Daily Report/デイリーレポート

三菱自動車/ラリーアート
2005年パリダカに10カ国、9台のプライベーター車両をエントリー


- 10カ国の精鋭がパリダカにチャレンジ。
- ウズィオとコルバーグがラリーアート・カスタマーチームに復帰。
- ロジスティクス戦略を一新し、カスタマーチームのニーズに対応。


 三菱自動車のプライベーターによるモータースポーツ活動の支援を受け持つラリーアートGmbH.は、2005年パリダカ(正式名称:テレフォニカダカール2005/通称パリダカ)に9台のプライベーター車両をサポートする。

 10カ国から集結したクルーは、7台のパジェロの他、新型レーシングトラックエボリューションとL200ピックアップを駆り、過酷なアフリカの大地で繰り広げられるラリーに挑戦する。なお、2005年のパリダカは、1月1日にスペインのバルセロナをスタートし、1月16日(日)にセネガルの首都ダカールでフィニッシュを迎える。

 ドミニック・ウズィオ(仏)/ ロイック・ファゴー組は、ガソリンエンジンを搭載するパジェロ(ロング)をドライブ。ウズィオは、2002年エジプトラリーを制した他、今年はチュニジアラリーとオリエントラリーで総合6位、ラリー・オブ・モロッコとUAEデザートチャレンジでもそれぞれ総合5位に入賞するなど、抜群の実績を誇る。さらに2004年パリダカでも総合13位完走を果たしており、経験の点でも申し分ない。

 「パリダカは、世界最高のモータースポーツの縮図です」とウズィオ。「また、過酷な消耗戦でもあり、好成績を収めるには、事前の準備はもちろん、細かいところまでいかに気を配れるかがポイントです」

 ブラジル出身のクレヴェール・コルバーグは、非常に経験豊富なプライベーターであり、三菱ラリーアート・カスタマーチームの常連。2004年ダカールラリーでは、ラリーアート・カスタマー中2位、総合でも11位の好成績を残している。来年早々のイベントでは、気心の知れたロルダン・ルリバルをコドライバーに迎え、ガソリンエンジン搭載のパジェロ(ロング)をドライブする。また、2002、2003年のパリダカでは、総合8位と総合13位の戦績を残している。

 「毎年、パリダカを楽しみにしています」とコルバーグ。「質、規模ともに毎年成長を続けています。このところ好成績が残せているので、今回は自己最高順位を更新したいですね」

 ポーランド国内ラリーチャンピオンのクリストフ・ホロウチェックは、UAEデザートチャレンジ終了直後に初めてパジェロをテストドライブ。今回がキャリア初のパリダカ挑戦となるが、ベテラン・コドライバーのジャン-マルク・フォルタン(ベルギー)をパートナーに迎え、ガソリンエンジン搭載のパジェロ(ショート)をドライブする。ホロウチェックはこれまで、FIA世界ラリー選手権(WRC)にもエントリーした実績を持つものの、FIAクロスカントリー・イベントに挑戦するのは今回が初めてである。

 メン・ガン・ユアン(中国)は、10月のUAEデザートチャレンジで国際ラリーにデビュー。セルジュ・アニノー(仏)と初コンビを組み、31位完走を果たした。2005年パリダカでは、再びアニノーをコドライバーに迎え、ラリーアートGmbH.所有のディーゼルエンジン搭載のパジェロ(ロング)をドライブ、UAEでマークした自己最高順位の更新を狙う。

 2005年大会で初めてラリーアート陣営に加わるトニ・ファン・デイーネ/フランシスコ・ズェートフェンのオランダ人ペアは、自ら所有するディーゼルエンジン搭載のパジェロ(ショート)をドライブ。ラリーアートはフル-サポートを提供する。ポルトガルのアマチュアコンビ、フランシスコ・イノセンシオ/ホアオ・ルッツ組は、オランダペアと同仕様のパジェロ(ショート)で、過酷なパリダカにチャレンジする。

 2005年パリダカは、スイスから珍しい組み合わせのチャレンジャーを迎える。アルノルト・マイヤーとサラ・マイヤーは実の父娘。ディーゼルエンジン搭載のパジェロ(ショート)でアフリカの大地に挑む。

 シリワッタナクン・ポンサワン(タイ)は、東南アジア-極東地域のオフロードラリーで数々の勝利を上げ、2004年パリダカでも三菱L200ピックアップをドライブし、総合15位で完走している。2005年のパリダカでは、ラリーアートGmbHが製作したチューブラーフレーム・マシン、三菱レーシングトラックエボリューションを駆り、コドライバーのスカフタ・ポルンテップ(タイ)とともに躍進を期している。

 ロシア人ドライバー、アレクシー・ベルクートは、トルコで開催されたラリー・オリエント・カッパドキアでの経験を基に2005年パリダカにチャレンジ。ラリーアートとの交渉はギリギリまでずれ込んだが、L200ピックアップのドライブ契約がまとまった。コドライバーは同じロシア出身のアントン・ニコラエフ。マシンは昨年、ポンサワンがドライブしたもので、ラリーアートがサービスとサポートを担当する。

 ラリーアートGmbH.の工場では、現在、24時間体制を敷いて、16日間の過酷な競技に備えて9台のマシンの準備を進めている。ラリーアート・チームマネージャーのユルゲン・マザールは、全エントラントがスムーズにイベントを消化できるよう、複雑なロジスティクス戦略の構築に鋭意取り組んみ、「パリダカでは、1台か2台のマシンを走らせるだけでもひと苦労させられます。これが一気に9台ともなると、各セクションの機材の移動はもちろん、チームスタッフの移動の手配まで、何から何までダブルチェックをかけて、完璧を期するしかありません」とコメントしている。
ラリーアートサポート対象プライベーター
ドライバー / コ・ドライバー 車両
ドミニック・ウズィオ(仏) / ロイック・ファゴー(仏) パジェロ(ロング)
クレヴェール・コルバーグ(BR) / ロルダン・ルリバル(BR) パジェロ(ロング)
クリストフ・ホロウチェック(PL) / ジャン-マルク・フォルタン(B) パジェロ(ショート)
メン・ガン・ユアン(CN) / セルジュ・アニノー(F) パジェロ(ロング)
トニ・ファン・デイーネ(NL) / フランシスコ・ズゥートフェン(NL) パジェロ(ショート)
フランシスコ・イノセルシオ(P) / ホアオ・ルッツ(P) パジェロ(ショート)
アルノルト・マイヤー(CH) / サラ・マイヤー(CH) パジェロ(ショート)
シリワッタナクン・ポンサワン(TH) / スカフタ・ポルンテップ(TH) レーシングトラックエボリューション
アレクシー・ベルクート(RUS) / アントン・ニコラエフ(RUS) L200(ピックアップ)