンC4 38秒2
3  *M・グロンホルム / T・ラウティアイネン  フォード・フォーカスRS WRC06 1分22秒8
4  *C・アトキンソン / G・マクニール  スバル・インプレッサWRC2006 2分28秒1
5  *M・ヒルボネン / J・レーティネン  フォード・フォーカスRS WRC06 2分28秒3
6  *P・ソルベルグ / P・ミルズ  スバル・インプレッサWRC2006 3分12秒0
7  T・ガルデマイスター / J・ホンカネン  三菱ランサーWRC05 3分38秒1
8  J・コペッキー / F・シュバネク  シュコダ・ファビアWRC 4分39秒4
9  J-M・クオク / D・マーティー  プジョー307WRC 5分59秒7
10  M・ストール / L・ミノー  シトロエン・クサラWRC 6分37秒3
17  O・ブッリ / F・ゴードン  スバル・インプレッサ(N1位) 22分29秒2
20  R・フラウ / S・リガーズ  三菱ランサーエボリューション(N2位) 28分05秒1
21  J-P・アイメ / B・アイメ  三菱ランサーエボリューション(N3位) 28分17秒7
25  X・ポンス / X・アミーゴ  三菱ランサーWRC05 35分12秒5
 1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*マニュファクチャラー対象ドライバー
**マニュファクチャラーチーム対象ドライバー
N=グループN

■2007年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  S・ローブ  シトロエン 10
2  D・ソルド  シトロエン 8
3  M・グロンホルム  フォード 6
4  C・アトキンソン  スバル 5
5  M・ヒルボネン  フォード 4
6  P・ソルベルグ  スバル 3
7  T・ガルデマイスター  三菱自動車 2
8  J・コペッキー  シュコダ 1
1  *シトロエン・トタルWRT 18
2  *BP-フォードWRT 10
3  *スバルWRT 8
4  **OMV・クロノス・シトロエンWRT 2
5  **ストバート・Mスポーツ・フォードRT 1
-  **MUNCHI'S フォードRT -
*マニュファクチャラー
**マニュファクチャラーチーム
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