ペテランセル、完璧な走りでUAEを2連覇
砂漠での4日間にわたる苛酷な戦いを終えたマシンがドバイに帰ってきた。セレモニーフィニッシュの会場となるドバイ・ジュメイラビーチのヨットハーバーにはいつにも増して華やいだ雰囲気が漂っている。そして『パジェロエボリューション』がゆっくりとフィニッシュランプに上り、ウイナーのペテランセルが笑顔でマシンから降りてきた。「UAEデザートチャレンジ」2年連続優勝を果たした英雄に惜しみない祝福の拍手が送られる。
ペテランセルにとっては約1年ぶりとなる勝利。パリダカ、そしてイタリアンバハと、惜しいところで優勝を逃してきただけに喜びもまたひとしおだ。「今日はマシン、ナビゲーションとも完璧で自信を持って走ることができた。最終ステージはとても長く感じられたが、自分のペースで走り完全にラリーをコントロールできたと思う。ようやく勝つことができてとても嬉しい。」と、ペテランセルは喜びを語った。
スーザは念願のチャンピオン獲得
フィニッシュランプ上でペテランセル以上に喜びを爆発させたのはスーザだった。念願のクロスカントリーラリー・ワールドカップの年間チャンピオンを獲得したのだから当然だ。第7戦まで2位シュレッサーに41ポイント差をつけてここUAEに乗り込んできた。
スーザは第2レグまで順調に走行を続けるが第3レグでまさかの転倒。一瞬王座が遠のいたかのようにも思えた。しかし、幸運にもマシンにダメージは少なくラリーを続行。最終の第4レグを無事走りきり4位を獲得。ポイントで追いすがるシュレッサーを突き放し堂々とワールドチャンピオンに輝いたのだった。
「チャンピオンとなったという実感はなかなかわいてきませんでした。でも、みんなが祝福してくれるので、ああやったのだなと。どうしてもドライバーの僕ばかりが目立ってしまいますが、王者となれたのはチームを始めとするみんなのお陰です。感謝しています」とスーザ。なお、ナビゲーターのアンリ・マーニュ(アンドラ)はこれでFIA クロスカントリーラリー・ワールドカップにおいて5回目のチャンピオン獲得ということになる。
マイヤー殊勲。UAE4輪初チャレンジで5位に
これが4輪でのUAE初挑戦とは思えないような安定した走りを見せ、見事5位に入賞したアンドレア・マイヤー(ドイツ、三菱パジェロ)。もちろん女性ドライバーとしては最上位のリザルトであり、ディーゼルエンジン搭載車では2番目の順位となる。フィニッシュ後マイヤーは「良い成績でゴールできてとてもハッピーです。マシンはとても調子良く最後まで楽しんで走ることができました。04パリダカヘ向けて良い準備ができたと思います」と明るい表情で語った。
元2輪ライダーの〜、という枕詞はもう必要ない。上位争いをできる強豪ドライバーであることは今回はっきりと証明された。04パリダカで、マイヤーは三菱チームにとって強力な戦力となるだろう。
なお、三菱チームの増岡浩(パジェロエボリューション)は初日10月21日(火)の第1レグで転倒、ミキ・ビアシオン(イタリア、パジェロエボリューション)は10月23日(木)の第3レグで体調不良により、ともにリタイアしている。しかし、今回の参戦テーマであったパジェロエボリューションの最終調整は無事完了。三菱チームは来年1月1日から始まる2004年パリダカに万全の状態で総合優勝を狙う。
■2003年FIAクロスカントリーラリーシリーズポイント(最終・第8戦終了時・暫定)
| 1. |
C・スーザ |
173 pts |
| 2. |
J-L・シュレッサー |
147 pts |
| 3. |
J-P・ストルゴ |
84 pts |
| 4. |
S・ペテランセル |
67 pts |
| 5. |
L・コモルニッキ |
66 pts |
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三菱パジェロエボリューション
S・ペテランセル / J-P・コトレ
(写真:03.10.24 第4レグ)

三菱ストラーダ
C・スーザ / H・マーニュ
(写真:03.10.24 第4レグ)

三菱パジェロ
A・マイヤー / A・シュルツ
(写真:03.10.24 第4レグ)
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