MITSUBISHI MOTORS

RALLI ART

Report
2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権第6戦
ラリー・インドネシア

9月8日(土)〜9日(日) 第1〜第2レグ
タカラール〜タカラール(総走行距離 307.77km)
SS 1〜14(SS総走行距離 226.40km)


三菱ランサーエボリューションのJ・ヴァリマキがシーズン2勝目をマーク
チームメイトの田口勝彦が総合2位(APRC2位)に入り
「チームMRFタイヤ」が今季2度目の1-2フィニッシュを飾る
「チームMRFタイヤ」が今季2度目の1-2フィニッシュを飾った













総合優勝したJ・ヴァリマキ / J・カリオレポの
三菱ランサーエボリューション













三菱ランサーエボリューション
田口勝彦 / M・ステイシー
 2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第6戦「ラリー・インドネシア」が9月8日(土)〜9日(日)にインドネシアのスラウェシ島で開催され、「チームMRFタイヤ」から三菱ランサーエボリューション・グループN仕様で出場したユッシ・ヴァリマキ(フィンランド)/ヤルコ・カリオレポ(フィンランド)がSS合計タイム3時間06分36秒で総合優勝(APRC優勝)を獲得。総合2位(APRC2位)には田口勝彦/マーク・ステイシー(オーストラリア)が続き、「チームMRFタイヤ」が今季2度目の1-2フィニッシュを飾った。なお、ポイントリーダーのコディ・クロッカー(オーストラリア/スバル・インプレッサ)は総合5位(APRC5位)に入り、2年連続となるAPRCシリーズチャンピオンを確定*した。

 ラリーは終始、2台の三菱ランサーエボリューションがイニシアチブを握り続ける形で展開した。オープニングステージをヴァリマキが制すると、続くSS2では田口がトップタイム。さらにSS3からはヴァリマキが怒濤の6連続ベストを叩き出し、田口も4カ所のステージで2番時計で続いた。過去数戦、思うようにパフォーマンスを発揮し切れなかった鬱憤を吐き出す「チームMRFタイヤ」勢の快走だった。一方、タイトルに王手をかけて乗り込んできたクロッカーは、今回を含む2戦のうちに4ポイントを拾えば自力でチャンピオンを確定できる状況。しかし、今回に関しては思うようにペースを上げていくことができず、序盤から「チームMRFタイヤ」勢の後塵を拝した上に、第1レグ午後のSS6でパンク。さらにサスペンションも傷め、5位で第1レグを終える異例の展開となった。
 明くる第2レグを迎えても「チームMRFタイヤ」勢の好調ぶりは続き、ヴァリマキは最初の2ステージを制覇。前日から数えて8連続ベストという素晴らしい速さを披露する。さらにSS12では田口が今大会2度目のトップタイムを、復調してきたクロッカーとの同タイムという形で奪取。赤いボディに白黒のストライプが映える2台の三菱ランサーエボリューションは最後まで好調に走り抜き、開幕戦「ラリー・ニューカレドニア」に続く1-2フィニッシュを飾ることとなった。

 対するクロッカーは総合5位(APRC5位)のままフィニッシュ。第2レグ単独では2位となって、APRCボーナスポイントも加えた計6ポイントを加算し、最終戦「チャイナラリー」を待たずして2年連続のAPRCチャンピオンを確定させた。田口はAPRC2位8点+第1レグ2位2点+第2レグ3位1点の計11ポイントを獲得したものの、今回フルマークの16ポイントを奪ったヴァリマキがシリーズポイントでは逆転してランキング2位に浮上。ただし、ランキング3位となった田口との差は2ポイントしかなく、次戦「チャイナラリー」ではチームメイト同士が最終ランキング2位を賭けて争うこととなる。

 なお、総合3位(APRC3位)には柳澤宏至(スバル・インプレッサ)が入り、今季2度目の表彰台を獲得。そして総合4位(APRC4位)には、「チームMRFタイヤ」3台目の三菱ランサーエボリューションを駆るガウラブ・ジル(インド)/グレン・マクニール(オーストラリア)が食い込み、APRC自己ベストリザルトを記録した。今回から新たにコ・ドライバーに迎えたマクニールは、今年のシーズン前半までスバルワークスのクリス・アトキンソンと組んでWRCを戦ってきており、経験豊富な相棒を得た効果が早速現れた格好となった。また、ベテランのブライアン・グリーン(ニュージーランド/三菱ランサーエボリューション)は総合8位(APRC7位)で完走。一方、前戦までコンスタントにポイントを獲得し続けていたシリーズ4位のナレン・クマール(インド/三菱ランサーエボリューション)はSS12でリタイアし無念のノーポイントに終わった。

 今回の「ラリー・インドネシア」には、APRCに14台(うち三菱車は9台)、併催のインドネシア選手権第3戦には16台(うち三菱車は10台)の、合計30台が出走。完走を果たしたのはAPRC12台(うち三菱車は8台)、インドネシア選手権14台(うち三菱車は10台)であった。

 次戦となる第7戦(最終戦)は、約2カ月の長いインターバルを置いて11月10日(土)〜11日(日)に中国・浙江省で開催される「チャイナラリー」。大いなる盛況の中、三菱ランサーエボリューションを使用する「ワン・ユー・ラリーチーム」が今シーズンのチームタイトルをすでに決めている中国ラリー選手権(CRC)最終戦との併催となる。

*正式な選手権の順位認定は12月のFIAモータースポーツ表彰式によって行われる。

■田口勝彦のコメント:
「とにかく今後につながるラリーにしようと、いろいろトライしていきました。セッティングも思い切った方向にしていったのですが、結果的には完璧だったとは言い難いものでしたね。僕以上に『インドネシア・スペシャル』的に仕上げていったユッシの方が当たったようで、とにかく速かったです。それにしても、コディとの直接対決で僕ら「チームMRFタイヤ」が上回り続けたことはこれまでなかったので、今回はチームにとっても自信を深めることができた一戦になりました。最終戦のチャイナラリーでは、ランキング2位を賭けて僕とユッシが2ポイント差で争うことになりますが、僕らはすでに開幕戦のときから競い合ってきているわけで、チャイナでも特別なことはありません。今度こそユッシもコディも破って、優勝をつかみたいと思います」

■【第2レグ終了時・総合成績】
順位
ドライバー
国籍
車両
タイム (2位以下はトップとの差)
1  *J・ヴァリマキ
 J・カリオレポ
FIN
FIN
 三菱ランサーエボリューション(APRC1位) 3時間06分36秒
2  *田口勝彦
 M・ステイシー
J
AUS
 三菱ランサーエボリューション(APRC2位) 1分41秒
3  *柳沢宏至
  美細津正
J
J
 スバル・インプレッサ(APRC3位) 2分45秒
4  *G・ジル
 G・マクニール
IND
AUS
 三菱ランサーエボリューション(APRC4位) 4分24秒
5  *C・クロッカー
  B・アトキンソン
AUS
AUS
 スバル・インプレッサ(APRC5位) 4分39秒
6  *R・サンガー
  M・ヘルクスマ
RI
RI
 スバル・インプレッサ(APRC6位) 6分39秒
7  S・アクサ
 H・ムボイ
RI
RI
 三菱ランサーエボリューション 8分12秒
8  *B・グリーン
 F・ペダーソン
NZ
NZ
 三菱ランサーエボリューション(APRC7位) 16分12秒
9  リエク
  ウーチ
RI
RI
 スバル・インプレッサ 18分27秒
10  F・アルドジャフリ
 S・プトラント
RI
RI
 三菱ランサーエボリューション 19分27秒
11  D・ヴェッチ
 S・プトラント
RI
RI
 三菱ランサーエボリューション 21分19秒
12  A・ハッディアント
 S・プトラント
RI
RI
 三菱ランサーエボリューション 22分47秒
完走12台
AUS=オーストラリア、FIN=フィンランド、IND=インド、NZ=ニュージーランド、 RI=インドネシア
1位のタイムは第1レグからのSS合計所要時間とペナルティーの合計
*=APRC登録ドライバー

■2007年FIAアジア・パシフィックラリー選手権シリーズポイント(暫定)
 ドライバーズ
 マニュファクチャラーズ
1  C・クロッカー(AUS)  スバル 70
2  J・ヴァリマキ(FIN)  三菱自動車 49
3  田口勝彦  三菱自動車 47
4  V-R・N・クマール(IND)  三菱自動車 28
5  柳澤宏至  スバル 27
6  R・サンガー(IDN)  スバル 24
7  B・グリーン(NZ)  三菱自動車 16
8  G・ジル(IND)  三菱自動車 9
9  池町佳生  スバル 6
AUS=オーストラリア、FIN=フィンランド、FRA=フランス、IDN=インドネシア、 IND=インド、NZ=ニュージーランド
1  スバル 74
2  三菱自動車 72


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