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『三菱パジェロエボリューション』は三菱自動車の20年以上に渡るパリダカ参戦で培われたノウハウと最新技術を組み合わせ、2002年シーズンからFIAにより設定された「スーパープロダクションカー」のレギュレーションに基づいて開発されたクロスカントリーラリーカー最先端の姿である。

今回の出場車両は2003年の同ラリーに参戦し、三菱自動車の3年連続総合優勝を達成した『三菱パジェロエボリューション(2003年ダカールラリー参戦車)』をベースに細部に渡って大規模な改良を施されたものだ。まず、エンジンは従来のV6 3.5リットルから岡崎の三菱自動車モータースポーツチームが新開発したV6 4.0リットルに変更。リストリクター径は同じ32 ながら出力特性、応答性が改善され、速さと同時に扱いやすさを向上した。また、シャシー面では新たに油圧式のアンチロールバーシステムを採用し、コーナリング時の安定性を高め、ワールドラリーカー並に的確なハンドリングを実現している。

このほか、ラジエーターの形状・サイズの変更、エアダクトと配管類のレイアウト変更を行い、フロントグリルもメッシュタイプとして冷却性能を向上。足回りもスプリングレートを見直し、ダンパー冷却性の向上なども実施した。
また、ブレーキディスク(ローター)を大径化し剛性と耐フェード性を向上させた。さらに室内では安全性向上のため、ロールケージのウィンドウとルーフ部位を中心に補強、乗員への衝撃を緩和する新開発のフォーム・サポート・シート・マウント・ブラケットを採用したのも特徴だ。

一方、02年大会で1〜4位独占、03年大会もパジェロエボリューションに続く総合2位に入賞した『三菱パジェロ』も持ち前の信頼耐久性、走破性をベースに車体全般のリファインを受け、一層の戦闘力向上を果たして参戦する。なお、タイヤは4台すべてBFグッドリッチを装着。

三菱パジェロエボリューション
(2004年ダカールラリー参戦車)主要緒元
三菱パジェロ
(2004年ダカールラリー参戦車)主要緒元
全長 4445mm 4110mm
全幅 1978mm 1995mm
ホイールベース 2725mm 2545mm
トレッド 1750mm/1736mm 1700mm/1700mm
車両重量 1825kg 1750kg
エンジン V6 DOHC24バルブECIマルチガソリン
吸気制限装置(リストリクター)、ウェットサンプ式オイルシステム
総排気量 3.997 L 3.497 L
最大出力 270 PS / 5500rpm 270 PS / 6000rpm
燃料供給装置 ECIマルチ
タンク容量 500 L
主変速機形式 リカルド社製 シーケンシャル6速マニュアルトランスミッション 6速マニュアルトランスミッション
駆動方式 フルタイム4WD 機械式センターデフロック
デフ Xトラック社製 差動制限装置付き 差動制限装置付き
サスペンション形式 独立懸架/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
ショックアブソーバ ドネア製 各輪2個装備 ドネア製
ホイールストローク 250mm
ステアリング形式 ラック&ピニオン(パワーステアリング)  
ブレーキ形式 ベンチレーテッドディスク(ブレンボ製キャリパー&ローター)
ホイールサイズ 7×16(テクノマグネシオ製)  
タイヤサイズ 235/85-16(BF Goodrich製)
その他特長 スチール製マルチチューブラーフレーム
ハニカム材フロア
カーボンボディー
スチール製マルチチューブラーフレーム付きモノコックボディ
ハニカム材フロア
一部カーボンボディー