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クルマの技術 技術ライブラリー

PHEV(プラグインハイブリッド)

さまざまな走行モードにより、あらゆる道でスムーズかつ快適な走りを実現。

2009年東京モーターショー出展車である『Mitsubishi Concept PX-MiEV』に採用した三菱自動車独自の「三菱プラグインハイブリッドシステム」は、電気自動車の特長である「走行中のCO2排出ゼロ(※1)」、「モーター駆動によるトルクフルな力強い走行性能」、「高い静粛性」を活かすと同時に、駆動用バッテリー(リチウムイオンバッテリー)への充電時は発電機として用いられています。また、高速走行時は駆動力をサポートする燃焼効率の良い1.6L MIVECエンジンを搭載することで、航続距離を飛躍的にのばしました。「三菱プラグインハイブリッドシステム」には、走行状況や駆動用バッテリーの状態を常時モニタリングするとともに、バッテリー容量に応じた最適な充放電を制御し、EVコンポーネントとエンジンを統合制御することで、最適な走行モードを選択する新開発のMiEV OS (MiEV Operating System)を採用。省エネルギー化を図りながら、快適で安全・安心な走行を実現しています。

中・低速走行時では、駆動用バッテリーの電力によるEVモードで走行します。駆動用バッテリー残量が低下してくると、エンジンが自動的に始動し発電を開始、シリーズハイブリッドモードに移行します。高速走行時には高回転域でエネルギー効率の良いエンジンの動力も利用するパラレルハイブリッドモードに切り換えます。また、減速時にはモーターを発電機とした回生モードに切り換え、駆動用バッテリーに充電します。このように、「三菱プラグインハイブリッドシステム」は、駆動用バッテリー残量や走行状況に応じて、「電気自動車としての走行」、「発電しながらの走行」、「エンジンとモーターでの走行」など、走行モードを最適に制御します。

さらに、駆動用バッテリーの電力の有効活用を目的に、その電力の一部を家庭用電力として利用したり、災害時の緊急用電源として使用する給電モードも新たに設定しています。

※1:発電から充電までのCO2排出量は含まれておりません。

『Mitsubishi Concept PX-MiEV』
2009年東京モーターショー出展車(参考出品)

(1)EVモード

中・低速域での走行時は、駆動用バッテリーの電力でフロントモーターを駆動し、前輪駆動で走行します。なお、雪道走行や雨天時など、滑りやすい路面でスタビリティ(車両安定性)が求められる場合は、前輪のスリップを検知し、自動的にリヤモーターを駆動し、4WDに切り換わります。

(2)シリーズハイブリッドモード

駆動用バッテリー残量が低下すると、エンジンを始動し発電を開始します。この発電した電力によってモーターを駆動するシリーズハイブリッドモードに自動的に切り換わります。このモードでもEVモード同様、状況に応じて4WDに切り換わります。

(3)パラレルハイブリッドモード

高速域での走行時は、常に駆動するフロントモーターの動力に加え、高回転域でのエネルギー効率の高いエンジンの動力も利用したパラレルハイブリッドモードで走行します。また、急な車線変更などスタビリティが求められる場合はリヤモーターも駆動し、4WDに切り換えることで車両安定性を高めます。さらに、高い加速性が求められる場合にも、このフロントとリヤのモーター、そしてエンジンの3つの動力を活用します。

(4)回生モード

減速時や長い下り坂をアクセルオフで走行する場合には、前後のモーターが発電機として機能し、減速エネルギーを電気に変えて駆動用バッテリーに充電する回生モードに切り換わります。

(5)充電モード

『i-MiEV』と同様、家庭用のAC100V / AC200Vによる普通充電と、大電力の急速充電の3WAY充電システムを採用しました。また、離れた場所から時間を指定した充電やエアコンの予約が行える無線充電予約システムも備えています。

無線充電予約システム

(6)給電モード

地球温暖化対策の一環として注目されている「スマートグリッド構想」に基づいた電力の有効活用方法として、『Mitsubishi Concept PX-MiEV』では、走行しない場合には、夜間に駆動用バッテリーとして電力を蓄え、日中の電力消費の多い時間帯には、この駆動用バッテリーの電力を一部利用し、普通充電口より家庭へ給電することを可能としました。また、災害時の緊急用電源などとしても利用でき、駆動用バッテリーの容量が低下した場合は、エンジンを始動させ、発電することも可能となります。さらに、充電口とリヤラゲッジスペース内に設けられたAC100Vコンセントにより、電力の車外利用も可能で、キャンプなどレジャーの際の調理器具や照明器具などに使用するなど様々な目的に使用することができます。

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