2005年パリダカ、17日間、約9000キロにわたる戦いに幕
三菱自動車パリダカ史上初の5連覇、通算10勝を達成
チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」の
ペテランセルがパジェロエボリューションで2連覇
アルファンは総合2位、ロマは総合6位
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チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」
三菱パジェロエボリューション
S・ペテランセル / J-P・コトレ
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2005年パリダカ(正式名称テレフォニカ・ダカール2005/通称パリダカ)は2005年1月16日(日)、セネガルのダカールで最終の第16レグ68キロ、うちSS(競技区間)31キロを走り、チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」のステファン・ペテランセル(フランス/パジェロエボリューション)がSS合計タイム52時間31分39秒で優勝、パリダカ2連覇を達成した。総合2位はペテランセルのチームメイト、リュック・アルファン(フランス/パジェロエボリューション)、総合3位はユタ・クラインシュミット(ドイツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ)。また、四輪初出場となる前回大会のニ輪ウイナー、ホアン・ナニ・ロマ(スペイン/パジェロエボリューション)は総合6位に入った。三菱自動車のパリダカ優勝は大会記録となる5年連続、通算10回目となる。なお、増岡浩(パジェロエボリューション)は1月10日(月)エンジントラブルによりリタイアしている。
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チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」
三菱パジェロエボリューション
S・ペテランセル / J-P・コトレ L・アルファン / G・ピカール
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太陽の光を受けて赤く染まる湖、ラックローズ。その湖畔に設けられたフィニッシュランプにペテランセルのパジェロエボリューションがゆっくりと上がり、観客から祝福を受ける。ダカール海岸からラックローズへと抜ける最後のSSではアルファンとともに余裕のランデブー走行を披露し、言うなればウイニングランといったところ。17日間にわたる戦いがようやく終わった。やがて鳥居勲MMSP(三菱自動車のモータースポーツ統括会社)社長、ドミニク・セリエス監督、そして三菱自動車開発本部の中山修モータースポーツチームリーダーらが壇上に招かれ優勝の喜びを分かち合った。三菱自動車にとっては5年連続、10回目となるメモリアルな勝利。喜びもひとしおだ。
ペテランセルの四輪でのパリダカ優勝は前回に続き2回目。ニ輪時代も含めれば実に8回目となる。まさにパリダカ史上最強の男といえるだろう。しかし、そのペテランセルはダカールに入っても最後の最後まで気が休まらなかったようだ。「今日の朝はすごく心配だったんです。最後のSSは31キロと、昨日までとは比べものにならないほど短い。でも、最後まで何が起こるかわからないのがパリダカです。今、こうしてフィニッシュしてようやく安心することができ、勝利の実感がわいてきました」と、ペテランセル。「今回の勝利は自分にとって非常に大きな意味を持つものです。去年と比べるとより勝つことが難しかったといえます。というのも2位のアルファン選手との差があまり開かず、かなり最後のほうまで競り合うことになったからです。そういう意味ではコンペティティブでとても内容の濃いラリーでしたね」と、2年連続チャンピオンは僚友アルファンの健闘を讚えた。
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チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」
三菱パジェロエボリューション
L・アルファン / G・ピカール
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そのアルファンも自己最高記録となる総合2位を心から喜んだ。アルファンは「素晴らしい気分です。もちろん出場するからには優勝を狙っていましたが、2位という結果には大満足です。これも17日間にわたり自分を支えてくれたスタッフたちのおかげですが、彼らの仕事ぶりは本当の意味でのプロフェショナルで感嘆すべきものでした。私は三菱自動車チームという世界一のチームで戦えたことを誇りに思っています」とコメント。さらに「来年はさらに上のポジションを狙って全力を尽くします」と、つけ加えた。
去年のダカールでは涙の二輪初優勝を実現したロマ。四輪に転向した今回はいきなり総合6位という評価に値する成績で完走を遂げた。「6位という結果をたいへん誇りに感じます。これは私にとって三菱自動車チームでのキャリアのはじまり。新たなる成功への第一歩だと思っています」と、ロマ。底抜けに明るいキャラクターは誰からも愛され、すっかりと三菱自動車チームに溶け込んでいる。
パリダカ史上初となる5連覇を実現しえた背景には、チーム監督であるドミニク・セリエスの指導力の高さもある。セリエス監督は「ポディウムに我がチームのマシンがワンツー体制で到着した時にはとても感動しました。今回のパリダカは天候やルートなどコンディションが極めて苛酷でしたが、選手もスタッフもよくやってくれたと思います。5連覇通算10勝を達成することができて、心の底から嬉しく思います」と、コメントしスタッフ全員の労をねぎらった。
昨年MMSPの社長に就任し、モータースポーツ活動の指揮をとってきた鳥居は今回のパリダカを次のように振り返る。「今回のパリダカの勝因は総合力の高さだと思います。マシンのパフォーマンスとチームワーク、このふたつが高いレベルにあったからこそ勝てたのだと確信しています。去年までと比べるとライバルも非常に戦闘力を上げてきましたが、我々のパジェロエボリューションはそれを上まわる進化を遂げていました。そして、セリエス監督の指揮のもとスタッフひとりひとりが素晴らしい仕事をしてくれたと思います。ラリー前の下準備がしっかりとなされ、ラリー本番では計画を完全に遂行できたことが5連勝につながったのでしょう。ただし、増岡浩選手とアンドレア・マイヤー選手のマシンがトラブルでリタイアしてしまったことは非常に残念でした。今年経験し学んだことをぜひ次に活かしていきたいと思います」
三菱自動車の常務取締役〔商品統括〕でモータースポーツ活動責任者の貴島彰は、「三菱自動車がこの世界で最も過酷な自動車競技と呼ばれるパリダカで、史上初となる5連覇を達成できたことを誇りに思います。三菱自動車にとってモータースポーツは単なるプロモーション活動ではなく、三菱自動車ブランドの原点です。我々は、クルマの限界性能を追求する、ダカールラリーやFIA世界ラリー選手権(WRC)などのモータースポーツ活動を通じて得られた技術やノウハウを、『スポーティDNA』『SUV DNA』として、すべての市販車へフィードバックし、耐久性・安全性はもとより走行性や走破性を高めるというクルマづくりに取り組んでいます。三菱自動車が本来持つ『丈夫で長持ち』『質実剛健』という価値はモータースポーツを通じて培われたもので、今後もモータースポーツ活動を継続的に行い、三菱車の価値を高めてまいります」と、語っている。
なお、ラリーアートがサポートをするプライベーターたちは、クレバー・コルバーグ(ブラジル、パジェロ)が総合16位、ドミニク・ウズィオ(フランス、パジェロ)が総合55位、クリストフ・ホロウチェック(ポーランド、パジェロ)が総合60位で見事完走を果たした。
ポディウムには惜しくも途中で戦列を離れることになった増岡と、マイヤーも駆けつけペテランセルらを祝福。最後はチーム全員がウイニングマシンのまわりに集合し、笑顔で2005年のパリダカを締めくくった。
第27回目を迎えた2005年パリダカは、12月31日(金)スペイン・バルセロナの第1レグから、1月16日(日)セネガル・ダカールの第16レグまで、約9000キロを17日間で走破する日程で開催された。今回のパリダカは、激しい砂嵐の影響やマラソンステージでフィニッシュにたどり着けない選手が続出するなど、難易度の高いラリーとなった。各クラスの完走は四輪75台(出走166台/カミオンクラスを除く)、カミオン36台(出走69台)、二輪104台(出走233台)で、完走率は全体で46パーセント、四輪では45パーセントだった。
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■三菱自動車パリダカ10勝の軌跡
1985年 パトリック・ザニロリ(フランス/パジェロ)
1992年 ユベール・オリオール(フランス/パジェロ)
1993年 ブルーノ・サビー(フランス/パジェロ)
1997年 篠塚 建次郎(パジェロ)
1998年 ジャン・ピエール・フォントネ(フランス/パジェロ)
2001年 ユタ・クラインシュミット(ドイツ/パジェロ)
2002年 増岡 浩(パジェロ)
2003年 増岡 浩(パジェロエボリューション)
2004年 ステファン・ペテランセル(フランス/パジェロボリューション)
2005年 ステファン・ペテランセル(フランス/パジェロボリューション)
>> ドライバーからのコメントはこちら
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| ■総合成績(暫定)【大会17日目1月16日(日)最終・第16レグ終了時】 |
| 順位
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ドライバー |
車両 |
タイム
(2位以下はトップとの差) |
| 1 |
S・ペテランセル |
三菱パジェロエボリューション |
52時間31分39秒 |
| 2 |
L・アルファン |
三菱パジェロエボリューション |
27分14秒 |
| 3 |
J・クラインシュミット |
フォルクスワーゲン・トゥアレグ |
3時間22分00秒 |
| 4 |
G・ドゥビリエ |
日産ピックアップ |
4時間02分36秒 |
| 5 |
B・サビー |
フォルクスワーゲン・トゥアレグ |
8時間44分14秒 |
| 6 |
J-N・ロマ |
三菱パジェロエボリューション |
9時間19分37秒 |
| 7 |
C・スーザ |
日産ピックアップ |
10時間02分29秒 |
| 8 |
T・マニャルディ |
ホンダ・Evo 3(バギー) |
11時間03分44秒 |
| 9 |
J-L・モンテルド |
BMW・X5 |
13時間27分31秒 |
| 10 |
R・ダルマウ |
Tot Curses JLA2(バギー) |
19時間16分53秒 |
| 11 |
三橋 淳 |
日産X-Trail |
20時間15分15秒 |
| 16 |
K・コルバーグ |
三菱パジェロ |
24時間09分07秒 |
| 18 |
浅賀 敏則 |
トヨタ・ランドクルーザー100 |
25時間44分27秒 |
| 30 |
片山 右京 |
トヨタ・ランドクルーザー100 |
30時間49分12秒 |
| 55 |
D・ウズィオ |
三菱パジェロ |
43時間50分50秒 |
| 60 |
K・ホロウチェック |
三菱パジェロ |
48時間25分48秒 |
| 1位のタイムは第1レグ(SS1)からのSS合計所要時間とペナルティーの合計 |
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| ■SS15成績(暫定) |
| 順位
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ドライバー |
車両 |
タイム
(2位以下はトップとの差) |
| 1 |
B・サビー |
フォルクスワーゲン・トゥアレグ |
19分00秒 |
| 2 |
T・マニャルディ |
ホンダ・Evo 3(バギー) |
20秒 |
| 3 |
A・バタネン |
日産ピックアップ |
57秒 |
| 4 |
G・ドゥビリエ |
日産ピックアップ |
1分15秒 |
| 5 |
J・クラインシュミット |
フォルクスワーゲン・トゥアレグ |
1分52秒 |
| 6 |
C・スーザ |
日産ピックアップ |
2分03秒 |
| 7 |
P・ガッシュ |
Buggy SMG(バギー) |
2分05秒 |
| 8 |
J-N・ロマ |
三菱パジェロエボリューション |
2分12秒 |
| 9 |
K・コルバーグ |
三菱パジェロ |
2分50秒 |
| 10 |
J-F・ギノー |
フォルクスワーゲン・ターレック |
2分58秒 |
| 11 |
S・ペテランセル |
三菱パジェロエボリューション |
3分09秒 |
| 12 |
L・アルファン |
三菱パジェロエボリューション |
3分10秒 |
| 16 |
D・ウズィオ |
三菱パジェロ |
5分06秒 |
| 28 |
三橋 淳 |
日産X-Trail |
7分41秒 |
| 36 |
片山 右京 |
トヨタ・ランドクルーザー100 |
27分24秒 |
| 62 |
浅賀 敏則 |
トヨタ・ランドクルーザー100 |
33分19秒 |
| 73 |
K・ホロウチェック |
三菱パジェロ |
1時間29分12秒 |
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