晴天の第3レグ、トップ3に2台の三菱ランサーエボリューション
台風一過。台風14号が過ぎ去った十勝の秋空は久々に青く澄み渡った。好天の日曜日ということもあり、北愛国交流広場に設けられたサービスパークには大勢の観客が詰めかけ朝から大変なにぎわい。ラリー北海道がすっかりと一般に定着したことを感じさせる。ギヤラリーはサービスパークだけでなく、豊頃エリアに設定されたSSにも集合。林道内のギャラリーステージは、ラリーマシンの華麗なる走りをひと目見ようという観客によって覆い尽くされた。それにしても日本の観客はマナーが良い。場所とりのトラブルもなく、ラリー終了後もゴミはほとんど残されていない。観客側のWRC受け入れ態勢は万全ともいえる。第3レグで使用される豊頃エリアのSSは前日までのハイスピードコースとは異なり、曲がりくねった低中速コーナーが連続するテクニカルなコース。去年は2回づつ走行したために道が大きくえぐれてしまった場所だ。そのため、今年は1回だけしか通らないような設定に変更。前日までの激しい雨でコースコンディションの悪化が懸念されたが、予想に反して路面状況はそれほど酷くはならなかった。
スーパーラリー方式で復活した奴田原が激走。レグポイント6点を獲得
この日最初のSSを制したのは、マレーシアの英雄カラムジット・シン(プロトン)。一度リタイアし、そして復活したスーパーラリー組だ。シンのマシンはグループNよりも改造範囲の広いグループAだが、Nの新井や奴田原も負けていない。それぞれ2位、3位に入り好調ぶりをアピールする。特に、奴田原の走りは気迫に溢れていた。アジパシは特別なルールによりリタイア後もレグポイントという形でボーナス点を稼ぐことができる。各レグごとに最速のドライバーに3点が与えられ、2位、3位にはそれぞれ2点、1点が加算される。第1レグを制した奴田原はすでに3点を得ており、第3レグを制すれば合計6点を計上することができる。ちなみに優勝ポイントは10点。その差はわずか4点でしかない。シリーズ優勝を狙う奴田原にとって第3レグは是が非でもトップに立ちたいところだ。奴田原はライバルとの差を見ながらペースをコントロール。第18SSではトップタイムをマークするなどして、見事にアジパシ勢トップで第3レグを終了。予定どおり合計6点を稼ぐことに成功した。フィニッシュ後、奴田原は「本当はこのラリーで優勝してシリーズを楽にしたかったのですが、思ったようにはいきませんでしたね。でも、選手権ではトップのアーガイルに2点差の2位。次のタイランドで挽回したいと思います」と語り、決意を新たにした。
一方、奴田原とともに復活した田口勝彦は「今日のステージは曲がりくねっていて難しかった。マシンのセッティングが完璧ではなかったのでしょう。でも、3日間走ることでだいぶマシンにも慣れてきました」とコメント。田口は次戦タイランドへの出場も決まっており、さらなるパフォーマンスアップが期待される。
選手権は三菱ランサーエボリューションがトップ3を独占
見事にアジパシ1位(アジパシ登録ドライバー)を果たしたアーガイルは「ポディウムに立つことができてとても嬉しい。難しいラリーだったが楽しんで走ることができました。奴田原選手はとても速かったと思いますが、今回は彼に勝つことができてとてもハッピーです」と、笑顔でコメント。また、3位のクレマーは去年までWRCやヨーロッパ選手権でWRカーをドライブしていた。「私は本来ターマック(舗装)ラリーが得意なのですが、結果には満足しています。グループNマシンやアジパシのコースにはまだ完全に慣れていませんが、残る2戦でもベストを尽くして選手権を狙います」と語った。これでアジパシの選手権総合ポイントは1位アーガイル、2位奴田原、3位クレマーと三菱ランサーエボリューションがトップ3を独占。グループNでも1位クレマー、2位奴田原、3位増村淳と、ランサーエボリューション勢が独占。次戦以降も激しいトップ争いが繰り広げられることだろう。アジパシ第4戦はチャイナがキャンセルとなったためにタイランドとなり、10月31〜11月2日に開催される。
■2003FIAアジア・パシフィックラリー選手権シリーズポイント(第3戦終了時・暫定)
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ドライバーズ総合
| 1位 |
アーガイル |
34 |
| 2位 |
奴田原文雄 |
32 |
| 3位 |
クレマー |
31 |
| 4位 |
シン(マレーシア) |
16 |
| 5位 |
ホークスウッド(NZ) |
15 |
| 6位 |
アトキンソン(豪) |
11 |
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ドライバーズグループN
| 1位 |
クレマー |
47 |
| 2位 |
奴田原文雄 |
40 |
| 3位 |
増村淳 |
19 |
| 4位 |
ドッペルライター(オーストリア) |
16 |
| 5位 |
カルダローラ(イタリア) |
10 |
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マニュファクチャラーズ
| 1位 |
三菱 |
52 |
| 2位 |
プロトン |
15 |
| 3位 |
スズキ |
11 |
| 4位 |
スバル |
1 |
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三菱ランサーエボリューション
奴田原文雄 / 林哲
(写真:03.9.14 第3レグ)

三菱ランサーエボリューション
田口勝彦 / M・ステイシー
(写真:03.9.14 第3レグ)

三菱ランサーエボリューション
G・アーガイル / S・スミス(総合2位)
(写真:03.9.14 第3レグ)

三菱ランサーエボリューション
A・クレマー / F・バーセン(総合3位)
(写真:03.9.14 第3レグ)
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