三菱ランサーエボリューション18台が完走
日本期待の奴田原文雄と田口勝彦は惜しくも第3レグでリタイヤ
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三菱ランサーエボリューション
石田 雅之 / 澤田 茂
(写真: '04.9.5 最終・第3レグ)
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2004年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・ジャパン」は9月5日(日)最終の第3レグを行い、三菱ランサーエボリューションで出場した石田雅之がグループNクラス4位、総合13位でゴールした。グループNクラスの優勝は新井敏弘(スバル・インプレッサ)でSS(スペシャルステージ=競争区間)合計タイムは4時間02分06秒0。グループNクラス2位は鎌田卓麻(スバル・インプレッサ)、グループNクラス3位はディーン・へリッジ(オーストラリア、スバル・インプレッサ)。前日までグループNクラス3位につけていた奴田原文雄(ランサーエボリューション)は第3レグ最初のSS21でリタイアしている。なお、WRCとAPRC(アジア・パシフィックラリー選手権)の両方にエントリーしている田口勝彦(ランサーエボリューション)は、SS25でエンジントラブルにより惜しくもリタイアとなった。またラリー・ジャパンに参戦したランサーエボリューション勢は37台中18台が完走している。(出走:89台 完走:63台)
WRCの総合順位はペター・ソルベルグ(スバル・インプレッサWRC2004)がSS合計タイム3時間43分50秒6で優勝。総合2位はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエン・クサラWRC)、総合3位はマルコ・マーチン(エストニア、フォード・フォーカスRS WRC)だった。
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三菱ランサーエボリューション
奴田原文雄 / 林哲
(写真: '04.9.5 最終・第3レグ) |

三菱ランサーエボリューション
田口勝彦 / M・ステイシー
(写真: '04.9.5 最終・第3レグ) |
ラリー・ジャパンもいよいよ最終日。競技3日目となる第3レグは先日までと比べるとやや空に雲が広がったが、それでも爽やかな日差しが降り注ぐ。結局天候は3日間を通して晴れ。完全なドライコンディションの中でラリーは進行した。前日、センターデフのトラブルによりスピンを喫し順位をグループNクラス3位に落とした奴田原は、この日先行する鎌田を駆逐すべくフルアタックを敢行。しかし、最初の第21SSのスタートから2.5km程度走った地点で石をヒットして左前輪をパンク。8.7kmの短いSSだったためにそのまま走り抜けようとしたが、破損したタイヤによってインナーフェンダーが脱落。フェンダー内に走っている電装系のハーネス類が切断されて走行不能となり、スタートから約5kmほど走った地点でリタイアとなった。奴田原は「前走車が掘り起こした20cm大の石を見落としてしまいました。日本の皆さんに良い結果を見せることができずとても残念です。しかし、こうなった以上気持ちを切り替えて次のPWRC第6戦ツールドコルス、そしてチャンピオンがかかる全日本ラリー選手権最終戦に出場し好結果を狙いたいと思います」と、コメント。悔しさをバネに次なる目標にまい進する決意を新たにした。
一方、カラムジット・シン(マレーシア、プロトンPERT)とAPRCのトップ争いを展開していた田口勝彦は、SS25でエンジンにトラブルが発生。なんとかこのステージは走りきったものの走行続行は不可能となりリタイアとなった。その結果、APRCはシンが今シーズン3回目となる優勝を果たした。
田口は「すごくいい感じで好タイムを出して第1レグ2位で、レグポイントを2点獲得して、いい気分で第2レグに望んでたので残念な結果です。残りのAPRC戦、中国、インドに参戦するので気持ちを切り替えて頑張ります」とコメント。WRC初開催については、「今まで参戦したどのラリーよりも沿道に声援を送ってくれるファンが多くて、非常に励みになりました」と語った。
WRCの総合優勝争いは、ソルベルグが危なげない走りでトップのポジションを堅守。結局2位ローブに1分以上の差をつけて優勝した。3位マーチンはSSベストタイムを連発しローブとの差を詰めていったが追い上げはかなわず。チームメイトのフランソワ・デュバル(ベルギー、フォード・フォーカスRS WRC)はSS22でコースアウトし、ワークス勢唯一のリタイアとなってしまった。
日本初開催のラリー・ジャパンは2日のセレモニースタートから4日間で計21万人を数え、成功裏に終わった。FIAラリー委員長のシェッカー・メッタ氏もゴールのポディウムで「関係者皆さんの努力で非常に素晴らしいラリーとなりました。運営面も素晴らしく、また沿道で声援を送り続けてくれた日本のラリーファンの多さにも驚きました」とコメントした。なお、主催者「ラリー・ジャパン2004大会運営委員会」は、WRCのスポンサーであるインマルサット社から、各イベント毎に最も印象的な仕事を成し遂げた人もしくは組織に贈られる「スター・オブ・ザ・ラリー」を受賞した。
WRC次戦第12戦はイギリスのウェールズで9月17〜19日にかけて開催されるラリー・グレートブリテン。伝統的に最終戦とされていたこのイベントも、今回は初秋の開催となりいつもとは異なるコンディションとなることが予想される。
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【トピックス】
■合計109才! のステージベスト獲得。見事完走総合27位
ふたりの合計年齢109才。お達者クラブペア(失礼)がステージベストタイムをたたき出した! 札内で行われたスーパーSS(SS24)で、WRCドライバー新井敏弘を破るグループNクラストップタイムをマークしたのは山内伸弥/竹平素信ペアだった。かつて全日本ラリー選手権で活躍したふたりは雑誌、ベストカーおよびフェネックの企画で久々のラリー参戦。どちらも本来はドライバーだが、仲良く半分交代でステアリングを握ることになったという次第だ。最初のうちこそペースを抑え気味だったが、徐々にカンを取り戻し気がつけばステージベスト。2万人以上の観客が見守る中「サービス前だからいいだろう」ということで山内選手は現役時代をほうふつとさせる、華麗なるビッグジャンプを披露し観客をおおいに沸かせた。しかし、着地のショックでショックアブソーバーが破損。チームは足まわり交換を強いられることとなったが、スタッフ全員が嬉しそうなのが印象的だった。
山内伸弥選手
「十年ぶりのラリーとはいえ完走する自信はありました。今回はむしろクルマづくりをやることになったので、その方が大きなプレッシャーでした。スーパーSSのNクラス1位はそれまでずっと抑えていたので、そのぶん気持ちよく走りました。」
竹平素信選手
「完走出来て非常に嬉しいです。素晴らしい爽快感でした。ふたりともドライバーでお互いラリーは久しぶりという事もあり、最初はどうなるかと思いましたが、ベテラン(年寄り)同士、いいコンビでいい走りが出来ました」
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