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スタリオン 4WD
(1984-1986)
スタリオンターボ
(1987-1988)

1980年代前半にラリー界は、アウディの持ち込んだターボエンジンと4WDによりそれまでの様相を一変させた。すでにランサーEX2000ターボでターボエンジンを導入していた三菱は、4WDの必要性を認識し、次期マシンとして年間200台以上生産される市販車をベースとするグループBの「スタリオン4WDラリー」開発に着手した。スタリオンのボディを若干改造し、フルタイム4WD機構を備えていた同モデルのWRC投入を三菱は当初、1984年秋に予定していたが、開発スケジュールの遅延によりホモロゲーション(FIAの車両公認)を取得できず、1984年に出場できたのは、テストをかねて参戦したフランス選手権のミル・ピストラリーとRACラリーの第3レグのみを走行する特設クラスの2戦に限られた。

しかし、デビュー・イベントのミル・ピストでクラス優勝を果たしたそのポテンシャルには、多くの期待が集まり、将来が嘱望された。しかし、その期待も束の間、スタリオン4WDは販路の問題やWRCレギュレーションの度重なる変更によりWRC出場計画を断念。活動の場をアジア地域へと移した後「スタリオンターボ」にその地位を譲ることになった。

1987年、WRCの車両レギュレーションがグループBから年間2500台以上生産される市販車をべースとするグループAへと移行。それに伴い三菱はグループAのスタリオンターボを開発したが、WRCではなく中近東選手権に挑戦。2WDのスタリオンターボは、グループAクラス3連勝を記録するなどの活躍で、その年のグループAチャンピオンに輝いた。また、同モデルは中近東以外にもアジア・パシフィックラリー選手権や英国選手権など各地で活躍した。

主要戦績:
スタリオン4WDラリー スタリオンターボ
1984 ミル・ピストラリー
(フランス選手権)
クラス優勝
(プロトタイプ)
1987 カタールラリー
(中東選手権)
総合3位
1986 香港〜北京ラリー 総合2位 1987 クウェートラリー
(中東選手権)
総合3位



1987 コートジボアールラリー
(WRC)
総合4位



1987 ヒマラヤンラリー 総合優勝



1987 オマーンラリー
(中東選手権)
総合3位



1988 スコティッシュラリー
(英国選手権)
総合4位



1988 ニュージーランドラリー
(APRC)
総合4位
※WRC=World Rally Championship
※APRC=Asia Pacific Rally Championship

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