ランサーWRC04のジル・パニッツィ、総合10位で完走
マニュファクチャラーポイントを獲得
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三菱ランサーWRC04
G・パニッツィ / H・パニッツィ
(写真: '04.6.6 第3レグ)
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2004年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦アクロポリス・ラリーは6月6日(日)ラミア西北部で最終の第3レグを行い、ペター・ソルベルグ(ノルウェー、スバル・インプレッサWRC2004)がSS合計タイム4時間39分06秒2で優勝した。総合2位はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエン・クサラWRC)、総合3位はハリ・ロバンペラ(フィンランド、プジョー307WRC)。「三菱自動車モータースポーツチーム」のジル・パニッツィ(フランス、ランサーWRC04)は総合10位でフィニッシュしている。
価値ある10位というべきだろう。三菱自動車チームのジル・パニッツィが最終のサービスに戻ってくると待ちかまえていた観客からいっせいに暖かい拍手がおくられた。この日の4本目となる第20SSでランサーWRC04のエンジンに突如トラブルが発生、パニッツィは3気筒状態での走行を強いられる。それまで快走を続けていたランサーWRC04は力を失い一気にペースダウン。なんとかして第20SSを26位で走りきったが、総合順位は6位から7位へと落ちていた。最終のサービスにたどり着くためには、あとふたつのSSを走りきらなくてはならない。パニッツィはエンジンの様子を確認しながらスロー走行を続行。時間だけが飛ぶように過ぎ去っていく。
前日、総合6位に浮上したパニッツィはこの日の朝も順調だった。3速ギヤが入りづらいというマイナートラブルこそ生じたが最初の第17SSと続く第18SSでそれぞれ10位、第19SSでは8位のタイムを出していた。総合順位でひとつ上の5位を走行するダニエル・カールソン(スウェーデン、プジョー206WRC)に勝負を挑み、隙あらば逆転するこころづもりでいたパニッツィ。それだけに第20SSで発生したトラブルは残念でならない。「たしかに落ち込みましたね。今回はマシンの調子がよく思いきり攻めることができていただけに……。しかし、ランサーWRC04が素晴らしい性能を秘めていることは十分確認できましたし、エンジニアやメカニックも本当によくやってくれました」とパニッツィ。どうにかして最後までマシンをもたせ完走したい! その念が通じたのかランサーWRC04は第21SSを34位、最終の第22SSを38位でクリア。総合順位こそ10位までドロップしたが、サービスパークへ無事に帰還しラリーをフィニッシュ。4日間にわたる激しい戦いは幕を閉じた。「マシンが最後までもってくれて良かった。おかげで貴重なマニュファクチャラーズポイントも得ることができました。アクロポリスはマシンに厳しいラリーですし、ここで完走を果たしたことは大きな自信となります。次のトルコが楽しみですね」と、パニッツィはすっきりとした表情で語っている。
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三菱ランサーWRC04
D・ソラ / X・アミゴ
(写真: '04.6.6 第3レグ) |
第1レグでのリタイア後も、スーパーラリー・システムによりコース復帰を果たしたダニエル・ソラ(スペイン、ランサーWRC04)。今回のアクロポリス・ラリーがランサーWRC04での初チャレンジだったが、ドライビングスキルは日を追うごとに向上していった。最終日の第3レグでは3速ギヤを失ったにも関わらず評価すべきタイムを刻み、そのパフォーマンスの高さをアピール。「再出走することができたため非常に多くの経験を積むことができました。その点ではスーパーラリー・システムに感謝すべきですね。第1レグで追突され、ひどいダメージを負ったマシンをメカニックたちはほぼパーフェクトな状態にまで回復させてくれました。彼らの仕事ぶりには本当に頭が下がります。私も彼らの努力に報いるために集中して残りの2日間を走りました」とソラ。期待の若手はメカニックたちへの感謝の気持ちを胸に、タフなチャレンジを終えた。
前日の第2レグに続き晴天に恵まれた第3レグは、最終決戦にふさわしい1日となった。前日、マッドフラップ(泥よけ)の未装着により30秒のペナルティを課せられた1位ソルベルグは、2位に対する約30秒のアドバンテージを徐々に失いながらも首位を堅守。最後までリードを保ちポディウム最上段に上った。総合2位は、先行するロバンペラの逆転に成功したローブ。2位の座を滑り落ちたロバンペラは総合3位でラリーを終えている。
なお、グループNクラスではランサーエボリューションVIIIをドライブする地元のエフシミオス・ハルキアスが、前日の順位を維持しクラス3位でフィニッシュしている。
次回のWRCは2週間後の6月24日から27日にかけて開催される第7戦「ラリー・オブ・トルコ」。ラフ・グラベルラリー3連戦のトリを飾るこのイベントは、地中海にのぞむリゾート地、アンタルヤがホストタウンとなる、「三菱自動車モータースポーツチーム」はラリー・オブ・トルコに2台のランサーWRC04を送り込む予定だ。
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【トピックス】
■オリンピックよりもWRC?
日本でも聖火リレーが行われ、いよいよ開幕が近づきつつあるアテネ・オリンピック。オリンピック発祥の地であるギリシアでは、本番に向けての準備が最終段階を迎えている。しかし、スタジアムや選手村の工事は全体的にかなり遅れ気味。空港から伸びる道路の整備も順調とはいえない状況だ。今回アクロポリス・ラリーが開催されたギリシア中部の都市ラミアは、残念ながらオリンピック競技が行われない。そのせいか全体的にオリンピックムードの高まりはあまり感じられない。「オリンピックよりもWRCのほうが楽しいよ。こんなに凄いショーを生で見られるなんて幸せだね」とは、サービスパークで出会った青年。三菱自動車チームのキャップをかぶっていた。「日本でも今年WRCをやるんだろ、よかったね」と嬉しそうだ。WRC第11戦ラリー・ジャパンはアテネ・オリンピック終了直後の9月3日にスタート。アテネよりもはるかに近い帯広で、世界最高のショーを見ることができる幸せに感謝したい。
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